SAP、2021年第1四半期の業績を事前発表、通年見通しを上方修正

(本リリースは、4月13日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE:SAP)は、2021年第1四半期業績の初期レビューの後、2021年3月31日に終了した第1四半期の予備財務業績を発表しました。本発表の予備的な性質のゆえに、このリリースに記載されたすべての2021年の数値は概算値になります。

 

SAP2021年度は好調なスタートを切ったことを事前発表。

新規クラウドビジネスがこの5年間で最高の急成長を遂げ、進行中のクラウドバックログが固定通貨換算ベースで19%増の76億ユーロへと再び加速する見込み

 

  • IFRSベースのクラウド売上は7%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのクラウド売上は13%増
  • IFRSベースのソフトウェアライセンス売上は7%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのソフトウェアライセンス売上は11%増と、この5年間で最高の急成長
  • IFRSベースのクラウドおよびソフトウェア売上は1%増、Non-IFRSの固定通貨換算ベースのクラウドおよびソフトウェア売上は6%増
  • IFRSベースの営業利益は21%減、Non-IFRSの固定通貨換算ベースの営業利益は24%と急増
  • IFRSベースの営業利益率は4パーセンテージポイント減、Non-IFRSの固定通貨換算ベースの営業利益率は4.9パーセンテージポイント増
  • IFRSベースの1株あたり利益は29 %増、Non-IFRSベースの1株あたり利益は63 %増
  • 通年の見通しを上方修正

 

SAP CEO、クリスチャン・クライン(Christian Klein

「当社のすべてのアプリケーションで非常に好調な成長が見られます。しかも、まだ始まったばかりです。SAPの新しいサービス『RISE with SAP』は急速に、SAPのプラットフォームを中心としたお客様のビジネス変革を大きく加速させる原動力となっています。22,000社以上のパートナーで構成されるSAP独自のエコシステムと、今年度の強固なイノベーションパイプラインとの相乗効果で、クラウドの堅調な成長を実現するという当社の戦略は順調に進んでいます」

SAP CFO ルカ・ムチッチ(Luka Mucic

「2021年度の第1四半期は、いろいろな意味でユニークな四半期でした。クラウドおよびソフトウェアの受注の成長率がこの5年間で最も高くなり、Non-IFRSベースの営業利益と営業利益率はこの10年間で最も強い勢いで増加しています。SAPはクラウドへの移行を急速に進めているので、中期的には、売上高の成長が加速し、ビジネスの回復力と予測力が大幅に高まるでしょう」

 

1四半期最新情報

クラウドポートフォリオ全体で新規クラウドビジネスが急速に成長したうえ、クラウドでお客様のビジネス変革を加速する「RISE with SAP」も好調な立ち上がりを見せています。ソフトウェアライセンスは、固定通貨換算ベースで力強い2桁の増加を達成しました。SAPはERP、デジタルサプライチェーン、そして広範なクラウド・ソリューション・ポートフォリオ全体で大型商談を複数勝ち取りました。

世界中で移動制限が課せられていることでConcurのビジネスには依然として影響があるものの、SAPのクラウド売上は、第1四半期で回復し、固定通貨換算ベースで13%増となりました。Intelligent Spendビジネス以外のSaaS/PaaSクラウド売上は、固定通貨換算ベースで24%増でした。今後の見通しとしては、SAPの新規クラウドビジネスの堅調な業績によってクラウド売上の成長が再び加速すると見込んでいます。

COVID-19危機の期間は、SAPは、バーチャルセールスおよびリモート導入戦略で、お客様を効果的に支援し続けています。

SAPは、出張の自粛、施設関連作業の削減、イベントのバーチャル化などによるコストの自然減を積極的に活用すると同時に、採用および裁量支出の抑制を継続しています。前年度には、対面で行う予定だった年次開催のSAPPHIRE NOWとその他のお客様向けイベント、そして通常の出張活動を中止したことに関連して、およそ3,600万ユーロの費用が含まれていました。好調な売上高とこうした要因があいまって、営業利益(Non-IFRSの固定通貨換算ベース)と営業利益率がともに非常に大きく増加し、どちらも市場の期待を大きく上回りました。

 

1四半期の業績

進行中のクラウドのバックログは、15%増の76億3,000万ユーロ(固定通貨換算ベースで19%増)でした。クラウド売上は、IFRSベースで前年同期比7%増の21億4,000万ユーロ、Non-IFRSベースで7%増の21億5,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで13%増でした。ソフトウェアライセンス売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比7%増の4億8,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで11%増でした。

クラウドおよびソフトウェア売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで1%増の54億3,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで6%増でした。サービス売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比18%減の9億ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで14%減でした。この売上の減少には、2020年11月にSAP Digital Interconnectを売却したことが影響しています。SAP Digital Interconnectは、2020年度第1四半期にはサービス売上においてIFRSおよびNon-IFRSベースで約9,000万ユーロの貢献をしていました。総売上は、IFRSおよびNon-IFRSベースで前年同期比3%減の63億5,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで2%増でした。

第1四半期の予測性の高い売上の比率1は前年同期比約2パーセンテージポイント増の約78%に達しました。

IFRSベースの営業利益は21%減の9億6,000万ユーロ、IFRSベースの営業利益率は3.4パーセンテージポイント減の15.1%でした。これは、株式報酬費用の増加(主にQualtricsのIPOの報酬に関連)と、SAPのクラウド配信インフラストラクチャの統合の加速に関連する構造改革費用の増加によるものです。Non-IFRSベースの営業利益は17%増の17億4,000万ユーロ、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは24%増で、営業利益率は4.7パーセンテージポイント増の27.4%、Non-IFRSの固定通貨換算ベースでは4.9パーセンテージポイント増でした。

1株あたり利益は、Sapphire Ventures社の好調な業績も反映されて、IFRSベースで29%増の0.88ユーロ、Non-IFRSベースで63%増の1.40ユーロでした。

 

2021年度の見通し

SAPは、クラウド売上の成長が再び加速すると見込まれる新規クラウドビジネスの堅調な業績を反映して、2021年度通年の見通しを上方修正します。一方、ソフトウェアライセンス売上は、ミッションクリティカルなコアプロセスで「RISE with SAP」サブスクリプションサービスに切り替えるお客様が増えているため、通年で減少すると見込んでいます。また、この見通しでは、ワクチンプログラムの世界的な実施に伴ってCOVID-19危機が収束し始め、2021年の後半には需要状況の緩やかな回復につながることを引き続き想定しています。

SAPの最新の見込みは以下のとおりです。

  • クラウド売上が、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで92~95億ユーロ(2020年度=80億9,000万ユーロ)、固定通貨換算ベースで14%~18%増に達する見込みです。前回の報告では固定通貨換算ベースで91~95億ユーロとしていました。
  • クラウドおよびソフトウェア売上が、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで234~238億ユーロ(2020年度=232億3,000万ユーロ)、固定通貨換算ベースで1~2%増に達する見込みです。前回の報告では固定通貨換算ベースで233~238億ユーロとしていました。
  • 営業利益が、Non-IFRSの固定通貨換算ベースで78~82億ユーロ(2020年度=82億8,000万ユーロ)、固定通貨換算ベースで1%~6%減となる見込みです。
  • 予測可能性の高い売上(クラウド売上とソフトウェアサポート売上の合計として定義)の比率が約75%(2020年度=72%)に達する見込みです。

 

2021年度第1四半期決算発表

SAPの2021年第1四半期決算発表は2021年4月22日に公開され、www.sap.com/investorからダウンロードできるようになります。

以上

 

SAPについて

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