(本記事は、5月4日に本社で掲載されたものです)
SAP が 2026 年 Gartner® Magic Quadrant™ 倉庫管理システム (WMS) 分野*において、再びリーダーに認定されました。本評価は、倉庫実行領域における SAP の継続的なイノベーションへの取り組みを裏付けるものであり、世界有数の複雑かつ高性能で、ミッションクリティカルな倉庫オペレーションを担うお客様から寄せられている信頼の表れであると、SAPは考えています。
現在のビジネス環境では、継続的な変化、顧客期待の高まり、そして人材やコストに関する圧力を背景に、倉庫オペレーションの戦略的重要性がこれまで以上に高まっています。SAPは、この市場で長期的に評価されるためには、個別最適のソリューションでは不十分であり、スケール、機能の深さ、そして倉庫をサプライチェーンの他の機能と結びつける統合的なアプローチが不可欠であると考えています。
「規模」「対応力」「実行力」に裏打ちされた評価
倉庫管理において、規模は極めて重要な要素です。倉庫オペレーションは複雑化・多様化が進み、地域や業種にまたがるとともに、自動化レベルの異なる拠点がネットワーク内に混在しています。倉庫管理は画一的なアプローチで解決できるものではありません。グローバル企業には、地域固有の要件に対応しながら、ネットワーク全体で一貫性と統合性を維持できるソリューションが求められます。
SAP® Extended Warehouse Management (SAP EWM) は、SAP ERP や SAP S/4HANA をご活用のお客様はもちろん、SAP以外の環境を運用されている企業もサポートできるよう設計されています。24 の業種にわたるお客様にご利用いただいている SAP EWM は、地域配送センターから、高度に自動化された高スループットな拠点まで、幅広いレベルの倉庫の複雑性に対応可能です。SAP EWM を導入することで、現場作業の標準化や可視性の向上を実現するとともに、倉庫プロセスを輸送、製造、さらにはサプライチェーン全体のオペレーションと統合を実現します。
SAP EWM は、ロボティクスとのシームレスな連携を実現するAPIや、AIを活用した労働需要予測およびスロッティング(在庫配置の最適化)などにより、イノベーションを継続的に拡大しています。
また、各アプリケーションに組み込まれたSAPのAIソリューション「Joule」は、自然言語での操作を可能にするとともに、SAP EWMの価値をさらに高めます。ワークフロー内外やバックグラウンドで機能するAIが、従業員の生産性向上と変化への柔軟な対応力の強化を支援します。
多様な倉庫ニーズに応えるポートフォリオアプローチ
SAP の倉庫戦略は、選択肢と柔軟性を中核に据えています。2026 年 2 月、SAP は SAP® Logistics Management の一般提供開始を発表しました。このソリューションは、AI を活用したクラウドネイティブかつマイクロサービスアーキテクチャに基づく設計で、各地域の拠点やサテライト倉庫、中規模の物流オペレーションに対応するよう設計されています。さらに、SAP の既存のロジスティクスポートフォリオを補完し、その価値を一層高めます。
SAP Logistics Management は、倉庫の現場作業と輸送計画を単一のソリューション上で統合し、ピッキング・梱包・出荷プロセスをサポートするとともに、SAP® Business Network を通じて貨物調整や物流会社との円滑な連携を実現します。このソリューションは、SAP® Cloud ERP Private とシームレスに連携するように設計されており、地域拠点のオペレーションを企業全体の広範なネットワークに接続し、物流ネットワーク全体の連携強化とリアルタイムの可視性を支援します。また、Jouleを含む組み込み型AI機能により、物流ワークフロー全体において、ユーザーによる迅速な意思決定とより直感的な操作を支援します。
SAP EWMとSAP Logistics Managementを組み合わせることで、企業は業務の複雑性に応じたテクノロジー投資を最適化できます。これにより、高度に自動化された大規模施設から、各地に分散した小規模な拠点までが混在する倉庫ネットワークの運用を支援します。
プラットフォーム戦略とサプライチェーンの統合
倉庫業務の実行は、単独で機能するものではありません。SAPのプラットフォーム戦略では、倉庫業務をサプライチェーン全体における輸送、製造、品質管理、設備保全、貿易管理、サステナビリティ、およびパートナー連携を含めて結びつけます。
SAP EWM は、プロセスの分析と継続的な改善を支援する SAP Signavio® ソリューションと組み合わせて活用できます。また、SAP ERP や SAP S/4HANA で共通化された標準 API を活用することで、輸送管理、貿易管理、環境・安全衛生、SAP® Digital Manufacturing といった隣接する実行系システムとの連携が可能です。このようなプラットフォームベースのアプローチにより、企業はサイロ化された業務から脱却し、エンドツーエンドのサプライチェーン連携を実現できます。
今後の展望
SAPは、ERPおよびクラウドにおける変革に取り組むお客様に対し、倉庫オペレーションの近代化を支援することに引き続き注力していきます。企業は導入モデルやクラウド戦略、長期的なロードマップを慎重に検討する必要がありますが、SAPは今後も、グローバル規模での拡張性、深いレベルでの統合、そして進化し続けるビジネス要件に対応できる倉庫管理ソリューションへの投資を継続していきます。
Gartnerにより12年連続でリーダーに認定されたことは、SAPの倉庫管理ポートフォリオにおける着実な製品展開と、世界各地の重要な物流オペレーションの管理をSAPに託してくださるお客様からの信頼が、高く評価された結果であると捉えています。
GartnerのMagic Quadrantレポート全文はこちらからご覧いただけます。
SAP Extended Warehouse Managementの詳細はこちらよりご確認ください。
ティル・デンゲル (Till Dengel) は、SAP のロジスティクス、アセットおよびサービス管理のプロダクトマーケティング部門のグローバル責任者です。
*Gartner 「Magic Quadrant for Warehouse Management Systems」Simon Tunstall、Rishabh Narang、Federica Stufano著、 2026 年 4 月 29 日
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