(本記事は、12月16日に本社で掲載されたものです)

SAP は、第 1 回「IDC: 世界規模のタレント・インテリジェンス2025 ベンダー評価(IDC MarketScape:Worldwide Talent Intelligence MarketScape 2025 Vendor Assessment;doc #US52995425、2025 年 11 月)」において、でリーダーに認定されました。企業がスキル中心のタレントマネジメント戦略へと加速的に移行するなか、タレントインテリジェンスプラットフォームは、ワークフォースプランニング(要員計画)や採用、社内モビリティ、育成、リテンション(定着)など、あらゆる領域において不可欠な基盤となっています。
今回の評価は、SAP が企業の「スキル主導型ワークフォース」の構築を支援し、よりダイナミックで適応力の高い人材戦略を実現するという取り組みが高く評価された結果だと考えています。

IDC MarketScapeによる世界規模のタレント・インテリジェンス分野の評価では、IDC MarketScape の評価モデルを用いて各ベンダーの評価を行っています。このモデルは、定量的・定性的な要素を組み合わせて、タレントインテリジェンスを求める顧客に対して価値を提供するための、各社の現在の能力と将来のロードマップを評価するものです。同レポートによると、SAP は「統合され一貫したスキルフレームワーク、組み込み型の AIおよび分析機能、オープンなデータエコシステム」において強みが認められました。

IDC MarketScapeベンダー分析モデルは、特定の市場におけるテクノロジーおよびサプライヤーの競争力の概要を提供するように設計されています。この調査手法は定性的および定量的な基準に基づいた厳格な採点方法を使用し、特定の市場における各サプライヤーの位置づけを単一のグラフィカルな図で表現します。「能力(Capabilities)」スコアは、短期的な、ベンダーの製品、マーケティング戦略、事業遂行力を測定したものです。「戦略(Strategies)」スコアは3~5年の期間における顧客要件とサプライヤー戦略の整合性を測定したものです。ベンダーの市場シェアは、円(バブル)の大きさで表されます。

 

イノベーションの追求:スキルベース企業を力強く推進

SAP では、スキル、タレントインテリジェンス、そして AI 主導の要員計画に対して、一貫した戦略的投資を行ってきました。

タレント・インテリジェンス・ハブは、SAP SuccessFactors ® HCM スイート全体に組み込まれた統一されたスキルフレームワークです。これにより、人事部門は AI を活用した一貫性のあるスキル基盤を手にすることができます。この基盤は、タレントプロセスの最適化、パーソナライズされた従業員学習エクスペリエンスの強化、スキル開発の加速を支援し、企業が俊敏に将来の変化に対応できるワークフォースを構築することを可能にします。

この基盤上に構築されたスキル機能およびインテリジェンス機能は、複数の製品領域で活用できます。SAP SuccessFactors® Career and Talent Development は、キャリア成長、社内モビリティ、および後継者管理を、AI を活用した単一のスキルベースソリューションへと変革します。リーダーが企業全体の能力をひと目で把握できるようにし、従業員にはパーソナライズされた機会を提示することで、戦略的成功に必要な人材の育成、リテンション、および配置を支援します。また、SAP SuccessFactors® Workforce Scheduling(2026 年上半期に一般提供開始予定)は、製造や生産現場におけるシフト計画の最適化を可能にします。適切なスキルを持つ、適切な人材を、適切な場所と時間に配置することをサポートし、人員不足や過剰人員によるコスト増を防ぎます。  さらに、SAP® Business Data Cloud の People Intelligence パッケージは、SAP SuccessFactors® だけでなくそれ以外のソリューションからも得られる人、スキル、ビジネスデータを一つにまとめ、リーダーがより適切な人事・経営判断を下せるような実効性のあるインサイトを提供します。

さらに、私たちは新しい Joule Agents によってイノベーションを加速させています。これにより、反復タスクの自動化や、リアルタイムのコンテキスト認識型サポートを従業員に提供し、コア HR プロセス全体の精度を向上させることができます。その結果、人事部門はより戦略的な人材イニシアチブに集中できるようになります。現在一般提供されている「目標・評価エージェント」に加え、今後登場する「キャリアおよびタレント開発エージェント」および「ピープルインテリジェンスエージェント」(いずれも 2026 年上半期リリース予定)は、パフォーマンス評価、報酬計画、スキルの分布管理、リテンション、パーソナライズされた成長支援、後継者管理をサポートする AI 機能を提供します。加えて、SAP による SmartRecruiters 社の買収により、人材獲得機能を強化し、より統合されたインテリジェンス主導の採用エクスペリエンスを実現していきます。

これらのイノベーションにより、企業はスキルギャップを埋め、有意義なデータ主導型の成長機会を従業員に提供し、絶えず変化する職場での成長を支援します。 

 

お客様の声:スキル変革がもたらす真の成果

私たちのスキルベースの革新がどれほど影響を与えているかは、お客様の声からうかがえます。

  • グローバルなビジネス・テクノロジーパートナーである Capgemini 社は、従業員のライフサイクルを支援するスキルエンジンを構築しています。同社のバイスプレジデント兼タレントアクイジション担当責任者であるジハネ・バシオキーニ (Jihane Baciocchini) 氏は次のように述べています。「スキルはクライアントと従業員の双方を支えるものであり、当社の核となる存在です。当社のプロミス『望む未来を実現する (Get the future you want)』を果たすためには、お客様の将来のニーズだけでなく、従業員のスキル向上やキャリアデベロップメントについても考えなければなりません。従業員エクスペリエンスの変革において、当社はスキルファーストアプローチをとっており、SAP SuccessFactors HCM はその要です」
  • 世界有数のポンプおよび水道ソリューション企業である Grundfos 社は、SAP SuccessFactors ソリューションのタレント・インテリジェンス・ハブ機能を活用して、スキル情報の単一ソースを構築し、人とビジネスニーズを新しい方法で結び付けています。Grundfos Holding 社の HR Technology and Data Foundation 担当責任者であるマッズ・キドモーゼ (Mads Kidmose) 氏は、次のように述べています。「私たちをここまで導いてきたものが、この先も通用するわけではないという点は、社内で共通の認識となっています。私たちには、新しいスキルと能力が必要なのです。そこで重要になるのが、SAP SuccessFactors ソリューションのタレントインテリジェンスハブです。これによって、人材に関する重要な意思決定を支える単一のスキル基盤を構築できます。スキルを単なるデータに留めるのではなく、日々当たり前のように意識し、活用するものへと変革していくのです」

 

今後の展望

タレントインテリジェンスプラットフォームが、企業における採用・育成・リテンションのあり方を根本から変えつつある今、人事リーダーたちは極めて重要な局面に立たされています。2026 年に向けて、私たちは引き続きスキルベースの機能を拡張し、あらゆる企業が自信を持って成長し、繁栄できるよう後押しする AI ソリューションを提供することに注力してまいります。

2025 IDC MarketScape:世界規模のタレント・インテリジェンスレポート抜粋はこちらへ

 


ララ・アルバート (Lara Albert) は、SAP SuccessFactors のチーフ・マーケティング・オフィサーです。