(本リリースは、7 月 8 日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE (NYSE:SAP) は、2020 年第 2 四半期業績の初期レビューの後、2020 年 6 月 30 日に終了した第 2 四半期の予備財務業績を発表しました。

SAP が、COVID-19 危機の只中で力強い第 2 四半期の業績を事前に発表 – 営業利益と営業利益率が大幅に増加

  • IFRS ベースのクラウド売上 21% 増、Non-IFRS ベースのクラウド売上 19% 増
  • 進行中のクラウドのバックログ 20% 増
  • ソフトウェアライセンス売上 18% 減、第 1 四半期から引き続き大幅に改善
  • IFRS ベースのクラウドおよびソフトウェア売上 4% 増、Non-IFRS ベースのクラウドおよびソフトウェア売上3%増
  • IFRS ベースの営業利益 55% 増、Non-IFRS ベースの営業利益 8% 増
  • IFRS ベースの営業利益率 5 パーセンテージポイント増、Non-IFRS ベースの営業利益率 1.8 パーセンテージポイント増
  • 2020 年の見通しに変更なし

SAP CEO のクリスチャン・クライン (Christian Klein) は次のように述べています。「この非常に困難な状況を無事に切り抜け、予想を上回る四半期業績を上げた SAP の各チームに心からの賞賛を送ります。お客様が、回復力、収益性、サステナビリティを促進するために SAP のインテリジェントエンタープライズに注目していることは明らかです。当社のポートフォリオは、お客様の望むこの種の事業変革を推進する鍵となります。世界でも最も重要で失敗の許されないビジネスプロセスを稼動させているのは、SAP のアプリケーションだからです。その結果、当社のお客様はこの危機をかえって強力な業績向上の機会としています。SAP は、これまでの戦略どおりに、インダストリークラウドなどの成長推進要因への投資を続けます」

SAP CFO のルカ・ムチッチ (Luka Mucic) は次のように述べています。「SAP の幅広いソリューションポートフォリオ、また予測可能性の高い売上という強固な基盤と結び付いた比類のない業種および地域の多様性により、今四半期の COVID-19 危機を切り抜けることができました。アジアでのソフトウェアライセンス売上は堅調に回復しました。当社がコスト面で危機にすばやく対応したことが、営業利益と営業利益率の大幅な増加に寄与しました」

 

第 2 四半期最新情報

SAP SE (NYSE:SAP) は、2020 年第 2 四半期業績の初期レビューの後、2020 年 6 月 30 日に終了した第 2 四半期の予備財務業績を発表しました。本発表の予備的な性質および COVID-19 危機に関連する不確実性のゆえに、このリリースに記載されたすべての 2020 年の数値は概算値になります。

COVID-19 危機が世界中に広まったのは主に第 1 四半期の最終月でしたが、その後第 2 四半期が経過するにつれて、事業活動は徐々に上向いてきました。ソフトウェアライセンス売上は、まだ通常レベルを下回っているものの、予想を超えて回復しました。特にアジア太平洋および日本地域では、ソフトウェアライセンス売上が大幅に回復しました。第 2 四半期のクラウド売上には、COVID-19 危機の結果として消費ベースの取引売上が減少した影響が表れました。進行中のクラウドのバックログは、デジタルサプライチェーン、e コマース、クラウドプラットフォーム、および Qualtrics ソリューションに対する高い需要が続き、強い勢いを維持しました。

SAP の事業は、バーチャルセールスとリモート導入を主力とする戦略によって、引き続き効果的に運用されています。SAP は収益性を維持するため、出張、施設関連の作業を控えたコストの自然減やイベントの仮想化に加えて、採用を遅らせたり、裁量支出を削減したりして、COVID-19 危機にすばやく対応しました。好調な売上高とこうした迅速な行動があいまって、困難なマクロ環境にもかかわらず営業利益と営業利益率の増加をもたらしました。

SAP の長期的な戦略および見通しへの真摯な取り組みは変わりません。SAP は、COVID-19 危機から脱却し、競争力をさらに強化するため、イノベーションへの投資を続けていきます。

 

財務パフォーマンス

第 2 四半期のクラウド売上は IFRS ベースで前年同期比 21% 増の 20 億 4,000 万ユーロ、Non-IFRS ベースで 19% 増の 20 億 4,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 18% 増でした。進行中のクラウドのバックログは、20% 増の 66 億 5,000 万ユーロ(固定通貨換算ベースで 21% 増)と予想されています。ソフトウェアライセンス売上は IFRS および Non-IFRS ベースで前年同期比 18% 減の 7 億 7,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 18% 減となり、第 1 四半期から引き続き大幅に改善しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRS ベースで前年同期比 4% 増の 57 億 1,000 万ユーロ、Non-IFRS ベースで 3% 増の 57 億 1,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 3% 増でした。総売上は IFRS ベースで前年同期比 2% 増の 67 億 4,000 万ユーロ、Non-IFRS ベースで 1% 増の 67 億 4,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 1% 増でした。

第 2 四半期の予測性の高い売上の比率は前年同期比約 5 パーセンテージポイント増の約 73% に達しました。

第 2 四半期の営業利益は IFRS ベースで前年同期比 55% 増の 12 億 8,000 万ユーロ、Non-IFRS ベースで 8% 増の 19 億 6,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 7% 増でした。

第 2 四半期の営業利益率は IFRS ベースで前年同期比 6.5 パーセンテージポイント増の 19.0%、Non-IFRS ベースで前年同期比 1.8 パーセンテージポイント増の 29.1%、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 1.6 パーセンテージポイント増の 28.9% でした。

前半 6 カ月のクラウド売上は IFRS ベースで前年同期比 25% 増の 40 億 5,000 万ユーロ、Non-IFRS ベースで 23% 増の 40 億 6,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 22% 増でした。ソフトウェアライセンス売上は、IFRS および Non-IFRS ベースで前年同期比 23% 減の 12 億 2,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 23% 減でした。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRS および Non-IFRS ベースで前年同期比 5% 増の 111 億 1,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 4% 増でした。総売上は IFRS ベースで前年同期比 4% 増の 132 億 6,000 万ユーロ、Non-IFRS ベースで 4% 増の 132 億 7,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 3% 増でした。

前半の 6 カ月の営業利益は IFRS ベースで前年同期比 100% 超増の 24 億 9,000 万ユーロ、Non-IFRS ベースで 5% 増の 34 億 4,000 万ユーロ、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 4% 増でした。

前半の 6 カ月の営業利益率は IFRS ベースで前年同期比 13.4 パーセンテージポイント増の 18.8%、Non-IFRS ベースで前年同期比 0.3 パーセンテージポイント増の 26.0%、Non-IFRS の固定通貨換算ベースで 0.2 パーセンテージポイント増の 25.9% でした。

Non-IFRS ベースの調整
Non-IFRS ベースの売上基準とそれに対応するIFRS ベースの売上基準の合計差異は、企業結合時価主義会計の影響を調整した結果です。

個々の調整済み費用および売上カテゴリー、SAP が Non-IFRS ベースの測定値を提供する理由、および SAP の Non-IFRS ベースの測定値の制限事項の詳細については、https://www.sap.com/docs/download/investors/2020/sap-2020-q1-performance-measures.pdf(英語)をご覧ください。

 

2020年度の見通し

4 月 21 日付の 2020 年第 1 四半期決算発表で公開された 2020 年度の見通しに変わりはありません。この見通しの維持は、第 3 および第 4 四半期には経済の再開が進み、ロックダウンが緩和されるのに伴って需要状況が徐々に回復するとの想定に基づいています。

Non-IFRS ベースのクラウド売上見込みが、固定通貨換算ベースで 18%~24% 増の 83 億ユーロ~ 87 億ユーロ(2019 年= 70 億 1,000 万ユーロ)。

Non-IFRS ベースのクラウドおよびソフトウェア売上見込みが、固定通貨換算ベースで 1%~4% 増の 234 億ユーロ~ 240 億ユーロ(2019 年= 230 億 9,000 万ユーロ)。

Non-IFRS ベースの総売上見込みが、固定通貨換算ベースで 1%~3% 増の 278 億ユーロ~ 285 億ユーロ(2019 年= 276 億 3,000 万ユーロ)。

Non-IFRS ベースの営業利益見込みが、固定通貨換算ベースで 1% 減~ 6% 増の 81 億ユーロ~ 87 億ユーロ(2019 年= 82 億 1,000 万ユーロ)。

予測可能性の高い売上(クラウド売上とソフトウェアサポート売上の合計として定義)の比率が約 72% に達する見込み。

SAP の 2020 年通年の見通しは固定通貨換算ベースですが、実通貨ベースで報告される数値については、為替レートの変動による影響を今後も年間を通して受ける見込みです。

 

2023年度目標

SAP は 2020 年第 1 四半期決算発表で公開した 2023 年の目標を確定しました。

完全な 2020 年第 2 四半期の実績が 7 月 27 日に発表されるまで、SAP からこの件について追加の発表はありません。完全な決算発表の際には、第 2 四半期のさらに詳細な情報とともに、2020 年通年の実績予想が公開されます。

参照情報
本プレスリリースおよびそれに含まれるすべての情報は予備的であり未監査です。

2019 年前半期の比較数値には、Qualtrics 社の売上および利益が買収日である 1 月 23 日以降分のみ含まれます。

2020 年第 2 四半期決算発表
SAP の 2020 年第 2 四半期決算発表は 2020 年 7 月 27 日に公開され、www.sap.com/investor からダウンロードできるようになります。

Webcast
SAP のシニアマネージメントは、7 月 27 日(月)の 2:00 PM (CET) /1:00 PM (GMT) /8:00 AM (Eastern) /5:00 AM (Pacific) から、金融アナリスト向けのカンファレンスコールを開催いたします。カンファレンスコールは、SAP のウェブサイトwww.sap.com/investor(英語)においてウェブキャストで生放送されます。後で再生することも可能です。第 2 四半期の実績に関する補足的な財務情報については、www.sap.com/investor(英語)をご覧ください。

以上

 

SAP について
SAP はインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の 77% は何らかの SAP システムを使用しており、SAP のマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAP は、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになった SAP の技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAP のエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、44 万以上の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAP は世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。(www.sap.com)

Copyright © 2020 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.

SAP、SAP ロゴ、記載されているすべての SAP 製品およびサービス名はドイツにある SAP SE やその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。