SAP は、優れたソリューションを構築して困難を極める今日の課題に対処し、真のビジネスバリューをもたらすために不断の努力を重ねており、お客様の大きな利益を生み出しています。このほど新たに、私たちの優れた取り組みを証明する評価を受けました。
戦略的調達ソリューションを使用して、コストを最適化し、リスクを管理し、契約によるコスト削減を実現します。
IDC の分析とお客様からのフィードバックに基づき、SAP は、IDC MarketScape: Worldwide SaaS and Cloud-Enabled Sourcing Applications 2023 Vendor Assessment(世界 SaaS およびクラウド対応調達アプリケーション 2023 年ベンダーアセスメント)にて、リーダーに選出されました*。
今回の選出は、より戦略的かつ効率的な業務の遂行を支援する調達アプリケーションの提供に取り組んできた SAP の担当者にとって、私たちが引き続き評価を高めていく上で重要な新しい節目となります。喜ばしいことに、さらに大きな意味をもつのは、IDC MarketScape が私たちのソリューションを詳細に調査した結果だけでなく、お客様のご意見も今回の評価に反映されている点です。
IDC MarketScape は、特定の市場における ICT サプライヤーの競争力を俯瞰するためのベンダー分析モデルです。その調査手法には、定量的および定性的な基準に基づいた厳格な採点方法を用いており、調査結果として、該当市場での各ベンダーの位置付けを 1 つのグラフで表します。能力スコアは、ベンダーの製品、市場開拓能力、短期的なビジネス遂行能力を測定したものです。戦略スコアは、3 ~ 5 年の期間にわたる、ベンダー戦略と顧客の要求との整合を測定したものです。ベンダーの市場シェアは、円の大きさで表されます。
出典:IDC MarketScape: Worldwide SaaS and Cloud-Enabled Sourcing Applications 2023 Vendor Assessment(世界 SaaS およびクラウド対応調達アプリケーション 2023 年ベンダーアセスメント)、IDC #US51215923e、2023 年 11 月
IDC MarketScape の評価レポートによると、「SAP Ariba は、定評があり信頼できる、成熟したブランドで…ユーザーは、SAP ERP および SCM 製品との統合機能が魅力的だと述べています」
このレポートでは、SAP の強みについて次のように紹介しています。
- 統合された調達機能。支出分析、サプライヤーの特定、SAP Business Network、分析/レポートダッシュボード、契約管理にわたる幅広い機能を活用して能力を増強し、調達の意思決定がもたらす総コストへの影響を把握できるようにします。
- マイルストーン/プロジェクトビュー。シンプルな調達イベントを超えて機能を拡張し、進捗の追跡、マイルストーンの達成、調達戦略の評価、情報提供の機能を、影響を受けるすべての関係者に提供します。
- 強力で複雑な調達機能。膨大な商品と複雑な価格設定を伴う大規模でグローバルな調達イベントを、コンプライアンスを確保しながら計画し、実行する能力を提供します。クライアントのリファレンスでは、膨大な明細を伴うことの多い調達イベントの規模を調整し、サポートする能力が特に評価されていました。
IDC MarketScape レポートによると、「信頼性の高いエンタープライズグレードの調達アプリケーションを必要とする場合、SAP を検討すべきである。大規模で複雑なグローバル調達業務に有用で、SAP Ariba ソリューションの全機能を活用することもできる」とされています。
顧客重視のイノベーションに対する SAP の継続的な取り組み
SAP がリーダーシップの地位を進み続ける理由の一つに、次々とイノベーションを提供する私たちの取り組みがあります。しかし、これは単なるイノベーションのためのイノベーションではありません。私たちは、調達・購買担当者が現在担っている日々の役割と、さらに重要になる、その役割の変化を注意深く調査しました。この調査から得られた知見を基に、調達・購買部門が組織の中でますます重要な役割を果たせるようにソリューションを設計し、構築しています。
この 1 年間だけで、以下のような多数のイノベーションを導入しました。
- SAP Ariba Category Management。データインサイトの戦略的な利用により、傾向の特定、戦略の開発と実行、具体的なビジネス指標に対応した成功の評価を容易にして、カテゴリーマネージャーを支援します。数週間前に開催された SAP Spend Connect において、SAP Ariba Category Management の強化を発表しました。生成 AI の能力を活用して、調達・購買担当者が包括的かつ効果的なカテゴリー戦略を迅速に作成できるようになります。また、SAP のポートフォリオ全体に組み込まれる Joule も紹介しました。SAP 支出管理ソリューションでの利用開始は 2024 年になります。SAP Business AI による大規模な言語モデルとの統合により、調達・購買担当者は、カテゴリー戦略の開発と計画を迅速に開始できるようになります。生成 AI を活用すれば、市場分析ツールを強化して、需要と供給、リスク、機会、上位サプライヤーに対する重要なインサイトを視覚化して提供することができます。こちらのデモビデオをご覧ください。
- SAP Ariba ソリューションの進化した購買ガイド機能。今日の専門担当者および一時バイヤー向けに、パーソナライズされた購買エクスペリエンスを提供します。AI を活用して、特定の職務に対する提案と、購買に関するサステナビリティおよび環境への影響を評価するために役立つインテリジェントな推奨事項を提供します。これらの機能の多くは現在利用可能であり、今後のリリースで、さらに機能を追加する予定です。こちらのデモビデオをご覧ください。
- 包括的な支出分析機能を提供する SAP Spend Control Tower。調達・購買担当者が情報に基づいたタイムリーな意思決定を容易に行うことができるように、SAP Ariba Sourcing と SAP Ariba Buying の新しいダッシュボードでは、ほぼリアルタイムのインサイトを最も有用な主要プロセスワークフロー内に組み込んでいます。これらの機能は現在利用可能であり、将来のイノベーションを生み出す基盤となる新しいアーキテクチャー上に構築された機能になっています。2024 年の第 1 四半期から、SAP Spend Control Tower には、高度な AI 機能とともに、クラウド ERP、SAP Ariba、SAP Fieldglass、SAP Concur の各ソリューションで管理するあらゆる支出を把握する機能が含まれ、コスト削減の機会を発見できるようになります。
- Source-to-Settle(調達から決済)ソリューションの AI を組み込んだリスク評価による、リスクを考慮した調達・購買。SAP は AI を活用したサプライヤーのリスク評価機能を Source-to-Settle ソリューションに組み込み、ビジネスユーザーがよりスマートな意思決定を迅速に行えるよう支援します。この機能により、サプライヤー選定/契約/購買の各ソリューション内で、各プロセスの必須要素としてリスクプロファイルの評価が可能になり、サードパーティーのリスクを判断することができます。サプライヤーリスク評価機能は、SAP Ariba Sourcing、SAP Ariba Contracts、SAP Ariba Buying で現在利用可能になっています。
- 将来のサプライヤー管理のサポート。SAP Spend Connect Live では、私たちが「新しいサプライヤー 360」と呼んでいる機能のスニークプレビューをご覧いただきました。この機能を利用して、リスクデータ、AI を活用したサステナビリティ情報、価格差異などの指標の追跡に役立つオペレーション評価に即座にアクセスできるようになります。こちらのデモビデオをご覧ください。
これらのイノベーションの詳細については、SAP Spend Connect Live 2023 からの発表をご覧ください。
SAP がリーダーである理由
私たちは、調達に関する最大の課題を各社が解決できるようにするためのイノベーションを次々と送り出しており、SAP が IDC MarketScape:世界 SaaS およびクラウド対応調達アプリケーション 2023 年ベンダーアセスメントで再びリーダーに選出されたことに驚きはありません。当然ながら、さらなる高みを目指すつもりです。
今後に向けて、戦略的で付加価値の高い業務に集中できるように、調達担当者が直観的なユーザーエクスペリエンスを求めていることは理解しています。また、最近の傾向として、調達担当者は、彼らをサポートする生成 AI、アナリティクス、実用的な AI のユースケースの利用に意欲的です。
言うまでもなく、AI の効果は、データの品質と可用性の程度によって決まります。SAP のシステムとビジネスネットワークでは、膨大な量のデータとトランザクションが処理されます。これらを活用して、組織の規模を問わず、必要なデータにアクセスして解釈し、確実な対策を取れるよう、最適な方法でご支援します。
ここまで述べてきたように、環境が変化する中、企業が競争力を維持するために必要とする広範なユースケースを提供する上で、SAP は最適な立場にあります。
ベイバー・ファルーク (Baber Farooq) は、シニアバイスプレジデント兼 SAP 調達・購買ソリューションの市場戦略責任者です。