(本リリースは、10月2日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE (NYSE: SAP)は本日、SAP® Data Hubの最新リリースを発表しました。このリリースでは、企業全体を単一の論理データセットとして扱うアジャイルなデータ主導のパイプラインアプリケーションを構築することができます。このオールインワンのデータオーケストレーションソリューションによって、あらゆるデータからビジネス価値を引き出すことで、オペレーショナルエクセレンスを確立し、デジタル化を拡大できます。
SAP Data Hub では、フローベースのパイプラインを構築、実行、オーケストレーション、管理することができ、既存のデータ開発を最大限に再利用しながら、デジタルイノベーションを取り入れることが可能です。このソリューションは、革新的なメタデータカタログとポリシー管理を使用することにより、メタデータの検索、絞り込み、公開のための信頼性の高い環境を提供します。ユーザーは、広く分散した多様なハイブリッドやマルチクラウドの環境からより多くの情報とインテリジェンスを容易に抽出し、データの移動や統合の手間をかけることなく、リアルタイムで意思決定を行い、即座に行動に移すことができます。
SAPのビッグデータのプロダクト&イノベーション担当エグゼクティブバイスプレジデントであるフランツ・フェルバー(Franz Faerber)は次のように述べています。「適切なユーザーが適切なデータを適切なタイミングで利用できるように最新のインテリジェントアプリケーションを構築するためのエンドツーエンドのオープンデータフレームワークであるSAP HANA® Data Management Suiteにおいて、SAP Data Hubは分散型データオペレーションの中核となるデータオーケストレーションのソリューションです。1年前のSAP Data Hubの発表以来、お客様とパートナーは、データの可視性向上、データランドスケープの変革、既存の投資の活用、そして機械学習、人工知能、オープンソースなどのテクノロジーを組み込んだ新しいデータプロセスの構築により、インテリジェントエンタープライズの可能性を実現しつつあります」
SAP Data Hubではサーバーレスコンピューティング技術の利用を拡大しており、コンテナデプロイメントのオプション、リソースとアプリケーション管理の拡張管理オプション、そしてオンプレミス、プライベートクラウド、パブリッククラウドのデプロイメントと移植性の豊富なオプションなどのイノベーションを実現しています。刷新されたワークフローベースの設計により、新しいデータソースのオンボーディングや企業全体の複雑なデータパイプラインの作成と管理がシンプルになります。急増するデータのパワーと柔軟性を活かすため、SAP Data Hubは、オープンなデータランドスケープ管理を使用することで、ユーザーや企業、機械によって生成され、広く分散しているビッグデータのソースをまとめます。これには、モノのインターネット(IoT)、機械学習、人工知能、データウェアハウス、データレイク、データマート、エンタープライズアプリケーションなども含まれます。SAP Data Hubによってエンドツーエンドのデータプロセスについて一元化された分かりやすいビューがユーザーに提供されます。
圧縮空気システムとソリューションの製造会社であるKaeser Compressors SE社は、SAP Data Hubを使用してIoTデータを収集して絞り込み、SAP S/4HANA®とSAP HANAビジネスデータプラットフォームの設備および顧客データと統合しています。同社では、生産性の向上、データオペレーションの俊敏化、チケット処理の改善を達成したほか、製品のサポートと設計を大きく改善したことで顧客満足を大幅に向上させることができました。
Kaeser Compressors社のCIOであるファルコ・ラメター(Falko Lameter)氏は次のように述べています。「従来のアーキテクチャーでは当社が目指す莫大なデータ量に対応できず、IoTデータの処理に多くの工数がかかっていました。SAP Data Hubはサーバーレスアーキテクチャーのスケーラビリティと柔軟性、高い可視性と管理を実現する強力なデータパイプラインモデリングを提供し、データ移動の多大な手間もかからないので、この問題が解決されました。IoTデータと顧客データを統合することによって、当社はお客様に真の価値を提供するインテリジェントエンタープライズと言えるようになりました」
詳細については、こちらをご覧ください。
- Tackling Enterprise Big Data Challenges with SAP Data Hub(SAP Data Hubで企業のビッグデータの課題を解決)、SAPのビッグデータプロダクト&イノベーション担当エグゼクティブバイスプレジデント、フランツ・フェルバー(Franz Faerber)
- Introducing SAP Data Hub 2.3(SAP Data Hub 2.3の紹介)、SAPのSAP Data Hub製品管理リーダー、マーク・ハーツ(Marc Hartz)
- Disciplined Data Management Oils the Intelligent Enterprise(統制されたデータ管理によるインテリジェントエンタープライズの円滑な運用)、SAPの戦略的コミュニケーション担当ディレクター、ジュディス・マジャール(Judith Magyar)
SAP Data Networkが企業のトップクラス人材の獲得を支援
SAPは、データ主導の採用インサイトに基づき優秀な人材の獲得を支援する新サービスであるSAP Data Network, live insights for workforceを発表しました。企業はさまざまな業界や地域の労働市場に関する最新のインサイトを得ることができます。新しいサービスでは、SAP Data HubをSAP® Leonardo Machine LearningおよびSAP® Leonardo Big Dataの機能、SAP® Cloud Platform、SAP® Analytics Cloudソリューション、SAP HANAと統合することによって、SAP® SuccessFactors®およびSAP® Fieldglass®ソリューションから集められた匿名の人材データを結合し、世界最大規模の人材データソースを作成します。
詳細については、こちらをご覧ください。
- SAP Data Network, Live Insights for Workforce, Enables Data-Driven Hiring Decisions(SAP Data Network, Live Insights for Workforceによるデータ主導の採用決定)、SAP Data Network担当プレジデント、ヘレン・アーノルド(Helen Arnold)
新たな共同ソリューション:Cisco Container Platform for SAP Data Hub
Cisco社とSAPは共同で、お客様が利用しているアプリケーションとデータの展開、管理、監視に役立つ革新的ソリューションのテストと検証を行っています。このソリューションによって、お客様の本稼動レベルのSAP Data Hub環境をオンプレミスとパブリッククラウドで迅速かつ簡単に、複雑なコンテナに煩わされることなく安全で一貫した方法で実行できるようになります。Cisco Container Platform for SAP Data Hub は、オンプレミスとパブリッククラウドの両方の利点を活かすハイブリッドクラウドソリューションです。コンプライアンスやセキュリティを考慮してデータを会社の管理下に置きながら、最新のパブリッククラウドサービスの柔軟性を利用できます。お客様はシステムの実行場所を決定する際にデータの保管場所について妥協する必要がなく、リフト&シフト方式でデータを移行しなくてもハイブリッドクラウド環境でレガシーアプリケーションを稼動させることができます。そのため、複雑さが軽減され、保存されたデータから有用なインサイトをすばやく得ることができ、価値実現までの期間が短縮されます。
SAP Data Hubのお客様は、2つの方法でCisco Container Platformを利用できます。
- スタンドアロンのCisco Container Platform — SAP認定のソフトウェアのみのオプション。オンプレミスのインフラストラクチャーにインストールするお客様向け
- HyperFlex上のCisco Container Platform — SAP認定のソフトウェアとハードウェアをバンドルしたオプション。すぐに利用可能であり、事前設定済みのハイパーコンバージドプラットフォームで迅速かつ簡単にSAP Data Hubを実行したいお客様向け
この共同ソリューションはCisco社より2018年11月に一般提供される予定です。SAP App Centerでは、2019年第1四半期に入手できるようになる見込みです。
詳細については、こちらをご覧ください。
- Modernizing On-Premise and Hybrid Cloud SAP Landscapes Without Disruption(オンプレミスとハイブリッドクラウドのSAPランドスケープを中断なく最新化)、Cisco社クラウド プラットフォーム&ソリューション担当シニアバイスプレジデント、キップ・コンプトン(Kip Compton)氏
以上
SAPについて
SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアにおけるマーケットリーダーとして、あらゆる業種におけるあらゆる規模の企業を支援しています。SAPは、企業が市場での優位性を保持するため、バックオフィスや役員会議室、倉庫や店頭で、さらにデスクトップ環境やモバイル環境などにおいて、企業がより効率的に協業を行い、より的確なビジネス判断を行うための様々なソリューションを提供します。
企業が継続的な収益性の高い事業を実現することに貢献するSAPのアプリケーションやサービスは、世界各国およそ404,000社の顧客企業に利用されています。
また、フランクフルト証券取引所やニューヨーク証券取引所を含むいくつかの取引所で「SAP」の銘柄で取引されています。詳細はhttp://www.sap.com(英語)をご参照ください。
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