(本記事は、7月22日に本社で掲載されたものです)
SAPは、このたびIDC MarketScapeが初めて実施した「世界規模のビジネス・オートメーション・プラットフォーム 2025年ベンダー評価 (Worldwide Business Automation Platforms 2025 Vendor Assessment)」において、リーダーとして認定されました。
この認定は、SAPが掲げる長期的なビジョンとして掲げる、戦略的かつ継続的な業務プロセスの改善とイノベーションに必要なすべての要素を統合する取り組みの成果であると、私たちは捉えています。
IDC MarketScapeによると、ビジネスオートメーション技術は、従来の断片的なソリューションから、複数の自動化技術を統合的に支える単一のシステム――包括的なビジネス・オートメーション・プラットフォーム(BAP)へと進化を遂げました。これにより企業は、多様な業務プロセス改善のニーズに、より柔軟かつ効果的に対応できるようになります。
SAP Signavio®によるプロセス分析、WalkMeによるユーザーガイダンス、SAP® Business Technology Platformによるプロセス統合と自動化、そして最新のJouleエージェントを組み合わせることで、企業は自動化の取り組みを大幅に加速させることが可能になります。

IDC MarketScape のベンダー分析モデルは、特定の市場における ICT(情報通信技術)サプライヤーの競合的適応に関する概況を示すことを目的として作成されています。この調査では、量的および質的な条件の両方に基づいて厳格に計算された点数を単一のグラフに示し、特定の市場における各ベンダーの地位を表しています。能力スコアは、ベンダーの製品、市場開拓、短期的な事業実行能力を表します。戦略スコアは、3 ~ 5 年の期間における、顧客の要求に対するベンダーの戦略の適合性を表します。円の大きさは、ベンダーの市場シェアを表します。ベンダー名の横のプラス、中立、またはマイナスは、特定の市場におけるベンダーの年間成長率を表します。
継続的なビジネスオートメーション
継続的なビジネスオートメーションは、企業が業務を拡大しながら同時にコストを削減することを可能にするため、あらゆるITシステム導入の中心となります。
しかし、ビジネスアプリケーションに、スタンドアロン型のAIエージェントフレームワーク、ワークフローシステム、統合ブローカー、ルールエンジン、プロセスマイニングのツールなど異なる自動化技術が個別に追加されると、システム全体が断片化し、ビジネスの文脈が失われる可能性があります。こうしたアプローチでは、ビジネスアプリケーションの外側に大量のデータをコピーせざるを得なくなることが多く、それがレイテンシ(遅延)や運用コストの増加、さらには影響の大きなデータ品質問題のリスクを引き起こす要因となります。
SAPによるエンタープライズオートメーションのフレームワークは、SAP® Business Suiteと緊密に連携した統合型のビジネス・オートメーション・ツールセットを追加することで、こうした課題を克服します。
SAP® Integration Suiteは、SAPアプリケーションと非SAPアプリケーション間において、標準化されたサービス(API)やイベントを介したシームレスなデータフローを実現します。これらのサービスやイベントを活用することで、SAP® Buildはプロセスフローのオーケストレーションを可能にし、新たな自動化の実装や既存の自動化の適応を支援します。さらに、SAP Signavioはプロセスマイニングとインサイトを活用し、エンドツーエンドのプロセス分析と最適化を実現。得られた改善提案は、SAP Buildによる自動化に直接反映させることができます。その上で、自律型AIを搭載したJouleエージェントは、これらの自動化を「スキル」として活用し、標準化されたビジネス活動の実行を可能にします。加えて、WalkMeのオーバーレイにより、ユーザーは複雑な操作をガイドに沿って進めることができ、ユーザーの体験から得られるインサイトがプロセス改善サイクルへとフィードバックされます。

業界を超えて広がるお客様の成功事例
地理的な地域や業界を問わず、何千もの組織がSAPの自動化ソリューションを活用し、各部門における業務プロセスの最適化を推進しています。以下に、その一例をご紹介します。
- イタリアの出版社であるDe Agostini社 は、世界中の読者に向けて多彩な趣味や関心の世界を提供しています。しかし、コレクションや組み立てモデルをお客様に届ける前に、まずはサプライヤーとの請求書処理を行う必要があります。SAP のプロセス自動化ソリューションを活用することで、De Agostini社は紙や PDF などの非構造化された請求書のうち、90%以上を自動で処理できるようになりました。
- ドイツのLufthansa Technik社は、商業用、VIP用、特殊任務用航空機の整備、修理、オーバーホール、改造サービスを提供する大手企業です。同社はデジタルロードマップの一環として、故障部品の物流プロセスにおける自動化を強化したいと考えていました。SAPのプロセスオートメーションソリューションを活用することで、複数のITシステムにまたがる部品修理の物流を調整し、取引量を40%以上増加させることに成功しました。
- カナダのエネルギー企業であるSuncor社 は、手頃な価格で安全なエネルギーへのアクセスを提供することで、カナダ経済の活性化と環境パフォーマンスの向上に貢献する重要な役割を担っていると考えています。SAP のプロセスオートメーションソリューションは、企業間税務プロセス(ICT)やベンダー請求書処理の自動化を支援しており、特にICTの仕訳調整にかかる時間を98%削減するという成果を上げています。
IDC MarketScape評価
ビジネスオートメーション技術は急速に進化しており、企業は、ますます規模が大きく複雑化する自動化プロジェクトにも柔軟に対応できるようになっています。IDCの「Worldwide Intelligent Process Automation Market Research and Advisory Service」プログラム副社長である モーリーン・フレミング(Maureen Fleming) 氏が語る、ビジネスオートメーションの未来については、こちらのリンクよりご覧いただけます。また、レポートの抜粋はこちらをクリックしてご確認ください。


