お客様事例

（本リリースは、5月27日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です）

SAP SE（NYSE: SAP）は本日、競技ゲーム業界で最も輝かしい実績を誇るチームの一つであるTeam Liquidが、試合統計、選手のパフォーマンスの傾向、自然言語を使用した戦略的比較に即座にアクセスするためにJoule エージェントを活用していることを発表しました。

従来のAIモデルとは異なりAIエージェントは、自らの環境を認識し、目標を設定し、目標達成のために自律的に行動するように設計されています。

Team Liquidは、SAP® Business Technology Platform上に構築された「Next Level Esports Center」ダッシュボードを通じてデータ分析を行っています。Team Liquidのアナリストはこのダッシュボードを活用し、コーチや選手に次の対戦相手に関するインサイトを提供するとともに、試合間の限られた時間や頻繁なデータ要求の中でも、高いプレッシャー下での状況を的確にマネジメントできるよう支援しています。

Team Liquidでは、技術アナリストだけに依存するのではなく、選手、コーチ、マーケティングチームも Jouleコパイロットを活用し、1,000万試合から得られる1.6TB超のデータをもとに、対戦相手やチームに関するインサイトを引き出し、最適な判断や戦略的優位性を導き出しています。Jouleの導入により、手動でのデータ取得が不要となり、スピードが求められるゲームの現場においても、あらゆるユーザーがデータ主導の意思決定を迅速に行えるようになりました。

Team Liquidの共同CEO兼創設者であるヴィクター・グーセンス（Victor Goossens）氏は、次のように述べています。「JouleコパイロットとJoule エージェントのおかげで、これまで手作業で数時間を要していた作業が即座に完了し、チームの戦略を推進でき、パフォーマンスの向上にもつながっています。このパートナーシップによって、我々が保有する膨大なデータベースをこれまでにない形で活用できるようになりました。これは、eスポーツにおける試合準備と成功において、AIとデータ統合が不可欠な要素となりつつあることを示す好例だと言えるでしょう」

SAP HANA® CloudとSAP® Analytics Cloudソリューションをスムーズに統合することで、Team Liquidは、堅牢でスケーラブルなデータ基盤を構築でき、迅速で実践可能なインサイトを得られるようになります。Jouleにより、ユーザーはゲーム統計や選手のパフォーマンス傾向、戦略的比較データに即座にアクセスでき、重要な情報を数秒で獲得できます。

AI搭載のチャットエージェントがゲームを変える：

  • より迅速なデータアクセス：データは即座に取得・分析が可能になります。インサイトへのアクセスが容易になることで、パフォーマンスチーム、マーケティングやコミュニケーションといったさまざまな部門が、リアルタイムでデータに基づく意思決定を行うことができます。
  • ユーザーの権限強化：機能や技術知識にかかわらず、ユーザーは、AIによるクエリを通じて直感的にインサイトにアクセスできます。
  • 戦略の強化：リアルタイムのデータ比較により、正確でデータに裏付けられた意思決定が可能となり、変化の激しいeスポーツ業界において、Team Liquidは確かな競争優位性を築いています。
  • 能動的なパターン認識：エージェントは、大規模なデータセットの中から、手動のデータ分析では発見できなかった可能性のあるパターンを見つけ出します。

SAPの最高技術責任者（CTO）兼最高AI責任者であるフィリップ・ハーツィク（Philipp Herzig）は、次のように述べています。「Team LiquidでのJoule エージェントの導入は、AIがアナリストの業務負荷を軽減し、変化の激しい環境下でも高付加価値な業務に集中できるよう支援するという説得力のある事例です。Joule エージェントは、単にゲーム関連インサイトを自動化するだけではありません。文脈を理解し、推論し、必要なアクションを実行することで、よりスマートで迅速な意思決定を可能にします」

以上

SAPについて
SAP（NYSE:SAP）は、エンタープライズアプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーとして、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しています。50年以上にわたり企業と共に歩み、進化を続け、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務を統合し、お客様のビジネスを成功へと導く支援をしています。詳細は、こちらからご覧ください。www.sap.com

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