SAP、2025年 Gartner® Magic Quadrant™ エンタープライズ・ローコード・アプリケーション・プラットフォーム部門においてビジョナリーに認定

フィーチャー

(本記事は、8月21日に本社で掲載されたものです)

Gartner社は、統合型ローコードプラットフォームであるSAP Buildを評価し、2025年版 Magic Quadrantのエンタープライズ・ローコード・アプリケーション・プラットフォーム(LCAP)部門において、SAPを2年連続で「ビジョナリー」に認定しました。

今日の市場ではスピードがすべてです。しかし、安定性を犠牲にすることはできません。ローコード・アプリケーション・プラットフォームは、ガイド付き開発、自動化、堅牢なガバナンスを通じて、プロの開発者と市民開発者の両方が、デジタルソリューションを迅速に構築および展開できるよう支援し、イノベーションと俊敏性を促進します。

SAP® Buildは、この課題を解決するために独自に設計されており、お客様が自社のコアSAPシステムの信頼できるガバナンスとデータ基盤を活かしながら、従来の3倍の速さでイノベーションを推進できるよう支援します。

これは、アプリケーション開発、ワークフロー管理、タスク自動化、エージェント開発、ワークスペース作成を統合した、AI活用型の包括的なクラウドベースのソリューションであり、SAP® Business Technology Platform(SAP BTP)上で稼働します。 

現代のソフトウェア開発における戦略的課題

今日の開発者は、いくつかの重大な課題に直面しています。まず、多くの企業にとって、財務やサプライチェーンのような部門に所属する非技術系のビジネスエキスパートから得られる深い洞察力を活用することは困難です。AIは強力な新しいツールですが、AIソリューションの有効性は、ビジネス固有のデータやプロセスとの統合にかかっています。統合がなければ、AIソリューションの広範囲なメリットは損なわれます。ビジネスアプリケーションの構築や拡張には時間と費用がかかることが多く、より高い俊敏性を実現するために、カスタマイズ可能な事前構築型ソリューションへの移行が促されていますさらに開発者は、広範な統合を必要とする断片化されたシステムへの対応に苦慮しており、それが効率的なワークフローとリソース活用の妨げとなっています。

これらの課題は、より堅牢な AI を活用した開発プラットフォームの必要性を浮き彫りにしています。 

SAP Buildの利点

SAPは、2025年版 Magic Quadrantのローコード・アプリケーション・プラットフォーム(LCAP)部門において、「実行能力」と「ビジョンの完全性」が評価されました。

SAP Buildは、開発プロセスを効率化し、革新的で効率的なソリューションを実現する独自のメリットを提供します。レポート全文はこちらをご覧ください

  • 複雑さを軽減:SAP Build は、IT チームが SAPアプリケーション を構築・自動化・拡張するために必要なすべてを一か所で提供することで、複雑さを軽減します。ばらばらとした個別のツール、ライセンス、アーキテクチャを、自身でつなぎ合わせる必要はありません。SAP Build は SAP アプリケーションに事前統合されており、標準ライセンスで使え、最初から開発をシンプルにするよう設計されています。
  • 迅速な提供:SAP Build は、リクエストから結果までの時間を短縮することで、チームの成果を従来の3倍の速さで実現できるよう支援します。ツールや事前構築されたソリューション、AIが SAP のコンテキストに基づいて設計されており、ベストプラクティスに基づいたガイダンスがすぐに利用できるので、チームはゼロから始める必要がなく、迅速に進められます。
  • 安心して拡張: SAP Buildは、Clean Coreへの実証済みのパスを提供します。これにより、ユーザーは将来のリスクやアップグレードに伴う負担を負うことなく、安心してアプリケーションの拡張、自動化、そして新規構築を行うことができます。最も重要なシステムから信頼性の高いガバナンス、セキュリティ、そしてアクセスルールを継承することで、すべての拡張は導入初日からスケーラブルでアップグレードに対応可能な形で構築されます。この独自のアプローチにより、ユーザーはコアの安定性を保ちながら、ビジネス全体のイノベーションを加速することができます。 

生成AIの力を活用

SAP は、SAP Build を含む SAP® Business Suite 全体に AI 機能を組み込み、お客様のビジネスプロセスの自動化と効率性の向上を支援します。

現在一般提供されている「Joule Studio」は、ユーザーが自社のデータやワークフローに合わせたカスタムAIエージェントやJouleスキルを設計・展開・管理できるようになり、特定の業務ニーズに対応することが可能です。SAPはさらに、「SAP Joule for Developers」アドオンを通じて、プロセスの自動化、ワークスペース管理、ABAPを含むアプリケーション開発にもJouleの機能を拡張しています。

これらのツールは、SAPに対応したAIモデルを活用して、より迅速かつ正確な開発と自動化を支援します。これらの機能強化により、チームは手作業の負担を軽減し、一貫性を向上させ、より価値の高い業務に注力できるようになります。 

SAP Build により、企業は競争優位性を獲得

世界中で 17,000 社以上のお客様が SAP Build ソリューションを活用しており、その勢いはさらに加速しています。これにより、開発者はより迅速かつ容易に、構築、自動化、イノベーションを実現できるようになっています。

例えば Proximus社は、SAP Build を使用して 57 の人事アプリを 1 つの統合ポータルに集約し、SAP SuccessFactors® ソフトウェアと連携させることで、1 万人の従業員にサービスを提供し、満足度を 94% に向上させました。

日立ハイテク社は、SAP BTP 上で SAP® Build Process Automation を活用し、システム間のワークフローとタスクの自動化を行うことで、カスタマイズ数を 9,000 から 22 に削減しました。

Gerdau社は、SAP Build で構築されたクラウドベースの拡張機能を SAP® SuccessFactors Employee Central に統合することで、オンボーディング時間を 50% 短縮し、手作業によるエラーを 90% 削減しました。 

次のステップ 

SAP Build がクラウド ERP にどのような価値をもたらすかを理解するには、業務プロセスにおける具体的な課題に対応するユースケースをご覧ください

アプリケーション開発、自動化、そして AI 活用の可能性を最大限に引き出すために、以下の関連情報をご活用ください。


バラット・サンドゥ(Bharat Sandhu)は、 SAP BTP 担当のチーフ・マーケティング・オフィサー(CMO) です。
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