(本リリースは、9月3日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE(NYSE:SAP)は、製薬会社による米国医薬品サプライチェーンセキュリティ法(DSCSA)の遵守を支援するブロックチェーンテクノロジーの提供を目的として、ソフトウェア会社Chronicled(クロニクルド)社とのパートナーシップを発表しました。
このパートナーシップにより、Chronicled社のMediLedgerソリューションがSAP Information Collaboration Hub for Life Sciencesにおいて重要な役割を果たし、製薬サプライチェーンに属するSAPのお客様が患者の安全を確保できるよう支援します。
AmerisourceBergen(アメリソースバーゲン)社のグローバルセキュアサプライチェーン担当シニアディレクターを務めるジェフリー・デントン(Jeffery Denton)氏は次のように述べています。「当社では、DSCSAの遵守を徹底するために幅広い取り組みを行ってきました。Chronicled社のMediLedgerソリューションを加えたSAPとの提携により、本物の処方薬のみをお客様にお届けするため、当社は2つのソリューションそれぞれの強みを生かして最善のソリューションを提供していきます」
SAP Information Collaboration Hub for Life Sciencesでは、病院や薬局から卸売業者に返品され、顧客に再販売される調剤包装が本物であることを、DSCSAで定められた要件に従って確認できます。Chronicled社のMediLedgerソリューションは幅広い業界ネットワークでの情報交換を確保するもので、SAP Information Collaboration Hub for Life Sciencesにおいて重要な役割を担うことになります。MediLedgerは、ブロックチェーンテクノロジーを活用して安全性と信頼性に優れた分散型ネットワークをSAPのお客様に提供し、SAP のコラボレーションハブ内で真贋確認のルーティングを実現します。偽造品の可能性がある医薬品を検知するこの機能により、患者の安全が向上します。
Genentech(ジェネンテック)社の契約およびチャネル管理担当アソシエイトディレクターを務めるパブロ・メディナ(Pablo Medina)氏は次のように述べています。「流通網の関係企業がこのように連携するのは、DSCSAが求める相互運用性を実現するための第1歩です。これにより、患者に常に安全な医薬品が提供され、返品された医薬品に関するDSCSAの確認要件が取引先との間で遵守されることになります。ブロックチェーンは、そのための最適なテクノロジーです。サプライチェーンの保護をさらに強化する相互運用性を備えたシステムの実現に向けて、引き続き全力で取り組んでいきます」
この統合ソリューションは、グローバル製薬企業上位20社のうち9社と、米国の卸売業者上位3社のうち2社がすでに利用しています。
以上
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