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Jリーグ「モンテディオ山形」が 「SAP® SuccessFactors®」を活用した定量的評価により、選手のスカウトを強化

プレスリリース

株式会社モンテディオ山形(代表取締役社長 相田 健太郎、山形県天童市、以下 モンテディオ山形)は、戦力強化に向けて若手選手を積極的に獲得するため、SAPジャパン株式会社(代表取締役社長 鈴木 洋史、東京都千代田区)が提供するクラウド人事システム「SAP® SuccessFactors®」を2020年6月より導入しました。
導入はアビームコンサルティング株式会社(代表取締役社長 鴨居 達哉、東京都千代田区、以下 アビームコンサルティング)が支援しました。

背景
モンテディオ山形は、J1リーグへの昇格、さらにJ1リーグで上位争いを展開するためのチーム強化に向けた取り組みの一環として、チームが求める選手像に近い選手の獲得と、選手の特性を活かした戦術策定のため、SAP SuccessFactorsを採用しました。

概要
SAP SuccessFactorsの導入を通じて、獲得候補選手のプロファイル情報(※)の一元管理や可視化を実現し、これまで評価者によりばらつきのあったスカウト管理方法の改善と戦術策定を図りました。また、導入にあたり、選手の評価基準を策定しました。

効果
・定量的かつ客観的なデータに基づいたスカウト方法の実現
従来、評価者(スカウト担当者)毎に選手の評価基準が異なっていたため、チームとして統一した基準で選手をスカウト・評価することが困難でした。また、評価の管理が一元化されておらず、評価情報が入団前後で分断されていたことから、スカウト時に評価した特性が入団後も活かされているのかといったスカウトの効果検証ができていませんでした。
そこで、攻撃・守備・フィジカル・パーソナリティなど4~5つの評価項目に対する評価点と、試合実績(得点数やアシスト数など)を組み合わせた独自の評価基準を設け、SAP SuccessFactorsで一元管理することで、従来、評価者によってばらつきがあった評価項目をシステム内で統一しました。これにより、定量的かつ客観的なデータに基づいたスカウトを実現しました。また、スカウト時から入団後まで同じ評価基準を用いて選手を評価することで、評価基準の適正性の検証に寄与します。

・情報の可視化による選手の特性を活かした戦術策定
在籍選手や獲得候補のアマチュア選手を対象とし、従来、紙やエクセルで管理していたプロファイル情報を一元管理しました。情報の可視化を通じて公平かつ客観的に選手の特性を把握し、選手のポジション配置や各ポジションの後継者計画に貢献します。

※プロファイル情報…基本情報(氏名、生年月日、出身地など)と選手固有の情報(身長、体重、チーム歴、ポジション適性など)を併せた情報

今後の展開
SAP SuccessFactorsの操作性向上のため、ビジネスチャットツールとの連携を予定しています。入力に必要な操作をより簡潔にし、試合中のリアルタイムな情報管理を可能にします。また、個々の選手のプロファイリング情報にあわせた個別のトレーニングメニューの立案など、選手育成への展開を予定しています。

アビームコンサルティングの役割
アビームコンサルティングは、2013年から「モンテディオ山形」の運営を行う株式会社モンテディオ山形の出資者として、法人の立ち上げから経営企画室の業務を担い、経営支援を行っています。今回、人事業務領域におけるデジタルトランスフォーメーション推進支援のノウハウやサッカークラブへの導入実績から得た知見を活用し、ポジション別の評価など定性的な能力を定量的に評価するための指標の策定、システム設計、SAP SuccessFactorsの導入、導入後のユーザートレーニングを一貫して支援しました。また、アビームコンサルティングが独自に開発したSAP SuccessFactors導入テンプレートの活用により短期間での稼働を実現しました。

モンテディオ山形のコメント
モンテディオ山形は、これまでも将来性豊かな選手を獲得し、育成してまいりましたが、SAP SuccessFactorsの導入によりさらなるチームの強化を図ってまいります。
高校生や大学生をはじめとした選手の情報を集約および蓄積し、組織全体で共有、評価することで、チームにとって欠かせない”選手(人材)”の発掘をより高い精度で行い、これまで以上に選手の未来を広げ、サポーター、ファン、地域住民の皆様により一層応援していただける強いチームを作り上げてまいります。

 

株式会社モンテディオ山形について
モンテディオ山形は1984年に発足したNEC山形のサッカー同好会を前身とするプロサッカーチームです。1999年にJリーグに加盟後、2009年からの3シーズンと2015年は国内トップリーグであるJ1での戦いを経験し、2014年にはサッカー日本一を決める天皇杯で準優勝を果たしました。
トップチームの運営は2014年に公益社団法人から株式会社に移行し、ホームスタジアムを含む山形県総合運動公園の指定管理者として、ホームタウンの山形県をベースにトップチーム経営とスタジアム運営のソフト・ハード両面から事業拡大を図っています。
◇WEBサイトhttp://www.montedio.co.jp/

 

SAPジャパン株式会社について
SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPはインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。
◇ WEBサイト https://www.sap.com/japan/

※SAP、SAPロゴ、記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はドイツにあるSAP SEやその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。

 

アビームコンサルティング株式会社について
アビームコンサルティングは、アジアを中心とした海外ネットワークを通じ、それぞれの国や地域に即したグローバル・サービスを提供している総合マネジメントコンサルティングファームです。戦略、 BPR、IT、組織・人事、アウトソーシングなどの専門知識と、豊富な経験を持つ約 6,600 名のプロフェッショナルを有し、金融、製造、流通、エネルギー、情報通信、パブリックなどの分野を担う企業、組織に対し幅広いコンサルティングサービスを提供しています。
ホームページ:http://www.abeam.com/jp/

※アビーム、ABeam及びそのロゴは、アビームコンサルティング株式会社の日本その他の国における登録商標です。
※本文に記載されている会社名及び製品名は各社の商号、商標または登録商標です。