(本記事は、12月19日に本社で掲載されたものです)
変化の激しい今日の市場環境において、企業の調達・購買部門は、コスト圧力、ESG(環境・社会・ガバナンス)要件、その他複雑な要素や逆風による市場変動に絶えず対応することが求められています。
高度なソフトウェアソリューション存在感がますます高まっています。これらのツールは、必要不可欠な原材料やコンポーネントの調達・購買を容易にするだけでなく、コスト管理やサプライヤー関係の管理にも大きな役割を果たしています。
SAP は、包括的調達アプリケーション分野*においてマーケットシェアのリーダーとして認識されており、業界内で常にベンチマークを設定しています。このたび、「世界のSaaS およびクラウド対応直接材支出2024年ベンダー評価(IDC MarketScape: Worldwide SaaS and Cloud-Enabled Direct Spend 2024 Vendor Assessment)」**において、SAP はリーダーに選出されました。このレポートは、IDC MarketScape による SAP Ariba® ソリューションの包括的な評価と、SAP のお客様からのフィードバックに基づいています。
SAP がリーダーである理由
IDC MarketScape レポートには、「SAP Ariba ソリューションは、複雑なイベント、直接材と間接材、サービス、CAPEX にわたる企業の支出管理の支援において強力なポジションにある」と記されています。
このレポートでは、SAPがリーダーとして評価される主な理由として、以下の点も挙げられています。
- SAP は、特に自動車部門と工業製造部門において、ダイレクトソーシング機能を提供する成熟した、実績があり、信頼できるプロバイダーであり、その結果、さまざまな業種にわたる多数の企業顧客に素晴らしい成功をもたらした。
- 業界初のカテゴリー管理機能は、ユーザーに付加価値をもたらす機能に焦点を当てた SAP のイノベーションを体現している。
- SAP は、調達・購買、品質管理、物流、研究開発、エンジニアリング間のコラボレーションを促進する構造化されたワークフローベースのツールを備えた、コラボレーション重視のプラットフォームを提供している。
- 業界をリードする強力な調達最適化機能と発注書 (PO) コラボレーション機能により、ビジネスバリューを提供し、業務効率を大幅に改善する。
このレポートには、SAP を検討すべき状況について、次のように記されています。「業種固有の豊富な専門知識と、複雑なダイレクトソーシングの課題にも対処できる機能を備え、幅広い最適化機能を提供し、信頼に応えるエンタープライズ対応のダイレクトソーシングソリューションを求める顧客は、満足するサービスを SAP から受けられるでしょう」
調達・購買の将来に備えるために
組織の直接材支出管理アプローチの転換につながる AI 統合、自動化、サステナビリティといったトレンドにより、調達・購買をめぐる環境は絶えず進化しています。SAP は継続的にイノベーションに投資し、お客様の最も喫緊のニーズに対処するべく取り組んでおり、現在も、調達・購買をめぐる変革をリードしています。調達・購買は、コスト管理、リスク軽減、コンプライアンスを実現するための戦略的要因であり、SAP ソリューションは、組織が戦略的なデータ主導の意思決定によって支出と業務を最適化できるよう支援することを目的として設計されています。
10 月に開催された SAP Spend Connect Live では、支出管理環境に変革をもたらすイノベーションと新機能を発表しました。これには以下が含まれています。
- SAP Ariba Intake Management:2025 年初頭に提供開始予定の SAP の最新ソリューションは、直感的でシンプルなユーザーエクスペリエンスを提供します。複数のシステム間でプロセスを調整することによって、調達・購買依頼の作成、ルーティング、サポートが自動化される予定です。
- Joule:SAP Ariba、SAP® Business Network、および SAP Fieldglass® ソリューションへの SAP 生成 AI コパイロット Joule の統合を開始しました。これにより、組織は複雑なワークフローの実行や重要なタスクの管理をより迅速かつ正確に行えるようになります。
- SAP Business Network, promote subscription:このイノベーションにより、サプライヤーはさまざまなレコメンデーションを参照できるようになります。検索での見つけやすさが改善し、高度な検索結果、サプライヤープロファイル検証、ネットワークカタログ API へのアクセスを向上させることができます。このプロモートサブスクリプションは 2025 年初頭に提供が開始され、サプライヤーは地域の検索データに基づいて販売機会を特定できるようになるほか、生成 AI ツールが提供する高度なインサイトを利用して、ネットワーク上でビジネスの成長を簡単に追跡できるようになります。
エキサイティングな新時代の到来
調達・購買そして直接材支出の未来は、ますます複雑でダイナミックになるグローバル環境に適応するための画期的なテクノロジーによって決定づけられるものになるでしょう。
当社が IDC MarketScape の 2024 年直接材支出分野でリーダーに選出されたことは、イノベーションを推進し、今日の競争環境でビジネスに成功をもたらすことに対する SAP のコミットメントを明確に示すものだと言えるでしょう。SAP は、AI を活用したイノベーションを創出し、連携を強化し、オペレーショナルエクセレンスを実現することによって、世界規模で調達・購買の成功を目指す組織を支援いたします。