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(本リリースは、3月2日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

ドイツ連邦経済エネルギー省およびドイツ自動車工業会(VDA)主催のイベント「Durch Kooperation an die Spitze. Die Automobilbranche gestaltet den digitalen Wandel」(連携を通じて頂点へ:自動車業界が形作るデジタル変革)において、オートモーティブアライアンスの創設者たちは、この取り組みに関する進捗報告を行い、さらなる詳細について説明しました。

このパートナーネットワークの創設には、BMW社、Deutsche Telekom(ドイツテレコム)社、Robert Bosch(ロバート・ボッシュ)社、SAP SE、Siemens(シーメンス)社、ZF Friedrichshafen(ZFフリードリヒスハーフェン)社などが携わっています。

さらに、Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)社、BASF社、Henkel(ヘンケル)社、Schaeffler(シェフラー)社、German Edge Cloud(ドイツエッジクラウド)社、ISTOS社、SupplyOn社、German Aerospace Center(ドイツ航空宇宙センター(DLR))、Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V(フラウンホーファー研究機構)、ARENA2036、そして複数の中堅中小企業(SME)も参加しています。

オートモーティブアライアンスは、Catena-X Automotive Network(Catena-X自動車ネットワーク)の名称で運用されます。Catena-Xは実践志向のネットワークであり、オープン性と中立性を確保するためにドイツの協会として登録される予定です。拡張性の高いエコシステムとして設立されたCatena-Xには、自動車メーカーとサプライヤー、ディーラー協会、および機器のサプライヤー(アプリケーション、プラットフォーム、インフラストラクチャーのプロバイダーを含む)がすべて等しく参加できます。この協会の目的は、自動車業界のバリューチェーン全体で情報およびデータ共有の統一された標準を策定することです。

参加企業は、標準化、情報およびデータへのアクセスを通じて、自動車業界の競争力の強化、業界固有の協力関係による効率の向上、プロセスの加速を目指しています。SMEにも特に重点を置いており、SMEの積極的な参加はネットワークの成功にとって非常に重要です。そのため、Catena-Xは当初からSME向けのソリューションを備えたオープンネットワークとして構想されており、SMEはわずかなITインフラストラクチャー投資で迅速に参加できます。

さらに、欧州の自動車業界における既存の構造(部品ロジスティクス分野のプロセスなど)がネットワークに統合され、さらに最適化されます。サプライチェーンにおける効率向上のメリットと併せて、ネットワークの参加者は、品質プロセスおよびロジスティクスプロセスの効率改善、持続可能なCO2排出量削減に関する透明性の向上、マスターデータ管理の簡素化を期待しています。このように継続的にデータチェーンをつなぐことによって、自動車のデジタルツインを構築し、これに基づいて革新的なビジネスプロセスとサービスを開発することができます。

欧州のクラウドデータ基盤であるGAIA-Xの基礎も構築しているInternational Data Spaces(IDS)のデータ主権に関する標準に基づき、参加企業は、プロジェクト実施に向けた重要なインフラストラクチャー基盤についてすでに合意しています。

Catena-Xのパイロットプロジェクトの第1フェーズでは、共同で定義した5つの適用分野に焦点を当てています。これらの分野では、ネットワーク化されたデータインフラストラクチャーにより、将来のバリューチェーンの生産性と持続可能性を大幅に向上させることができます。5つの分野とは、品質管理、ロジスティクス、保守、サプライチェーン管理、持続可能性です。製造および開発分野での適用については、今後のフェーズで計画されています。

このデータネットワークによって自動車業界の重要な出発点が構築され、デジタル変革の課題にさらに効率的に対応し、デジタル化によってもたらされる機会をより活用できるようになります。

以上

 

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