SAP Japan プレスルーム

三井金属鉱業、SAP® Cloud Platformを活用した 銅箔事業の生産管理システムを運用開始


~プロジェクトはSAP Innovation AwardsTechnology Disruptorを世界264社の中から受賞~


三井金属鉱業株式会社(代表取締役社長:西田計治、以下三井金属)は、銅箔事業の生産工場の見える化・効率化のためにSAP® Cloud PlatformをはじめとするSAPジャパン株式会社(代表取締役社長:福田 譲、以下SAPジャパン)のソリューションを活用した「スマートファクトリープロジェクト」に取り組み、2019年12月末から稼働を開始しましたのでお知らせいたします。本プロジェクトはコンサルティングファームの株式会社クニエ(代表取締役社長:高木 真也、以下クニエ)が支援しました。

 また、本プロジェクトは、SAP本社主催のSAP Innovation Awards 2020 においてその成果が認められ、グローバルにおいて最もイノベーションリーダーシップを実現させ、成果を創出した事例に贈られる「Technology Disruptor Category」を受賞しました。SAP Innovation Awardsは、SAP社のソリューションやテクノロジーを使用して、ビジネスの変革、イノベーションを促進し、革新的な取り組みを成し遂げた企業に贈られ、本年は世界各国から264社のエントリーがあり20社が選ばれました。

なお、クニエは当プロジェクトでの成果が認められ、SAPジャパン主催のSAP AWARD OF EXCELLENCE 2020のプロジェクト・アワードも受賞しています。

三井金属は、中期経営計画「19中計」において、「ありたい姿を実現する成長基盤の変革」を図ることを掲げ、生産性向上、デジタルトランスフォーメーション(DX)、スマートファクトリー化といったICT改革に取り組んでいます。当社の主力事業の一つである銅箔事業では、主力製品の「MicroThinTM」をはじめとした高いシェアをもつ銅箔製品がありますが、今後のさらなる発展のため、複雑化するITシステムへの対応、デジタル化や取引先などの外部環境の変化への対応を進めています。

本取り組みは、銅箔製品の生産管理領域で、熟練社員が豊富な経験をもとに計画立案、加工・検査・出荷していた作業を、工場運営の業務の高度化、効率化、自動化、可視化に取り組み実現したものです。見える化・効率化のために SAP® Cloud Platform、SAP Leonardo®等を導入し、システム開発・稼働により従来は技術習得に10年の習熟期間が必要であった匠の技(製品検査処理/加工処理)が、このシステム基盤を活用することで、経験と勘による判断から画像解析/機械学習による自動化へと業務を大きく変えることができました。開発にはコンサルタント150人月で、受注データ/製造データ/検査データのシームレスな連携・展開を行い、製品品質の高度化・歩留まりの向上を実現しました。加えて、投資回収は2年間で完了予定という結果を出し、高い投資効果を導出したことも高い評価を受け受賞につながったものです。2019年12月から稼働を開始しており、本格稼働は2020年5月頃を予定しています。

クニエは、本システム開発・導入にあたって、業務改革およびデジタル化における戦略立案等のコンサルティング業務全般を担当しました。

三井金属は、スローガンである「マテリアルの知恵を活かす」のもと、安定した品質を維持し、お客様への十分な供給能力を確保してまいりますとともに、事業活動を通じ、サステナブル(持続可能)な社会作りに貢献します。

クニエは、これまでのコンサルティングで培ったお客様業務に対する深い理解と豊富な知見をもとに、今後もお客様のデジタル変革を支援していきます。

<ご参考1> SAPシステムの構成

<ご参考2> 三井金属のSDGs(持続可能な開発目標)との関連

SDGsは2015年9月に国連加盟国の総会決議により採択された、2030年までの17の開発目標です。

今回の銅箔事業での活動はSDGsの下記項目に関連しています。

8 働きがいも経済成長も

三井金属はSDGsの目標達成に向け貢献してまいります。

 

 

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