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社会貢献活動の自分ごと化プロジェクト“CSR for everyone” – 第1回 有志とCSR部門の連携による会社全体への浸透と意識改革

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SAP ジャパンは、「ナショナルアジェンダ( = 日本が抱えるさまざまな社会課題を解決し、日本社会に貢献していく企業を目指すこと)」を重点的に注力する5つのビジネス領域のひとつに設定しています。2021年から実施している中期計画 “SAP Japan 2023 Beyond”の中においても、 “Society(社会)”を私たちが目指す最上位の目標として位置付け、より多くのSAP社員が社会貢献のマインドを高めるように働きかけるとともに、事業を通じて社会貢献を達成するスキームの構築を目指しています。 Societyの活動には、SAPジャパンの従業員全体の社会活動に対する意識・行動のすそ野を広める”CSR for Everyone”と、SAPのビジネスと社会課題をリンクさせ社会課題解決に貢献する“Social Business Incubation”の二つのチームがあります。本記事では、CSR for Everyoneの活動をご紹介します。

CSR for Everyoneの目的

SAP Japan 2023 Beyondでは、OKR (Objective and Key Result)という目標管理の考え方を参考にしており、CSR for Everyoneにおいては、大きく二つの目的(Objective)を掲げています。

そして、「社会活動に参加する延べ人数」や「SAPジャパンの社会的な活動に関する外部の認知度を高めること」を指標に、「社員が今まで以上に家族に誇れる会社にしていくこと」を目指す結果(Key Result)としています。 “CSR for Everyone”チームは、社内で活動に興味のある約10名のコアメンバーから構成されており、新入社員や大学生のインターン、中堅~シニア社員まで幅広いメンバーが本業と並行して活動をしています。

既存CSR部門との連携

SAPジャパンのCSRには、「SAPの持つ資産を使った教育の提供」、「NPOなどの社会的活動団体の支援」、そして「ボランティア活動」の大きな3つの軸があります。今までSAPジャパンのCSR活動では、小学生から大学生向けの各種教育プログラムや、被災地活動の支援や寄付を通したボランティア活動を実施してきました。この度のSAP Japan 2023 BeyondでのSocietyチーム発足を機に、「NPOの支援」と「CSR活動の社内外への発信」を加速していくことになりました。

CSR for Everyoneの具体的な活動

CSR for everyoneでは、大きく三つの活動を取り組み始めています。

  1. 事業部別のCSR活動 今まで会社全体のCSRは自分事ではなかった社員に対して、CSR活動をより細かい範囲で具体的に考えてもらう取り組みを始めました。事業部という単位で活動することで、より身近に活動を感じられること、自分たちの意見が反映されること、事業部の特性を加味したCSR活動を考えられることなどのメリットがあります。まずは、一つの事業部でパイロットという形で始め、その成功を全社会議で共有することで、他の事業部への展開を進めています。
  1. 社内講演セッションの実施   ゴミ問題、子どもの教育の問題、難民問題などの社会課題について、漠然とした知識はあるものの、手触り感のある形で当事者意識を持てていない人がまだまだ多いことがわかりました。そのため、「個人の行動変容につながっていないのではないか」という仮説をもとに、実際の社会課題の最前線で活動をされているNPO団体の生の声を聴いてもらうことにしました。現在、毎月一回の頻度で社内講演セッションを実施していますが、参加者の満足度は高く、講演を聞いて寄付活動やボランティア活動を始めたという声も届いています。
  1. プロボノ活動   NPOが持つ組織の課題解決に対し、SAP社員が持っているソフトスキルを活用することで、社会へのインパクトを広げる活動を始めました。今までSAPジャパンではこの様な支援の経験がなかったため、認定NPO法人サービスグラント様のご協力で、SAPジャパンが掲げる方向性と合致する3つの社会支援団体をご紹介いただき、プロボノ活動を始めました。社内の様々な職種、年齢層から集まった18名の有志が3つのチームに分かれて活動に参加し、3.5か月のプロジェクトを2021年7月からスタートしています。

CSR for Everyoneへの想い

CSR for Everyoneをリードする太田さんにこの活動への想いを聞きました。 「社会的な活動に興味を持っている人は多くいながらも、どこから一歩を踏み出したらいいのかわからないという声をよく伺います。その様な心の中にある想いを行動に変えてもらえるように、後ろからそっと背中を押してあげられるようなプログラムを作り上げていけるよう意識しています。私自身、様々な活動に参加してきました。振り返るとそれぞれの活動が今につながっており、自分の人生を豊かなものにしてくれたと感じます。その経験を仕組みとして確立することで、社員並びに社会に対して好影響を与える循環を作っていきたいという想いがあります。」   第2回以降では、上記の「1.事業部別のCSR活動」「3.プロボノ活動」の具体的な内容を紹介していきます。

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