(本リリースは、1月8日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

組み込み型AI が、計画、オペレーション、フルフィルメント、およびコマースを効率化し、小売業者がスピード、レジリエンス、ロイヤリティを維持しながら規模を拡大できるよう支援


SAP SE (NYSE: SAP) は本日 「NRF 2026: Retail’s Big Show」で、AI を搭載した次世代の小売イノベーションを発表しました。

SAP は、小売ソリューションのあらゆる領域の DNA にAI を組み込み、スイートファースト戦略を一層強化しています。これにより、小売業者は AI による高度な判断力と柔軟な対応力を手にし、お客様との信頼を築きながら、あらゆる接点で最高のカスタマーエクスペリエンスを提供できるようになります。

SAP SE のカスタマーエクスペリエンス・消費財業界担当プレジデント兼最高製品責任者を務めるバラジ・バラスブラマニアン (Balaji Balasubramanian) は次のように述べています。「小売業者にとって、AI はもはや選択肢の一つではありません。SAP は、計画、実行、およびエンゲージメントを統合する、クローズドループ型の AI 搭載小売オペレーティングシステムを提供します。私たちはデータと AI を小売業の中核に据え、あらゆるチャネルとセグメントにおけるスピード、パーソナライゼーション、および成長を支援します」 

小売データを実用的なインテリジェンスに変えるAI

SAP® Business Data Cloud に含まれる Retail Intelligence ソリューションは、正確な需要予測と在庫計画を提供します。SAP ソフトウェアやサードパーティシステム全体から収集する小売業者のデータを活用し、リアルタイムで実用的なインサイトを提供することで、収益性の高い成長を推進します。小売業者および D2C(消費者直接取引)企業向けに特化して構築されており、2026 年上半期に一般公開される予定です。

Retail Intelligence は、販売、在庫、顧客、サプライヤーからのリアルタイムデータを統合し、AI によるシミュレーションを実行します。これにより、計画担当者は将来の結果を予測し、在庫を最適化できるようになります。その結果、予測精度が向上し、手動での計画作業が軽減されるほか、在庫コストの削減とサービスレベルの向上が実現します。これらすべてが、よりシームレスなオムニチャネルエンゲージメントを促進し、小売業者にとって業務を複雑化させることなく、顧客ロイヤリティの強化と成長を可能にします。

IDC Retail Insights のバイスプレジデントであるアナンダ・チャクラヴァルティ (Ananda Chakravarty) 氏は次のように述べています。「小売業者は、日々の運営、将来の計画、そして動的な市場に対応するための俊敏性のバランスを取るために、システムに搭載されたAI ソリューションを求めています。SAP の強みは、そのアプローチの包括性です。つまり、バックグラウンドで動作し、データを接続し、エージェントを調整するエージェンティック・オペレーション・システムを提供している点です。SAP は、多くのポイントソリューションが抱える複雑さを回避し、小売業者が企業全体のインテリジェンスを容易に実現できるようにしています」 

現代の小売業務を効率化する AI

小売業者は、品揃えや価格設定、計画立案において、迅速かつ確信を持った意思決定を行うことが求められています。
このニーズに応えるべく、SAP は AI を活用した新たな品揃え管理機能を発表しました。これにより、プランナーは Joule コパイロットを通じて自然言語で品揃えの作成・更新・廃止を行えるようになります。これらの機能は、特定の専門ユーザーに業務が集中する状況を解消し、市場変動への迅速な対応を可能にするとともに、より高付加価値のマーチャンダイジングの意思決定に時間を割けるようになります。

SAP はまた、受注処理におけるオムニチャネル販売促進機能を導入しました。これは、SAP Omnichannel Promotion Pricing ソリューションを「SAP S/4HANA Cloud Public Edition 小売、ファッションおよび垂直型ビジネス」ソリューションと統合したものです。これにより、ボーナスバイのような高度なプロモーションを、さまざまなチャネルで一貫して適用できるようになります。実店舗とオンライン双方の価格設定およびプロモーションにおける、唯一の正しい情報源を確立することで、小売業者は一貫したカスタマーエクスペリエンスを提供することが可能になります。

さらに SAP は、ファッション業界の卸売業者や製造業者向けに、より高度なマーチャンダイジング、セグメンテーション、および製造サポートをこのソリューションを通じて提供しています。これらの拡張機能は、ビジネス全体で AI を活用したファッション業務を実現するために不可欠な、データとプロセスの基盤を提供します。 

カスタマーエンゲージメントを向上させる AI

消費者のショッピングジャーニーにおいて、実店舗や検索エンジンよりも AI アシスタントから始まるケースが増えている中、小売業者は購買の意思決定が行われるあらゆる場所に存在するための新しい手法を必要としています。SAP は、商品、価格、在庫、そしてプロモーション情報を、AI を活用した検索・購買エクスペリエンスに直接連携させる支援を行います。これは、SAP Commerce Cloud ソリューションの一部である新しいストアフロント MCP サーバーを通じて、エージェンティックコマースの可能性を切り拓くものです。

これにより、小売業者は自社のストアフロントのデータを AI が理解できる形式に変換し、自社サイト内だけでなく、ChatGPT などのプラットフォーム上でもショッピングエクスペリエンスを提供できるようになります。これは、人間や AI アシスタントのタッチポイントを越えて、エンゲージメント、商品の発見、そして決済までがよりシームレスに行われる、真のチャネルレスなコマースエクスペリエンスを創出します。 

顧客ロイヤルティを構築する AI

顧客の期待が高まり、フルフィルメントネットワークが複雑化する中、小売業者には、すべての注文を約束通りに確実に届けられるという自信が求められています。そのためには、業務の円滑化と規模の拡大を支え、事前対応型の可視化とガイダンスを提供する AI ソリューションが欠かせません。また、エージェンティックコマースの時代において、ブランドの露出の形が変化する中、持続的なロイヤルティと信頼を築くためには、これまで以上に、信頼性が高く一貫したショッピングエクスペリエンスを提供することが重要になっています。

SAP は、SAP Order Management Services バンドルの一部として、Order Reliability Agentを発表しました(2026 年第 2 四半期にリリース予定)。この新しいエージェントは、注文に関する潜在的な問題を事前に特定して解決します。これにより、スタッフは注文状況や在庫の有無、配送リスクに関するよくある質問に対して、お客様に影響が出る前に回答できるようになります。

エージェントとしての自律性と、判断が求められる場面での人間による監視を組み合わせることで、SAP は洞察に満ちた計画の策定と業務効率の向上を推進します。これら一連のイノベーションは、優れたカスタマーエクスペリエンスを創出するだけでなく、利益を伴う持続的なビジネス成長を確かなものにします。

以上

SAPについて
SAP(NYSE:SAP)は、エンタープライズアプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーとして、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しています。50年以上にわたり企業と共に歩み、進化を続け、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務を統合し、お客様のビジネスを成功へと導く支援をしています。詳細は、こちらからご覧ください。www.sap.com