SAP 2020年第2四半期決算発表 SAP、COVID-19危機下で回復力を発揮 営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローが急激に増加し、進行中のクラウドのバックログは固定通貨換算ベースで21%増、66億5,000万ユーロの力強さ

本資料は、SAP SEが発行している「Q2 2020 Quarterly Statement」の抄訳です。オリジナルの資料はリンク先を参照ください。

  • クラウド売上総利益率は、IFRSベースで4パーセンテージポイント増、Non-IFRSベースで1.6パーセンテージポイント増
  • 営業利益率は、IFRSベースで6パーセンテージポイント増、Non-IFRSベースで1.8パーセンテージポイント増
  • 1株あたり利益は、IFRSベースで54%増の73ユーロ、Non-IFRSベースで7%増の1.17ユーロ
  • 前半6カ月で営業キャッシュフロー41%増、フリーキャッシュフロー59%増

SAP CEOのクリスチャン・クライン(Christian Klein)は次のように述べています。
「今四半期で実証されたのは、SAPのインテリジェントエンタープライズ戦略が世界中のお客様の強い共感を呼んでいる、ということです。この困難な時期を耐え抜き、望みどおりのビジネス成果を達成するには、デジタル化がもはや選択肢ではなく必須事項です。パンデミックで、この点がかつてなく明確になりました。お客様がビジネス変革を推進して、複雑なビジネスプロセスを実行できるよう、SAPは引き続き革新的な製品やサービスに投資していきます。当社のソリューションを補完して成長を促すために、ビジネス・テクノロジー・プラットフォームに基づくエコシステムの拡大も目指します」

SAP CFOルカ・ムチッチ(Luka Mucic)は次のように述べています。
「ソフトウェアライセンス売上が引き続き大幅に改善し、営業利益率も安定していることを喜ばしく思います。当社の幅広いソリューションポートフォリオ、また予測可能性の高い売上という強固な基盤と結び付いた比類のない業種および地域の多様性により、今四半期のCOVID-19危機を切り抜けられました。戦略的成長領域への投資により、この危機を乗り切るだけではなく、大幅な業績向上の機会にできると確信しています。現在の市場動向にもかかわらずフリーキャッシュフローが大幅に増加していることも嬉しく思います」

 

ビジネスパフォーマンス

業績ハイライト

COVID-19危機が世界中に広まったのは主に第1四半期の最終月でしたが、その後第2四半期が経過するにつれて、事業活動は徐々に上向いてきました。ソフトウェアライセンス売上は、まだ通常レベルを下回っているものの、予想を超えて回復しました。特にアジア太平洋および日本地域では、ソフトウェアライセンス売上が大幅に回復しました。

第2四半期は、進行中のクラウドのバックログが20%増(固定通貨換算ベースでは21%増)の66億5,000万ユーロに達しました。デジタルサプライチェーン、eコマース、クラウドプラットフォーム、およびQualtrics®ソリューションに対する高い需要が続いています。クラウド売上には、COVID-19危機の結果として消費ベースの取引売上が減少した影響が表れ、IFRSベースで前年同期比21%増の20億4,000万ユーロ、Non-IFRSベースで19%増の20億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで18%増でした。ソフトウェアライセンス売上はIFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比18%減の7億7,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで18%減となり、第1四半期から引き続き大幅に改善しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで前年同期比4%増の57億1,000万ユーロ、Non-IFRSベースで3%増の57億1,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで3%増でした。総売上はIFRSベースで前年同期比2%増の67億4,000万ユーロ、Non-IFRSベースで1%増の67億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで1%増でした。

第2四半期の予測性の高い売上の比率は、前年同期比5パーセンテージポイント増の73%に達しました。

クラウド売上総利益率は、IFRSベースで前年同期比3.4パーセンテージポイント増の66.0%、Non-IFRSベースで前年同期比1.6パーセンテージポイント増の69.5%に達しました。

第2四半期のIFRSベースの営業利益は、構造改革の費用による影響が前年に比べて大幅に減少したため、好調に増加しました。営業利益はIFRSベースで前年同期比55%増の12億8,000万ユーロ、Non-IFRSベースで8%増の19億6,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで7%増でした。営業利益率は、IFRSベースで前年同期比6.6パーセンテージポイント増の19.0%、Non-IFRSベースで前年同期比1.8パーセンテージポイント増の29.1%、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで1.7パーセンテージポイント増の28.9%でした。

1株あたり利益は、IFRSベースで前年同期比54%増の0.73ユーロ、Non-IFRSベースで7%増の1.17ユーロでした。

第2四半期は、営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローが好調に増加しました。これは主に、サプライヤーへの支払い額が減り、所得税の支払い額も予想より少なかったことのプラス効果です。前半6カ月間の営業キャッシュフローは、前年同期比41%増の37億7,000万ユーロでした。前半6カ月間のフリーキャッシュフローは、前年同期比59%増の31億2,000万ユーロでした。フリーキャッシュフローでは、資本支出が前年に比べて減ったこともプラスに働きました。第2四半期末時点の純負債はマイナス74億5,000万ユーロでした。

 

COVID-19への対応

SAPはCOVID-19のパンデミックに際してお客様、従業員、コミュニティを支援することに一貫して焦点を当てています。SAPは引き続き、バーチャルセールスおよびリモート導入戦略に基づく事業活動で大半の従業員が自宅から高い生産性で勤務できるようにすると同時に、お客様に効果的にサービスを提供していきます。世界的に見ると、少数のSAP従業員がオフィスに戻り始めた、または戻ることを計画している地域がありますが、地元の法規制に従い、慎重なペースで行われています。SAPにとって、オンサイトで働いている少数の従業員の安全は今後も引き続き重要です。

SAPは財務上の余力を確保するため、出張の自粛、施設関連の作業削減、イベントの仮想化などによるコストの自然減に加えて、通常よりも雇用のペースを落とし、裁量支出を減らした体制を維持していきます。

お客様とパートナー様がビジネスを確実に継続できるように、SAPはこれからも全力を尽くします。SAPのデータセンターはいつでも利用でき、適切なバックアッププランを備えています。

COVID-19危機の発生以来、SAPは、お客様に加えて地域社会が直面している問題の多くに対処するためのソリューションも提供してきました。そのうちのいくつかをご紹介します。

  • SAPは、Deutsche Telekom社と共同でドイツの公式新型コロナ接触確認アプリであるCorona-Warn-App(コロナ警告アプリ)を開発しました。開発から本稼動まで50日とかからなかったこのアプリは、これまでで1,600万回以上ダウンロードされました。
  • Qualtricsの「バック・ツー・ビジネス」ソリューションを利用して、米国の多くの州や地域社会が経済活動を再開しています。
  • グローバルサプライチェーンが混乱している現状に対処するため、SAP® Ariba® Discoveryの無償利用期間を2020年末まで延長し、バイヤーが目下の調達ニーズを投稿してサプライヤーがそれに応えられるようにしています。

COVID-19のパンデミックが続く期間とその激しさが見通せないため、SAPはこれまでの対応や今後実施する可能性のある対策が、COVID-19によるビジネスや業績への影響を軽減するのに効果的かどうかを予測することはできません。

 

2020年度第2四半期のセグメント別業績

4つの報告セグメントである「Applications, Technology & Support」、「Concur」、「Qualtrics」、および「Services」の業績は以下に示すとおりです。

Applications, Technology & ServicesAT&S
第2四半期のAT&Sセグメントの売上は、前年同期比3%増の53億1,000万ユーロ、固定通貨換算ベースで3%増でした。この増加に寄与したソリューションについて以下に説明します。

SAP S/4HANA®
SAP S/4HANAは、SAPのリアルタイムのインメモリープラットフォームSAP HANA®を基盤とする統合型インテリジェントERPシステムです。26業種において実証済みのベストプラクティスで各業界固有の要件に対応し、市場の進化に合わせて新しいビジネスモデルを実現します。AIとロボティック・プロセス・オートメーションがサポートするインテリジェントな自動化により、ビジネスプロセスを刷新します。組込分析、会話型インターフェース、デジタルアシスタントを活用した的確かつ迅速な意思決定を支援します。SAPはクラウド、オンプレミス、ハイブリッドの導入オプションを提供し、お客様がそれぞれに適したシナリオや組み合わせを選択できるようにしています。どの導入オプションも同一のデータモデル上に構築されており、一貫したユーザーエクスペリエンスを提供します。

同四半期にSAP S/4HANAのお客様は500社以上増加し、採用したお客様の総数は14,600社を超え、前年同期比22%増となりました。そのうち7,400社以上が本稼動させています。第2四半期に新たにSAP S/4HANAを契約したお客様のうちの37%以上が純新規顧客です。

第2四半期には、Neptune Energy社、Vedanta社、BNP Paribas社、Comix社、Deutsche Börse AG社など世界トップクラスの企業のお客様に、SAP S/4HANAをお選びいただきました。RAK Ceramics社、beeline GmbH社、Zalando社は最近、SAP S/4HANAの本稼動を開始しました。E.ON社、Rizing LLC社、Mageline社、Trevi Finanziaria Industriale社など、SAP S/4HANA® Cloudをお選びになる企業のお客様が、企業規模を問わず、急速に増加しています。Colgate-Palmolive社、De Nora Group社、Grupo Ultra社、SUSE Software Solutions社は現在、SAP S/4HANA Cloudを本稼動させています。日本においては、日産化学株式会社にSAP S/4HANAを、パナソニックi-PROセンシングソリューションズ株式会社にSAP S/4HANA Cloudを選択いただきました。

IDC MarketScapeにより最近、SAP S/4HANA Cloudがクラウド財務および会計アプリのリーダーに認定されました。

ヒューマン・エクスペリエンス・マネージメント(HXM
SAP® SuccessFactors® Human Experience Management(HXM)Suiteはコア人事・給与計算、タレントマネージメント、従業員エクスペリエンス管理、および人事アナリティクス向けのソリューションを提供しています。拡張性の高いプラットフォームとして構築されており、複雑な国際要件に対応しています。99カ国42言語で税規制と人事ポリシーの更新を提供し、給与計算については46カ国で提供しています。

HXMは働き方、モチベーションの向上などを含め、従業員が必要とするすべてのものを踏まえて設計されています。人事責任者がビジネスの成長を促進できるようになります。

SAP SuccessFactors HXMソリューションはQualtricsのソリューションを利用しているため、従業員からのインサイトを集めて、それをオペレーション(業務)データと結び付け、起こっていることとその理由を把握して行動を起こすことができます。これらのソリューションは、640社を超えるお客様に採用いただいています。FMC Corporation社は、QualtricsおよびSAP SuccessFactorsプラットフォームをご利用中の数多くのお客様の1つです。

Capgemini社、JSC Lithuanian Railways社、Bechtle AG社、Migros Group社など、数多くのお客様にSAPをお選びいただきました。Etihad Aviation社、Group Erste Group Bank社、Royal London Mutual Insurance Society社は最近、SAP SuccessFactorsソリューションの本稼動を開始しました。

SAPは最近、フォレスター・リサーチ社のクラウド人材管理スイートに関するレポート「The Forrester Wave: Cloud Human Capital Management Suites for Q2 2020」においてリーダーに認定されています。

 SAP® Customer Experience
SAP® Customer Experienceはコマース、サービス、マーケティング、セールス、カスタマーデータの先進ソリューションが組み合わされたソリューションで、これを利用すれば、企業は顧客の全体像に基づき、あらゆるタッチポイントとチャネルにわたってパーソナライズされたカスタマーエクスペリエンスを管理して提供できます。インテリジェントエンタープライズの一環としてSAP Customer Experience をSAP S/4HANAと統合すると、需要の兆候からフルフィルメントまでを1つのエンド・ツー・エンド・プロセスにまとめることができます。

SAP Customer ExperienceのソリューションでQualtrics Customer Experience Managementを利用して、顧客の要望やニーズを理解することもできます。企業は顧客からのフィードバックとオペレーションデータを組み合わせ、顧客の声に耳を傾けて理解し、即座に行動してカスタマーエクスペリエンスを改善できます。

第2四半期もSAPのeコマースソリューションは際立った業績を達成し、新規クラウドビジネスは前年同期比でほぼ倍増しました。

Lumileds社、Commission de la construction du Québec、Delivery Hero社、Jiangsu Hengshun Group Co. Ltd.社、Telefônica Vivo社、ヒロセ電機株式会社などの企業のお客様にSAP Customer Experienceソリューションをお選びいただきました。

ビジネス・テクノロジー・プラットフォーム
SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームは、お客様が自社データからビジネス価値を引き出すのに役立ちます。このプラットフォームには、データベースとデータ管理、アナリティクス、アプリケーション開発とインテグレーション、およびインテリジェントテクノロジーが含まれています。ビジネス・テクノロジー・プラットフォームでは、SAP HANA、SAP® Cloud Platform、SAP® Data Warehouse Cloud、SAP® Analytics Cloud、SAP® Data Intelligence、SAP® Intelligent Robotic Process AutomationなどのSAPの先進テクノロジーが1つの参照アーキテクチャーに組み込まれており、お客様のクラウド、オンプレミス、ハイブリッド環境のすべてに対応します。加えて、ビジネス・テクノロジー・プラットフォームはハイパースケーラーのテクノロジーとのシームレスな相互運用性を備えており、高いレベルの拡張可能性と柔軟性が確保されます。ビジネス・テクノロジー・プラットフォームを導入すると、SAPのデータ、SAPのテクノロジー、およびSAPの事前設定済みのビジネスサービスにアクセスしやすくなり、ソリューション環境全体にわたってビジネス価値を簡単に生み出せるようになります。

第2四半期には、スイス・チューリッヒ州、オーストラリア国防省、L’Oréal社に、SAPのビジネス・テクノロジー・プラットフォームとアナリティクス・クラウド・ソリューションをお選びいただきました。

SAPは最近、ガートナー社の「Magic Quadrant for Multiexperience Development Platforms(マルチエクスペリエンス開発プラットフォーム分野のマジッククアドラント)」において、リーダーに認定されました。

AribaおよびFieldglass
SAP® Ariba®は調達、注文から、請求、支払までのコラボレーティブコマース機能と専門知識を提供し、お客様が支出を最適化できるように支援します。何百万ものバイヤーとサプライヤーが直接費と間接費両方のカテゴリーでシンプルかつインテリジェントにやり取りできる場です。SAP AribaプラットフォームにはQualtricsが組み込まれているため、エクスペリエンスが向上し、バイヤーとサプライヤーがネットワーク上で継続的にフィードバックをやり取りできるようになります。

SAP AribaとSAP Fieldglass®は、SAP® Concur®とともに、SAPのインテリジェント・スぺンド・プラットフォームを構成しています。このプラットフォームは、180カ国以上で行われるグローバルな商取引額が年間3兆8,000億ドル以上におよぶ世界最大のコマースプラットフォームです。

第2四半期には、Carrefour社と日本電気株式会社にSAP Aribaソリューションをお選びいただきました。Google社は現在、SAP Aribaを本稼動させています。

SAP Fieldglassは外部人材管理とサービス調達の分野のリーダーです。企業が派遣社員やコンサルタント、フリーランスなどあらゆるタイプの外部人材を検索、採用、管理できるよう支援します。第2四半期には、76万人以上の新規外部人材がSAP Fieldglassに追加されました。第2四半期には、Apache Corporation社にSAP Fieldglassソリューションをお選びいただきました。

Concur
第2四半期のConcurセグメントの売上は、COVID-19危機で出張が大幅に減った結果、消費ベースの取引売上が減少したことが原因で、前年同期比4%減の3億7,900万ユーロ(固定通貨換算ベースで5%減)でした。

SAP Concurは出張管理、経費管理、請求書管理の統合ソリューションを提供し、時間のかかるこれら毎日のプロセスをシンプルにして自動化します。SAP Concurモバイルアプリはすべての出張で従業員をナビゲートします。費用は手間いらずで経費精算レポートに入力され、請求書の承認は自動化されています。ほぼリアルタイムのデータを統合し、AIを使用してすべてのトランザクションを監査することで、出張費を効率的に確認して管理できます。

Royal Voluntary Serviceは、第2四半期にSAP Concurソリューションをお選びいただいた企業のお客様の一例です。

Qualtrics
第2四半期のQualtricsセグメントの売上は、前年同期比34%増の1億6,800万ユーロ、固定通貨換算ベースで32%増でした。

SAPはQualtricsで、エクスペリエンスマネージメント(XM)分野の市場リーダーシップと、26業種でのエンド・ツー・エンドの業務力を結合しました。その目的は、企業が、顧客、従業員、製品、ブランドというビジネスの4つのコアエクスペリエンスを管理および改善できるように支援することです。

Qualtrics XM Platform™は、11,800社を超える顧客企業から信頼されています。企業は、エクスペリエンスデータ(X-data™)をエンタープライズのオペレーションデータ(O-data™)システムと結合することにより、X-dataから顧客の声に耳を傾け、理解し、それに対応することができます。

第2四半期には、Etsy, Inc.社、Blue Cross and Blue Shield of Alabama社、Kendra Scott Design社、Tableau社など数多くの企業のお客様に、記録するためのシステムを行動するための新しいシステムに発展させ、画期的な成果を収めることを目的として、Qualtricsをお選びいただきました。

サービス

第2四半期のサービスのセグメントの売上は、前年同期比6%減の7億9,600万ユーロ、固定通貨換算ベースで6%減でした。

SAPは、SAPソリューションとイノベーションに深い知識を持つサービスプロフェッショナルで構成されるグローバルチームを配備し、企業が価値ある成果やエクスペリエンスを生み出してインテリジェントエンタープライズになれるように支援しています。

サービスの組織は、以下のサービスによって、デジタル変革を目標にしたお客様の価値実現までの期間を短縮します。

  • 包括的なデジタルトランスフォーメーションへと導く成果重視型のサービスと事前対応型のサポート
  • 提供とサポートを自動化するインテリジェントツール
  • 優れた業界プラクティスとプロセスに基づいてパッケージ化された参照ソリューションが含まれるSAP Embeddedサービス
  • あらゆる環境で成功を促進できる大手システムインテグレーターとの価値あるパートナーシップ

2020年第2四半期の地域別業績

欧州・中東・アフリカ地域では、クラウドおよびソフトウェア売上がIFRSベースとNon-IFRSの固定通貨換算ベースの両方で3%増となり、堅調な業績を達成しました。クラウド売上はIFRSベースとNon-IFRSの固定通貨換算ベースの両方で29%増となり、ドイツとスイスで特に顕著でした。スペインとサウジアラビアはソフトウェアライセンス売上が好調な四半期でした。

南北中央アメリカ地域は、堅調な業績を達成しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースで5%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは3%増でした。クラウド売上はIFRSベースで17%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで13%増となり、カナダとメキシコで特に顕著でした。さらに、米国では、ソフトウェアライセンス売上が堅調な四半期となりました。

アジア太平洋および日本地域では、特に日本、韓国、インドネシアでのソフトウェアライセンス売上の大幅な回復に支えられて、非常に優れた業績を達成しました。クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSベースとNon-IFRSの固定通貨換算ベースの両方で4%増でした。クラウド売上はIFRSベースで19%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで18%増となり、日本、シンガポール、および韓国で特に顕著でした。

 

2020年度の見通し

4月21日付の2020年第1四半期決算発表で公開された2020年度の売上および利益見通しに変更はありません。この見通しの維持は、第3および第4四半期には経済の再開がさらに進み、ロックダウンが緩和されるのに伴って需要状況が徐々に回復するとの想定に基づいています。

  • Non-IFRSベースのクラウド売上見込みが、固定通貨換算ベースで18%~24%増の83億ユーロ~87億ユーロ(2019年=70億1,000万ユーロ)。
  • Non-IFRSベースのクラウドおよびソフトウェア売上見込みが、固定通貨換算ベースで1%~4%増の234億ユーロ~240億ユーロ(2019年=230億9,000万ユーロ)。
  • Non-IFRSベースの総売上見込みが、固定通貨換算ベースで1%~3%増の278億ユーロ~285億ユーロ(2019年=276億3,000万ユーロ)。
  • Non-IFRSベースの営業利益見込みが、固定通貨換算ベースで1%減~6%増の81億ユーロ~87億ユーロ(2019年=82億1,000万ユーロ)。
  • 予測可能性の高い売上(クラウド売上とソフトウェアサポート売上の合計として定義)の比率が約72%に達する見込み。
  • SAPは2020年のキャッシュフローの見通しを更新し、営業キャッシュフローは50億ユーロ以上(以前は約50億ユーロ)、フリーキャッシュフローは約40億ユーロ(以前は約35億ユーロ)と見込んでいます。
  • SAPの2020年通年の見通しは固定通貨換算ベースですが、実通貨ベースで報告される数値については、為替レートの変動による影響を今後も年間を通して受ける見込みです。

 2023年度目標とCapital Markets Day

SAPは2023年の目標を確定しました。さらにSAPは、2020年第4四半期にバーチャルCapital Markets Dayを開催し、そこで最新の中期戦略を発表する予定です。

追加情報

今四半期の決算発表、および、そこに含まれるすべての情報は未監査のものです。

2019年前半期の比較数値には、Qualtrics社の売上および利益が買収日である1月23日以降分のみ含まれます。

SAP SEは7月26日、Qualtrics社を米国での新規株式公開(IPO)を通じて上場する計画を発表しました。現在SAPは、Qualtrics社の株式の100%を保有しています。SAPはQualtrics社の過半数株式の保有を維持します。

主要な成長指標の定義
進行中のクラウドのバックログ(Current cloud backlogCCBとは、特定の基準日時点から12カ月間で見込まれる、契約で約束されたクラウド売上です。この指標はIFRS 15.120に従った全体の残存履行義務の構成要素です。CCBと見なされるのは、確約された案件のみです。事前の確約のない利用ベースのモデルと、基準日以降に成約した確約された案件は新規も更新も除外しているため、CCBは今後12カ月で見込まれるクラウド売上の下限と見なすことができます。この指標は成約した新規契約と既存契約の更新の両方を反映しているため、SAPが注力するクラウドビジネスにおいては、ある期間にわたってCCBの拡大が見られた場合、市場投入が成功していることを示す貴重な指標になると考えられます。

予測可能性の高い売上の比率とは、総売上に占める、Non-IFRSベースのクラウド売上とNon-IFRSベースのソフトウェアサポート売上の合計の割合です。

グローバルな商取引額(Global Commerceとは、直近の12カ月間にSAP Ariba、SAP Concur、SAP Fieldglassのネットワーク上で行われた取引額の合計です。SAP Aribaの取引額には、調達とソーシングの支出が含まれます。

その他の主要な成長指標の説明については、SAPの2019年度統合報告書の業績管理のセクションをご覧ください(www.sapintegratedreport.comからアクセスできます)。

以上

 

SAPについて
SAPはインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、44万以上の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com

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