(本リリースは、5月6日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE(NYSE:SAP)は、先進的なカスタマーエクスペリエンス(CX)ソリューションであるSAP® C/4HANAスイートの新機能を発表しました。これにより企業は、さらにパーソナライズされた顧客関係を構築できます。最新のクラウド機能は、信頼性の高いパーソナライズされた顧客対応、セールスおよびカスタマーサポートチーム向けの効果的なトレーニング、そして従業員とパートナー間のコミュニケーションの改善を実現します。
SAP Customer Experienceプレジデントのアレックス・アッツベルガー(Alex Atzberger)は次のように述べています。「カスタマーエクスペリエンスに対するサイロ化されたアプローチはエクスペリエンスギャップを生みます。この状況は、顧客が実際に感じているよりも良いエクスペリエンスを提供できていると企業が思い込んでいるときに起こります」
SAP C/4HANAは、SAPのエクスペリエンス管理ソリューションと連携して、このギャップの解消を支援します。すでにVerizon Communications(ベライゾン・コミュニケーションズ)社、Colgate-Palmolive(コルゲート・パーモリーブ)社、Coty(コティ)社、Levi Strauss(リーバイ・ストラウス)社などに利用いただいており、SAP C/4HANAソリューションを選択するお客様はますます増えています。
SAP C/4HANA Foundationがデベロッパーエクスペリエンスを向上
SAPは、システム管理者と開発者がSAPのクラウドソリューションを簡単かつ迅速に導入できるSAP C/4HANA Foundationの提供開始を発表しました。
SAP C/4HANA FoundationはSAP C/4HANAを利用しているすべてのお客様に無償で自動的に導入されます。これには以下が含まれます。
- システム管理者および開発者のための単一のエントリーポイントとなるコックピット。ここに導入済ソリューションと登録済アプリケーションが表示されます。
- 新規ユーザーを認証し、ユーザー権限を管理するためのコンソール
- SAP® Cloud Platform Extension Factoryおよびプロジェクト「Kyma」による拡張オプション。システム管理者および開発者にITインフラストラクチャの断片化の課題に対処するためのツールを提供します。
SAP、エンタープライズ向けのカスタマーデータプラットフォームの計画を発表
SAPは、SAP Customer Data CloudおよびSAP Marketing Cloudポートフォリオのサービス基盤をベースに、これらのソリューションを進化させ補完し、エンタープライズ向けのカスタマーデータプラットフォームを提供することを計画しています。カスタマーデータプラットフォームでは、以下を予定しています。
- オンラインおよびオフラインのソースからのファーストパーティーの顧客データを一元的なリポジトリーにまとめるコア機能を提供
- データ品質を改善し、複数のアイデンティティ情報を単一のエンリッチ化された顧客プロファイルに転換
- 接続されているSAPおよびSAP以外のアプリケーションでデータを即座に利用できるようにし、リアルタイムのデータ活用を実現
SAP Litmos®向けトレーニングクラウドがエクスペリエンスを強化
SAP Customer Experienceポートフォリオに最近追加されたSAP Litmosソリューション向けトレーニングクラウドでは、対象を絞った継続的な学習を行うことで、能力を最大限発揮するための知識とスキルを身につけることができます。これには、セールスおよびカスタマーサービスの知識習得を目的とした受賞歴のあるコースコンテンツのライブラリーも組み込まれています。ユーザー数は1,500万人を超え、多くのお客様から、学習によって知識と行動力を備えた熱心な人材を育成し、顧客満足度、顧客維持、顧客からの支持を向上させることができると高く評価されています。
Ruum by SAP™ – コラボレーションエクスペリエンスのさらなる向上
SaaS型プロジェクト管理ソフトウェアであるRuum by SAPソリューションの統合により、SAP Marketing Cloud、SAP Commerce Cloud、SAP Service Cloud、SAP Sales Cloudの各ポートフォリオでユーザーのコラボレーションと効率が向上します。Ruumによって、SAP C/4HANAのユーザーは、組織のサイロ化を克服し、プロジェクト関連の作業をより効果的に管理し、コストを削減できます。管理タスクに費やす時間が減り、チームメンバーはさまざまなプログラムやシステム間を行き来する必要がなくなります。Ruumは、SAP.iOが管理するインキュベーションプログラムSAP.iO Venture Studioの投資先企業です。
アカウントベースマーケティングにより、より良いブランドエクスペリンスの提供を支援
SAPは、マーケティング担当者が高い精度でターゲティングを行いパイプラインのパフォーマンス向上を図れるように、クラウドソリューション向けの新機能の提供を開始します。この機能によりマーケティング担当者は、ブランドエンゲージメントをより正確に評価し、アカウントの詳細を確認することができます。また、個人の同意と設定に基づいて対象グループを自動的に作成することもできます。
詳細については、SAPエグゼクティブによる投稿をご参照ください。
- 「Introducing SAP C/4HANA Foundation」、SAP C/4HANA技術責任者トーマス・ハーツ(Thomas Hertz)著
- 「The Rise of the Modern Customer Data Platform」、SAP Customer Data Cloud製品責任者エイドリアン・ナッシュ(Adrian Nash)著
- 「SAP Marketing Cloud and Ruum Integration: Teamwork Rocket Fuel」、SAP Marketing Cloud担当ゼネラルマネージャー ニコラス・カミンズ(Nicholas Cumins)著
- 「Introducing the Recharged, Expanded SAP Service Cloud」、SAPサービス戦略およびソリューション管理担当グローバルバイスプレジデント フォルカー・ヒルデブラント(Volker Hildebrand)著
以上
SAPについて
SAPは「cloud company powered by SAP HANA」としてエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の 77% は何らかの SAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。
SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、43万7000の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。(www.sap.com)
Copyright c 2019 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。