
SAPジャパン Talent Discoveryチームによる本企画では、SAPでの仕事内容や印象深いエピソードなどを幅広くお届けします。活躍する社内メンバーの話から、SAPで働く魅力をお伝えできればと考えています。
第37回は、ITコンサルタントの業務アプリケーションチームに所属する須藤泰良さん・冨田 悠登さん、そしてITコンサルタントのカスタマーエンジニアチームに所属する岡﨑心作さん・木村太我さんの4名での対談企画・後編です。ポジションの役割や仕事のやりがいについて伺います。
まず、業務アプリケーションとカスタマーエンジニアは、それぞれどのようなミッションを担うチームですか。担当領域や社内外のメンバーとの関わり方の違いを教えてください。
業務とシステムをつなぐ「業務アプリケーション」、技術基盤を担う「カスタマーエンジニア」
須藤:業務アプリケーションの役割は、お客様のプロジェクトに参画し、フロントに立って要件定義や設計、導入をリードしていくことです。お客様の業務とSAPのシステムをつなぐ立場として、プロジェクト全体を俯瞰しながら進めていくことが多いですね。
専門性も求められますが、それ以上に人との調整や、関係者とのコミュニケーションを重ねながら進めていく点も特徴だと思います。
私の場合は、お客様と直接対話する立場で、会計やロジスティクス、サプライチェーンなど、さまざまな領域のSAPチームのメンバーと一緒にプロジェクトに参画します。プロジェクトマネージャーや他領域のコンサルタントと連携しながら、お客様の課題を一つずつ解決していくイメージです。
冨田:業務アプリケーションは、お客様のビジネスをSAPのERP製品にどう落とし込むか、いわば業務領域のアプリケーション担当です。そのため、業務部門のお客様との接点が自然と多くなります。一方で、そのアプリケーションを実際に動かすための技術基盤を担当しているのが、カスタマーエンジニアのチームです。
木村:カスタマーエンジニアもプロジェクトに参画してお客様と対話する点では業務アプリケーションと大きくは変わりません。ただ、冨田さんや須藤さんが主に担当する業務アプリケーションの裏側で動く技術的な部分を担当します。
例えば、どのサーバーでシステムを動かすのか、データ連携やプロセス連携をどう設計するのかといった、より技術的なコンサルティングを行います。
私はデータ連携を専門にしているので、システム間のデータの流れをどう制御し、どう最適化するかを考えることが多いですね。
岡崎:そうですね。カスタマーエンジニアは技術基盤のコンサルティングが中心なので、対面するお客様はIT部門の方が多いです。業務要件を細かく詰めるというより、システムとしてどう設計するのが最適か、セキュリティや権限管理をどうするかといったテーマを扱うことが多いです。
例えば私が過去に関わった予算管理システムの導入プロジェクトでは、会計知識を持つ業務アプリケーションチームに業務要件側をリードしてもらいながら、プロジェクトマネジメントしてもらいました。そしてカスタマーエンジニアが、システム設計や機能要件・技術要件などを整理しながら進めていく、という役割分担を行っていました。

左から:冨田 悠登さん・須藤泰良さん・木村太我さん・岡﨑心作さん
なぜ現在のポジションを選んだのかを教えて下さい。
自分の強みと志向を起点にしたキャリアの選択
木村:私は当初、カスタマーエンジニアと業務アプリケーションコンサルタントの違いを明確に理解していたわけではありませんでした。ただ、選考の段階掲示された「望ましいスキル」を見たときに、より技術的なバックグラウンドを求められているのはカスタマーエンジニアチームだと分かりました。大学でも技術系を専攻していたので、技術を軸にしながらお客様と接点を持ちたいと思い、カスタマーエンジニアを選びました。
実際に入社してみると、カスタマーエンジニアの中でもさらにチームが細分化されており、それぞれの専門領域に配属されます。技術をベースにキャリアを築きたいという自分の志向には非常に合っていたと思います。
岡崎:私も木村さんとほとんど同じで、SAPでのキャリアを考えた時に、まずは技術を起点にしてキャリアの幅を広げたいと思い、カスタマーエンジニアを選びました。
須藤:私の場合、選考時は業務アプリケーションとカスタマーエンジニアの両方の面接を受け、どちらかに絞らないまま内定をいただきました。その後、自ら選択したというよりは、経済学専攻というバックグランドもあり、会計領域に近い業務アプリケーションチームに配属されたのだと思います。
結果的に、業務側を理解しながらアプリケーションに落とし込んでいく仕事や、多くのステークホルダーと関わりながらプロジェクトを進める仕事が自分には合っており、今振り返ると業務アプリケーションチームで良かったと感じています。
冨田:私も須藤さんと同じくロンドンキャリアフォーラム経由で内定をいただき、入社前は配属先が分からない状態でした。物理を専攻していたので、どちらになるのかは予想できませんでした。
実際に配属されたのは業務アプリケーションチームでしたが、その中でも新しいソリューションを検証してお客様に紹介するインキュベーションというチームに入りました。技術にも触れつつアプリケーションも扱える環境が自分には合っていたので、私のバックグラウンドを踏まえて配属を調整してくれたのだと思います。

入社後、想定外だったことがあれば教えてください。
入社前のイメージと、実際に働いてみてのギャップは?
木村:入社前は正直、「実際に働き始めたら何かしらギャップを感じるだろうな」と思っていました。ところが、実際にはその逆で、「意外とそうでもなかった」というのが率直な感想です。
面接のときから「技術力を軸にしながら、お客様との間に立つ仕事がしたい」と話していましたが、そのままの仕事が実際にできていると思います。
機械学習やAI、データといった、もともと自分が興味のあった技術に直接触れられる仕事も多く、良い意味でギャップを感じなかったこと自体が想定外でした。入社してから変わらず、仕事が楽しいと感じ続けています。
須藤:私も同じで、面接の段階でリアルな現場の仕事内容を説明していただいていたので、入社してから「想定外だった」ということはなかったです。常に学び続ける必要がある点や、自分から手を挙げればやりたいことに挑戦できるSAPの文化についても、想定通りでしたね。
もともと入社前から、「ギャップをなくそう」としてくれている会社だと感じていたので、実際に働き始めてからも、その印象は良い意味で変わりませんでした。
いまのお仕事のやりがいや面白さを感じるのはどのような場面ですか。学生時代の専攻やバックグラウンドは、選考の際にどの程度考慮されますか。

自分の仕事が“形”になる瞬間 ― SAPコンサルタントならではのやりがい
須藤:私が一番やりがいを感じたのは、初めて参画した導入プロジェクトで、システムが実際に稼働した瞬間です。自分が提案した内容や設計した機能をお客様が実際に使っているのを目にしたときは、自分が携わったシステムが「本当に動くんだ!」と実感できて(笑)、大きな達成感がありました。
冨田:私は須藤さんと比べて、1~2年の短いスパンでプロジェクトに参画することが多かったのですが、プロジェクトを離任するタイミングで、お客様やSAPのメンバーから「あのドキュメントは本当に助かった」と自分の仕事内容を評価していただける瞬間がとても嬉しかったです。
また、お客様のシステムが稼働した後、その企業CMをテレビで見たりすると、「あ、この会社にSAPが使われているんだなぁ」と実感が沸わいて、やりがいを感じる場面もありますね。
木村:私も入社後最初のプロジェクトで、自分が関わったお客様のシステムが本番稼働したのを見て、「自分が手を加えて変更した部分が、実際に使われている」と目で見て確認できたときは、やはり実感が湧いて、仕事の面白さを感じました。
岡崎:私は、ビジネスと技術の両方を身につけながらプロジェクトマネジメントまで経験できる仕事は珍しく、また貴重だと思います。
一般的なSaaSの企業は、プリセールスのように営業活動を技術面から支援をしていく部隊が多いと思います。一方、SAPのコンサルタントはそれに加えて、どのように「SAPの製品を活用すればお客様の業務がよくなるのか」を考えて提案し、導入まで伴走します。
この経験はなかなか得られるものではありませんし、今のSaaS業界で求められているスキルセットにもつながっていると感じています。

最後にキャリアフォーラムを検討している方へ、メッセージをお願いします。
キャリアフォーラムをきっかけに、将来の可能性への視野を広げる
冨田:私がSAPという会社を知ったのは、ロンドンキャリアフォーラムがきっかけでした。それまで存在すら知らなかったのですが、実際に応募し、入社してみると「とても良い会社だった」というのが率直な実感です。
少しでもフォーラムに興味があるなら、とりあえず参加してみることをおすすめします。メリットしかなく、損することは何もありませんし、短期間で成果が出る場合もあります。もしうまくいかなかったとしても、それ自体が就職活動の良い経験になります。挑戦しない理由はないと思います。
木村:私は軽い気持ちでロンドンキャリアフォーラムに参加しましたが、それが今のSAPでの仕事につながっています。会場の空気に触れて「就職活動ってこういうものなんだ」と肌で感じるだけでも、大きな価値があると思います。
また、フォーラムには本当にいろいろな企業が集まっているので、視野を広げるにはとても良い機会です。当時の自分にアドバイスするとしたら、会場の雰囲気に圧倒されすぎず、もっと肩の力を抜いて、いろいろな企業に応募してみても良かったとは思います。
結果的にSAPに入社できて良かったですが、たくさんの企業を見ることで、自分に何がフィットするのかを見極められる良いチャンスだと思います。キャリアフォーラムを楽しんだ方が良いと思います。
須藤:海外留学中に、日本の大手企業がこれだけ集まる就職イベントは、ロンドンやボストンのキャリアフォーラムくらいしかありません。まずは軽い気持ちで良いので、ぜひ参加してみてほしいです。
実際に参加してみると、さまざま就職活動中の学生と出会えますし、「自分はなぜこの会社に入りたいのか」「自分の軸は何なのか」を見つめ直す良いきっかけになると思います。

対談にご協力いただいたメンバーの皆様、ありがとうございました!
海外キャリアフォーラムは、企業や仕事を知るだけでなく、自分自身の軸を見つめ直す機会でもあります。思いがけない選択肢や出会いが広がるかもしれません。SAPメンバーの経験談が、これからのキャリアを考える方々の一助となれば幸いです。
■SAPジャパンのキャリアサイトはこちらから:SAP Careers


