SAP SE (NYSE: SAP) は、2025 年までに管理対象支出の 5% を社会的企業や多様性を有する企業に使うことを目標とする 5 & 5 by ’25 イニシアチブを発表しました。この目標に向けて、SAP は、世界各地の企業が明確な目的を持ったサプライヤーから商品やサービスを購買するよう促し、そのサプライヤーが事業を行う社会に対し共同でプラスのインパクトを与えることを目指します。
世界銀行によると、2019 年の世界の調達支出は少なくとも 14 兆米ドルでした。この支出のほんのわずかでも認可された社会的企業や多様性を有する企業に使うことで、世界中の最も急務な社会課題や環境問題への取り組みを支援することが可能になります。
SAP は、一部の市場で行った早期の実証実験に基づき、世界の管理対象支出のうち、年間で最大 6,000 万米ドルを 2025 年までに社会的企業と多様性を有する企業に充てることができると見込んでいます。この数字は、ドイツの DAX 企業の場合は約 25 億ユーロ、米国の Fortune 500 企業の場合は最大 250 億米ドルになると予測しています。
SAP のカスタマーサクセス担当のエグゼクティブボードメンバーであり、Social Enterprise UK のグローバル Buy Social アンバサダーに最近任命されたアデア・フォックスマーティン (Adaire Fox-Martin) は、シンガポールで行われた SAP の Procurement Reimagined イベントで 5 & 5 by ’25 イニシアチブについて発表しました。
フォックスマーティンは次のように述べています。「調達はどの業界のどの企業にも必要です。トイレの石けん、オフィスの景観整備、社員食堂の食べ物や飲み物、マーケティングサービスやオフィスの備品はすべての企業に必要なものです。このようなさまざまな商品やサービスはすべて、社会的企業や多様性を有する企業も提供しています。支出をするのであれば、社会的なインパクトをもたらすサプライヤーから調達していこうではありませんか」
社会的企業とは、文化および運営の観点で世界を変えることを目的とする企業です。ほかの営利企業と似ていますが、次の 3 つの決定的な違いがあります。まず、社会的企業は社会または環境に関する明確な目的に基づいて設立、運営されています。次に、その収益の大部分をこの目的に再投資します。そして、この目的に沿って厳格に企業運営がされます。多様性を有するサプライヤーは、少数派や社会的弱者に属する個人やグループによって 51% 以上所有、運営されている企業です。例えば、女性やマイノリティ、先住民などが経営する企業です。
フォックスマーティンは次のように付け加えています。「SAP のお客様、パートナー、多様性を有するサプライヤー、社会的企業とともに、すでにインフラが整備されている場合は社会的調達の拡大を開始し、インフラが整備されていない場合はインフラを確立し、調達の仕組みを構築するつもりです。SAP のエコシステム全体で、このイニシアチブを深く理解し、参加し、ともに行うよう呼びかけます。そして、この目的を実現し、より良い成長のあり方を見つけるための道筋を作り、気運を高める支援を行います」
詳細については、フォックスマーティンが執筆した「Social Procurement: Finding a Better Way to Grow」(英語)をご覧ください。
以上
SAP について
SAP はインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の 77% は何らかの SAP システムを使用しており、SAP のマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAP は、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになった SAP の技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAP のエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界 25 業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAP は世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。(www.sap.com)
Copyright © 2020 SAP SE or an SAP affiliate company. All rights reserved.
SAP、SAP ロゴ、記載されているすべての SAP 製品およびサービス名はドイツにある SAP SE やその他世界各国における登録商標または商標です。またその他記載された会社名およびロゴ、製品名などは該当する各社の登録商標または商標です。