(本リリースは、3 月 4 日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE (NYSE:SAP) は、これまでの目標を 2 年前倒しし、2023 年末までに自社の企業活動による二酸化炭素排出量をゼロにすることを目指すと発表しました。この発表は、SAP の 2020 年度統合報告書(英語)の公開と同時に行われました。

昨年、SAP は計画を上回る温室効果ガス (GHG) の排出量削減を達成しましたが、その主な要因は世界中で 10 万人を超える従業員が COVID-19(英語)パンデミックの中で働き方と移動の方法を変えたことにあります。

飛行機を使う出張が大幅に減少したことが、2020 年における SAP の二酸化炭素排出量削減に大きく影響しました。また、多くの従業員が在宅勤務したことで、日々の通勤とオフィスビルの稼動に伴う二酸化炭素排出量が減少しました。その結果、SAP は正味二酸化炭素排出量の削減において、2020 年に目標を 43% 上回る成果を達成しました(目標の 238 キロトン (kt) に対し、実際の正味排出量は 135kt)。参考までに、2019 年における SAP の排出量は 300kt でした。企業活動による二酸化炭素排出量ゼロを目指す取り組みを加速させることで、SAP は進行中の気候変動にいち早く対処し、気候保護のフロントランナーとしての役割を果たしていく姿勢をあらためて示しています。

二酸化炭素排出量ゼロを目指す中で、SAP は自社が直接的、間接的に関与するあらゆる排出量だけでなく、サプライチェーンで発生する排出量の一部も考慮します。これには飛行機やレンタカーによる出張、およびサードパーティーのデータセンターに関連する排出量が含まれます。SAP では、第 1 に排出を回避し、第 2 に排出量を削減し、第 3 に排出を相殺するアプローチを採用しています。まずは、出張を減らして電気通信技術を活用するなど、さまざまなビジネスプラクティスによって GHG の排出をできるかぎり回避することを目指します。排出を回避できない分野では、エネルギー効率の高いオフィス照明、データセンターの効率的な冷却システム、代替モビリティソリューションなどのイノベーションを活用します。最後に、SAP は気候保護プロジェクトを支援し、The Gold Standard Foundation(英語)が制定したゴールドスタンダードやそれに相当する品質基準を満たすパートナーと提携することで、回避できない排出量を相殺します。また SAP は、飛行機での出張に対する社内カーボンプライシングなど、企業としての新たな取り組みを継続的に推進しています。

2017 年より、SAP は SBTi(Science Based Targets イニシアチブ)の認定を受けた科学と整合した気候目標(英語)を達成することで、地球温暖化による気温上昇を産業革命前と比較して 1.5℃ 以内に抑える目標の達成に貢献することを目指しています。SAP の二酸化炭素排出量ゼロという目標は自社の企業活動が主な対象となりますが、科学と整合した気候目標では上流と下流のバリューチェーンも考慮されます。SAP は、2014 年よりすべてのデータセンターで 100% 再利用可能なエネルギーを利用しています。このグリーンクラウドにより、SAP はお客様にカーボンニュートラルなクラウドソリューションを提供できます。

SAP は、2015 年の国連総会で制定された持続可能な開発目標を支援しており、とりわけ目標 13「気候変動に具体的な対策を」に重点的に取り組んでいます。これに関して、SAP の最大の強みは、Climate 21 プログラムなどによって世界中の 40 万社を超えるお客様による気候保護対策の導入を支援できる能力にあります。SAP は、お客様およびパートナー様とともに、気候保護に関するソリューション、循環経済、包括的な運営とレポートに関するより詳しい情報を、2021 年 4 月 28~29 日にバーチャル開催される SAP Sustainability Summit でお伝えする予定です。

以上

 

SAP について
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