SAP Japan プレスルーム

花王、会計財務部門の「絶えざる革新」を進めるため ブラックラインとSAPの協業ソリューション 「SAP® Account Substantiation and Automation by BlackLine」を稼働


~活動生産性2倍を目標にスモールスタート&クイックウィンで、決算業務プロセスのリモートワーク化を実現~


クラウド型決算プラットフォームを提供するブラックライン株式会社(日本法人:東京都港区、代表取締役社長:宮﨑 盛光、以下「ブラックライン」)とSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:鈴木 洋史、以下「SAPジャパン」)は、花王株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役 社長執行役員:長谷部 佳宏、以下「花王」)が自社の決算業務のプラットフォームとして、ブラックラインとSAPの協業ソリューション「SAP® Account Substantiation and Automation by BlackLine(エスエーピー・アカウント・サブスタンシエーション・アンド・オートメーション・バイ・ブラックライン)」(以下「BlackLine」)を稼働したことを発表しました。花王の会計財務部門では、スモールスタート&クイックウィンを掲げ、対象範囲を絞ることによりわずか3カ月間でタスク管理・勘定照合モジュールを、その後の半年でマッチング・仕訳入力モジュールを導入し、現在ではグループ各社への横展開も実現しています。また、会計財務部門の在宅勤務率90%や、紙の印刷100%削減を達成しています。

【背景と経緯】 
花王は、1887年創業、一般消費者向けにハイジーン&リビングケア、ヘルス&ビューティケア、ライフケア、化粧品の4つのカテゴリー事業を、産業界向けにケミカル事業を展開しています。国内21の子会社・関連会社をはじめ、欧州、米州、アジアの各国に拠点を有し、100以上の国・地域に対して商品を提供しています。2021年度に策定した「花王グループ中期経営計画K25(Kao Group Mid-term Plan 2025)」では、新たな成長路線として、既存のカテゴリー事業を革新させていく「Reborn Kao」と、これまでの花王スタイルとは異なる、生命にまつわるサービスを主体とする事業にチャレンジしていく「Another Kao」の2つの軸を打ち出しています。この中期経営計画実現のためのキーワードがDX(デジタルトランスフォーメーション)であり、活動生産性を2倍にするという目標を掲げて各部門で取り組みを進めています。

花王の会計財務部門では、EVA®導入、ERP導入、IFRS適用など、今日まで「絶えざる革新」を続けてきましたが、決算業務や請求書払いなどの分野は遅れをとっており、手作業の処理などが多く残ってきました。このコロナ禍においてテレワークを推進するためには、決算業務プロセスのDXが必要であり、すでに花王の欧州・米州の海外部門で導入実績のあったクラウド型決算プラットフォームであるBlackLineの導入を決めました。

【導入前の決算業務の課題】
決算業務において、以下のような多数の「可視化・統制強化」と「標準化・自動化」に関わる課題がありました。

■可視化・統制強化

■標準化・自動化

【BlackLine導入のフェーズと効果】 
■フェーズ1(2020年10月~12月)
決算に関わる担当者だけで国内に80人以上いる会計財務部門ですが、本社、1工場、1子会社を対象にユーザー数30名で導入プロジェクトをスタート。BlackLineの「タスク管理」と「勘定照合」のモジュールを導入し、「スモールスタート&クイックウィン」を目指しました。
■フェーズ2(2021年1月~6月)
フェーズ1の導入成功後すぐにフェーズ2を実施。フェーズ1のプロジェクトメンバーが事務局となり、対象範囲を合計18の工場および子会社へ拡げて、新たに50人のユーザーを追加しました。「マッチング」と「仕訳入力」のモジュールを導入し、高度な自動入金消込、経過勘定の貸借消込からの勘定内訳明細の自動作成や会社ニーズに応じた自動仕訳の作成を実現しています。
■効果
BlackLineの導入後、会計財務部門の在宅勤務率は現時点で80~90%を実現しています。また、仕訳入力とタスク管理の連動や、押印をなくして紙の印刷を100%削減する目標を達成しました。

【今後の展望】
現在、決算業務時間の30%削減を目標として継続して取り組んでいます。今後は、国内シェアードサービス化を進めるととともに、決算情報の一元管理を進め、監査担当者の工数削減を目指し、現場担当者、管理者共に大きな効率化、能率化の支援につなげていきます。

花王株式会社 会計財務部門 管理部 管理部長 牧野 秀生氏は次のように述べています。
「BlackLineはERPなどのインフラとは異なり、実際の経理担当者が効率化を実感できるユーザー視点に立ったツールだと思います。特に今回のコロナ禍で働き方が大きく変化する中で、企業としても利用価値が高いと感じています。これまで数多くのプロジェクトに関わってきましたが、プロジェクトを成功させるには、参加するメンバーが高い視座を持ち、期日を設けて取り組むことが大切だと思います」

 

【ブラックラインについて】
ブラックラインは決算業務プロセスのデジタル化、リモート決算を実現するクラウド型決算プラットフォーム「BlackLine」を提供しています。「BlackLine」は運用効率向上、リアルタイムの可視化、統制およびコンプライアンスの改善によって、単一の統合クラウドプラットフォーム上で決算業務管理と経理業務の自動化が可能となり、導入企業は継続的な経理モデルへと変革することができます。そして、自動化による経理財務業務の近代化を支援することで、より正確で洞察に富んだ決算報告書の作成と更に効率的な決算処理を実現できます。世界130か国以上、3,600社の企業、300,000を超えるユーザーに利用されています。詳しくはwww.blackline.jpをご覧ください。

 

【SAPジャパンについて】
SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPはエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支え、そのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中できる企業のあり方である「インテリジェントエンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援しています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan

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