SAP、業界初の価格設定モデルを発表

(本リリースは、4月10日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

ユーザーグループとの協議を経て生まれた新しいアプローチのねらいは透明性の確保

SAP SE(NYSE: SAP)は、過去に例のないユーザーグループ、顧客、パートナー、業界アナリストとの緊密な協議を経て、ライセンス営業とライセンス監査の新体制、新しい価格設定モデルについて発表しました。これは、一般に「間接アクセス」と呼ばれるデジタルアクセスのライセンスポリシーに対応したものです。この新しいアプローチにより、SAP®ソフトウェアライセンスの使用と支払が簡素化され、透明性が高まります。新しいアプローチでは、直接(手動)アクセスと間接(デジタル)アクセスが区別され*、ライセンス供与、使用、コンプライアンス業務に関わる際のルールも明確になっています。

*: 直接(手動)アクセスは、SAPデジタルコアを使用するユーザーが、SAPソフトウェアが提供または内蔵するインターフェース経由でログオンする場合に発生します。間接(デジタル)アクセスは、デバイス、ボット、自動化システムなどがデジタルコアに直接アクセスする場合に発生します。ユーザーまたはデバイスやシステムが、SAP以外の中間ソフトウェア(SAP以外のフロントエンド、カスタムソリューション、サードパーティーアプリケーションなど)を介してデジタルコアを間接的に使用する場合も間接アクセスとなります。

 

新しい価格設定モデル
エンタープライズソフトウェア業界初の試みであるこの新しいモデルは、間接(デジタル)アクセスの価格設定に関してお客様が直面している問題を解決するものです。
●これまでほとんどのユースケースにおいて、お客様には基本的に、ユーザー数に応じてSAP ERPアプリケーションの料金を支払うオプションをご利用いただいていました。ところがSAPソフトウェアシステムにアクセスするシステムが増え始めたことで、このオプションでは支払の問題が生じるようになり、新しい価格設定アプローチが求められていました。
●SAPの新しいモデルは、SAP ERPアプリケーションだけでなくデジタルコア、つまりSAP S/4HANA®およびSAP S/4HANA Cloudにも適用されます。
●既存のお客様は、現在のモデルを継続することも、新しいドキュメントベースの価格設定モデルに移行することもできます。これは、利用するSAPソリューションやデジタル変革への取り組みに応じて自由に選択していただけます。
●現在の価格設定から新しいモデルへの移行を選択するお客様には、切り替え支援サービスが提供されます。

ライセンス監査・コンプライアンスとライセン営業を明確に分離
SAPでは組織上の変更も行い、ライセン営業部門とライセンス監査部門を監査手続きから分離しました。
●お客様とSAPの間で、従来の契約と最新のデジタル業務の要件や成果をすり合わせる際に、話し合いが難航することがありました。これに新しいソフトウェアの調達に関する話し合いが加わることで、不満が高まるケースもありました。
●今後は、この組織上の変更によって、この2つの話し合いを切り離して進めることができるので、お客様とSAPの担当者はもっと自由に話し合えるようになります。
●SAPは、お客様が自社の使用状況をセルフサービス方式で測定できるようにする機能の紹介を計画しています。

タイムラインおよび追加情報
SAPは、2018年4月に新しいライセンス・ライセンス販売・ライセンス監査ポリシーの導入を開始しました。SAPでは、お客様に新しいライセンスアプローチについて十分ご理解いただき、適切なライセンスモデルを選択していただけるよう支援させていただく予定です。
詳しくは、http://www.sap.com/indirectaccessをご覧ください。

SAPの見解
SAP SEエグゼクティブボードメンバーでグローバル・カスタマー・オペレーション担当のアデア・フォックス・マーティン(Adaire Fox-Martin)
「SAPには、お客様との間に築いてきた信頼、共感、透明性という伝統があります。業界とお客様のニーズが変わっても、SAPの伝統は変わりません。そこで、すべての利害関係者から幅広くご意見を伺い、間接アクセスに関係するプロセスとビジネス習慣を徹底的に見直した結果、業界随一の明瞭度を誇る最新エンゲージメントモデルを販売担当者向けに導入することになりました。SAPは、お客様と末永く良い関係を築きながら、お客様一人ひとりにとって最善のビジネス成果を保証するため、これからも絶え間なく革新を続けていく所存です」

SAP SEエグゼクティブボードメンバーCOOでグローバル・ビジネス・オペレーション担当のクリスチャン・クライン(Christian Klein)
「特にこのデジタル変革の時代にあっては、お客様のご意見に耳を傾けてから調整することが欠かせないと考えています。新しい価格設定およびライセンスモデルの導入により、お客様には、よりいっそうの透明性、予測可能性、一貫性が提供されます。この3つの点により、お客様にこれからもデジタルビジネスモデルに投資していただけると確信しています」

ユーザーグループの見解
米国SAPユーザーグループ(ASUG)CEOのジェフ・スコット(Geoff Scott)氏
「SAPがライセンスについて顧客とオープンかつ誠意のある対話を重ねてきた点を評価しています。今日発表があったように、数多くの重要な議題ですばらしい進展が見られました。詳しい内容や考察については、近日中にお知らせできるでしょう。SAPとのこの重要な取り組みが今後進展していく中で、ユーザーコミュニティからどのようなフィードバックがあるか、とても楽しみです」

ドイツ語圏SAPユーザーグループ(DSAG)理事会副会長、理事会メンバー業務、サービス&サポート担当のアンドレアス・オクツォ(Andreas Oczko)氏
「SAPが発表した価格設定モデル、販売、ライセンス監査、コンプライアンスの再編成は、DSAGとの徹底的なワークショップと話し合いのめざましい成果です。私たちは、SAPエグゼクティブボードの力添えを得て、間接使用の将来のビジョンを策定し、新しいライセンスモデルのための重要なデータをまとめました。これは、デジタル変革を実現するまでの道のりにあるつまずきの元や障害物を取り除くための大切な第一歩です。やるべきことまだまだあります。SAPとDSAGは、モノのインターネット(IoT)に関する全く新しい価格設定モデルを開発するために協力を続けます」

SAP User Group Executive Network(SUGEN)およびフランス語圏SAPユーザーグループ(USF)会長のジャンマリア・ぺランチン(Gianmaria Perancin)氏
「この新しいモデルを市場に出したSAPに拍手を送ります。これは、将来のSAPソフトウェアのユースケースにおける透明性とシンプルさを顧客に約束するものです。しかし、この新しいモデルが既存のユースケースのコストには影響を及ぼさないことを顧客に納得してもらうための仕事がまだ残っています。SAPとの商談や会話の内容、あいまいな契約条項などを根拠に自社のライセンスは適切だと信じていた顧客に対して、新たなライセンスコストは発生しないことを保証しなければなりません」

業界アナリストの見解
Constellation Research社CEOのR・”レイ”・ワン(R “Ray” Wang)氏
「デジタル変革は、あらゆる企業にとって顧客のためにビジネス価値を生み出す方法を再考する契機となりました。ビジネスモデルが変わり、販売対象が製品からサービス、サービスからエクスペリエンス、さらにエクスペリエンスから成果へと変化するに伴い、価格設定モデルも進化します。エンタープライズソフトウェアベンダーは、成果ベースの価格設定へのシフトに対応するために価格設定の刷新を模索していますが、顧客の投資意欲を維持し、既存の投資からも価値を引き出せるようなモデルを開発し、顧客にとって公平かつ公正な方法で新しいビジネスモデルに移行することも重要です」

以上

SAPについて
SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、あらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しています。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスや役員会議室、倉庫や店頭で、さらにデスクトップ環境やモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。
企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国およそ388,000社の顧客企業に利用されています。
また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。詳細はhttp://www.sap.com(英語)をご参照ください。
Copyright © 2018 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.

SAPSAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。