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(本リリースは、2022年12月13日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP は 7 年連続で、ガートナー社の 2022 年版Procure-to-Pay(P2P)スイート分野のマジッククアドラントでリーダーに認定されました。その理由は「調達・購買のリーダーがコンプライアンスを管理し、外部支出を制御するというビジネス目標を達成する上で P2P テクノロジーを役立てる方法について、市場を決定づけるようなビジョン」を実証したことでした。

ガートナー社は 16 社のP2P(Procure-to-Pay)ソフトウェアベンダーを評価した上で、P2Pスイートが有する「ビジョンの完全性」と「実行能力」に基づき、SAP をリーダーに選出しました。また、SAPは、ガートナー社の 2022 年版P2Pスイートのクリティカルケイパビリティリサーチに記載されたすべてのクリティカルケイパビリティユースケースのうち、上位 3 位までを獲得した唯一のベンダーとなりました。

根付きつつあるビジョン

この年のガートナー社マジッククアドラントにおいて SAP の位置付けが全体的に向上したことは、弊社の完全なソリューションスイートが認められたものと考えています。このソリューションスイートは、お客様とその取引先が「購買依頼から支払いまで」の全体をすべて把握しながら支出を管理できるようにするものです。SAP の「市場を決定づけるようなビジョン」がガートナー社に認められたことは、特に素晴らしいことと受け止めています。およそ 2 年前に導入された SAP のビジョンは広範な調査に基づくもので、率直に言って、このビジョン故にソリューション開発のアプローチ方法を変更せざるを得ませんでした。

ガートナー社による認定は、SAP が提供するソリューションにこのビジョンが根付き始めたことの証だと思います。SAP のアプローチに対する変更が、お客様に多大な価値をもたらしている主要な領域を 3 つご紹介します。

  • 私たちはあらゆる支出カテゴリーにわたって、すべてのステークホルダーを把握しています。SAP のビジョンは、完全かつ包括的なソリューションを提供し、あらゆるユーザーが持つ固有のニーズに対応することです。直接資材の調達・購買に向けた資材所要量計画 (MRP) の担当者であれ、オフィス勤務でノート PC を購入する担当者であれ、派遣従業員の管理担当者であれ、対象となるのです。
  • SAP 製品はエコシステム全体にわたって、イノベーションへの道が開かれたものです。つい最近まで、SAP のP2Pソリューションは「閉じられた」ものであったと言えるでしょう。SAP が単独でこれらのソリューションを開発し、他社に「引き渡す」ものという認識でした。SAP のお客様にサービスを提供する上で、これが最善の方法ではないことは認識していましたので、私たちはソリューションの提供方法に関して大幅な転換を行い、エコシステムによる協働とイノベーションを促すことにしました。私たちは Icertis 社EcoVadis 社 のようなリーダーとの重要なパートナーシップを立ち上げ、SAP のお客様が必要とする特定のニッチなユースケースをサポートできるようにしました。
  • 私たちはユーザーエクスペリエンスに、集中しています。作業現場で働く人のエクスペリエンスは、オフィスで働く従業員とは大きく異なるものでしょう。私たちは「購買依頼から支払いまで」の作業プロセスに関わるすべてのステークホルダーについて深く掘り下げ、固有のエクスペリエンスを把握することを、自らの使命と定めました。その上、ユーザーの姿勢と優先順位は絶えず変化しています。例えばほとんどのユーザーが、サステナビリティについて数年前よりも関心を持っています。ですから SAP では、この点を自社のエンドツーエンドソリューションのランドスケープに組み込んでいます。同様に、多くの従業員がどこからでも仕事ができる柔軟性を望んでいます。新しい SAP Ariba Shopping モバイルアプリはこの点において、クラス最高のエクスペリエンスを提供します。

調達・購買のイノベーションにおいて主要な勢力に

ガートナー社に認定を受けたことは、現在、そして将来の調達・購買の課題に対処するためのイノベーションの提供において、SAP が主要な勢力と位置付けられていることを強調するものでもあると思います。

SAP Ariba、SAP S/4HANA for Procurement からなる SAP Procurement 製品および SAP Business Network により、「購買依頼から支払いまで」のプロセスのあらゆる時点で固有の課題を解決する革新的なソリューションを提供する、しっかりとした実績を残してきました。調達・購買プロセスに対する改善の多くが、SAP から始まりました。この中には、電子カタログや MRP プロセスのような、今では基本的とみなされるものも含まれます。これに加えて、SAP は先陣を切って、ガイド付き購買機能へのリスクおよびダイバーシティスコアの統合や、SAP S/4HANA から Guided Buying および SAP Fieldglass への作業指示書の統合に取り組んでいます。これにより、保守担当者は品目やサービスを作業指示書に追加することができます。

SAP FieldglassSAP Business Network により、企業は派遣従業員関連支出に対する俊敏性と可視性を得ることができるとともに、取引パートナーとの関係を構築できます。SAP は SAP Fieldglass ソリューションに対して、その「実行能力」と「ビジョンの完全性」により認定を受けました。SAP Business Network により、調達・購買、サプライチェーン、ロジスティクス、資産管理にまたがって取引パートナー同士がつながり、協働することができ、効率の向上、リスクや混乱の軽減、サステナビリティの推進につながります。

さらに、SAP Central Procurement の最新のリリースは、調達・購買のデジタル化とシンプル化を求めるお客様にとって、より優れたユーザーエクスペリエンスを得られるものとなっています。SAP Central Procurement では、可視性と制御性が向上しており、マルチ ERP(SAP 製以外の ERP を含む)環境での調達・購買プロセスを改善できます。

今後に目を向けると、SAP は調達・購買プロセスにおける価値提供の基盤として、パーソナライゼーション予測可能性サステナビリティを実現する次世代アプリケーションをお客様にご提供する予定です。

調達・購買担当のプロフェッショナルが主役に

ここ数年で、業務運営を成功させる上で調達・購買の果たす役割が非常に重要であることが裏付けられました。グローバルなサプライチェーンの混乱が継続する中、リスクの軽減、プロセスの自動化、データ主導型のインテリジェンスを調達・購買に導入するべく積極的に取り組むことは、企業にとって必須となっています。SAP は、企業がサプライチェーンの予期せぬ変化に対応できるインサイトとツールを手にすることで、よりレジリエンスを備えられるよう支援します。このすべてを、企業がそのビジネスパートナーに対して期待することが増えている、環境面、社会面、ガバナンス面 (ESG) の目標を支援しながら行います。

調達・購買のプロフェッショナルは現在、企業が直面する最大の課題に取り組む上で主役となる、強力な立ち位置にあります。自社がインフレや生産性の課題、サプライチェーンの混乱に取り組めるよう支援することで、その瞬間をつかむことができるのです。そして、お客様がこれを実現するための支援に取り組みながら、SAP はリーダーとしての認定を維持できるよう尽力していきます。2023 年、最初に行われるのは、カテゴリー管理に関する重要な発表です。

SAP が自ら定めたビジョンにより、ここまで進んでくることができました。そして私たちは、さらに優れたものを提供する道のりへと歩み出したのです。最高のものの登場はまだこれからです

バーバー・ファルーク (Baber Farooq) SAP の調達・購買ソリューション担当シニアバイスプレジデントです。

この図は、Gartner, Inc.(ガートナー社)から、より大きな調査文書の一部として公表されたものであり、その文書全体のコンテキストにおいて評価されなければなりません。このガートナー社の文書は、ご要望により SAP から入手することができます。
ガートナー社はリサーチ発行物で取り上げたいかなるベンダー、製品、サービスの宣伝も行いません。また最高評価やその他の称号を獲得したベンダーだけをテクノロジーの利用者に推奨するものでもありません。ガートナーリサーチの発行物は、ガートナーリサーチの見解を表したものであり、事実を示したものではありません。ガートナー社はこのリサーチに関し、明示あるいは黙示を問わず、商品性や特定目的への適合性を含め、一切の保証を行うものではありません。
GARTNER(ガートナー)はガートナー社の登録商標およびサービスマーク、Magic Quadrant(マジッククアドラント)はGartner Inc.(ガートナー社)または関連会社の米国およびその他の国における登録商標であり、同社の許可に基づいて使用しています。All rights reserved.
ガートナー社、「Critical Capabilities for Procure-to-Pay Suites(「購買依頼から支払いまで」スイートのクリティカルケイパビリティ)」、Lynne Phelan、Micky Keck、Balaji Abbabatulla、Patrick Connaughton、2022 年 11 月 28 日
SAP は 2015 年のレポートにおいてはAriba (SAP) として、2016 年、2018 年、2019 年のレポートにおいては SAP(Ariba および Fieldglass)として言及されています。
ガートナー社のレポートは 2016 年に「Magic Quadrant for Procure-to-Pay Suites for Indirect Procurement(間接的調達・購買向け「購買依頼から支払いまで」スイートのマジッククアドラント)」から「Magic Quadrant for Procure-to-Pay Suites(「購買依頼から支払いまで」スイートのマジッククアドラント)」に名称変更されています。

以上


SAP
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