(本記事は、1月15日に本社で掲載されたものです)
SAP と Oxford Economics 社の最新調査によると、時間、コスト、労力に見合う価値があると評価されたビジネス変革は、全体の 57% に過ぎません。しかし、この状況は改善可能です。
新製品や新サービスの開発から新市場への参入、サイバーセキュリティフレームワークの採用、そしてカーボンニュートラルへの移行まで、今日のビジネス変革は多岐にわたります。しかし、こうしたイノベーションは迅速でも安価でもなく、時には大きなコストが隠れていることもあります。
そこで、SAP は Oxford Economics 社とともに、大企業を対象とした包括的なアンケートを実施し、ビジネスイノベーションの世界的な現状を独自に調査しました。
『The Estimation ゲーム:ビジネス変革に本当に必要なものとは?』では、ビジネス変革にかかる実際のコストを明らかにし、組織が変革を十分に成功させ、推測に頼らないイノベーション予算をたてられるよう支援する情報を提供しています。
幅広い業界を対象とし、売上高 5 億ドル以上の企業に焦点を当てた本レポートは、IT プロフェッショナルや企業戦略、研究開発、財務、製造、人事、オペレーション担当の幹部を含む 800 人の回答者から、バランスよく情報を収集しました。
本レポートはさらに次のことを明らかにしています。
- 計画通りに変革が進むとの回答は半数程度 (51%)
- 変革プロジェクトの 58% は、予算オーバーの結果に終わっている
- 変革にかかる平均コストは 950 万ユーロ
- 回答者の 63% は、変革にかかる労力の価値について上層部から反発を受けていると感じている
- 回答者が実施しようとした取り組みの半数近くが未完了で、予算制約が大きな課題となっている
戦略から実行へ
変革が及ぼす真のコストや組織へのインパクトについてレポートが明らかにしていることと、回答者の確信度合いの乖離は、戦略と実行の間に存在する乖離と同様であると言えるでしょう。
例えば、主要な変革計画が組織全体によく伝わっていたと回答しているのは 5 社に 3 社ですが、最初から変革計画が明確に定義されていたと回答したのは 53% に過ぎません。
ほとんどの企業は、ミッションステートメントを作成し、専任のリーダーを任命し、部門混合チームを結成するなどの戦略的実践を行っていますが、戦略を行動に移すとなると、パズルの最後のピースが欠けていることがあります。そこで SAP の出番となります。
SAP Signavio® および SAP LeanIX のマーケティング責任者であるディー・ハウヒェン (Dee Houchen) は次のように述べています。「変革には常に課題が伴います。特に、戦略的ロードマップと実行を一致させることが重要です。企業が複雑な状況を乗り切る中で、グローバル企業にとって変革の成功は依然として重要な焦点であり、だからこそ、この調査が非常に意義深い理由です。」
ハウヒェンはさらに次のように続けます。「SAP Signavio ソリューションと SAP LeanIX ソリューションは、ビジネス変革における明確性と透明性を提供し、企業がエンタープライズアナリティクスとプロセスデータを活用して、意思決定の支援、スケジュール設定、進捗を効果的に追跡することで、変革計画を実際に行動に移すのを支援します。本レポートは、なぜ自社の変革の取り組みが遅れているのか、何が違うのか、他の企業は同様の課題をどのように克服しているのか、といったことに疑問を抱いている企業にとって、非常に貴重なリソースとなります」