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社会貢献活動の自分ごと化プロジェクト“CSR for everyone” – 第2回 有志によるプロボノ活動

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「課題大国ニッポンを課題解決先進国に」

SAPは”Help the world run better and improve people lives”というPurpose(目的)をグローバルで掲げています。SAPジャパンでは、この目的の実現に向け「日本を『課題大国』から『課題解決先進国』にする」という目標を掲げ、様々な取り組みを行っています。 第1回では、従業員全体に社会貢献のマインドが高まるように働きかける”CSR for Everyone”の概要をご紹介しました。今回は、”CSR for everyone”活動のひとつ、「プロボノ活動」の詳細をお伝えします。 プロボノ活動では、社員が社会課題の実態に直接触れ、社会貢献への手ごたえが得られることや、SAPが貢献できる社会ニーズの種を探すことが期待されています。企業のプロボノ活動を支援する認定NPO法人サービスグラント様にご協力いただき、2021年7月より、3つの社会支援団体で活動をスタートしました。

団体1.ワーカーズ・コレクティブ ちろりん村

西東京市を拠点に「孤立した子育てにならない社会」を作るために活動しているNPO法人です。家庭訪問による母親の悩み相談「ホームスタート事業」をはじめ、多様な支援活動を行っています。

課題

コロナ禍における対面イベントの中止等の影響で、参加費による収益が減少し、事業継続のための資金が不足しています。例えば、ホームスタート事業でのボランティア養成や各家庭への派遣は全て無料で実施しているため、収支としてマイナスが続いています。

課題へのアプローチ

SAPのチームはConsulting部門1名、Operations部門2名、Innovations部門1名、Sales部門2名の有志6名で構成されています。ちろりん村の活動への現地訪問や、全体を統括する事務局とのリモート会議を通し、サービス利用側と支援側が抱える課題について理解を深めました。その上で、中長期的に活動資金を得られるような個人・企業からの寄付金集めの支援を開始しました。

チームメンバーの声

「最初は『素人の自分でも本当に役に立てるのか?』と不安な気持ちでいっぱいでした。実際に活動をはじめてみると『利益を生み出すこと』以外にも、自分のスキルセットやこれまでの営業経験が活かせることがわかり、大変勉強になりました。」 「企業が事業を運営するのとはまた少し違う視点で社会に携わることができ、自分の引き出しを一つ増やせたような感覚です。」

団体2.四街道市国際交流協会(YOCCA)

「国境を越え、世代を超え、互助精神で人と人とを結ぶ」 をモットーに、誰もが日常生活の中で体験できる国際交流を目指して、四街道市を中心に外国人市民の日本語学習や生活サポート、語学、文化交流事業など様々な分野で活動をしています。

課題

地域の外国籍住民は増加傾向にあり、暮らしのサポートへのニーズも増えており、コロナ禍における支援のオンライン化や、活動継続のための運営メンバー募集等、新たな挑戦が必要とされています。しかし、日々の事務処理に大変な労力と時間がかかっており、余裕がないのが現状です。より多くの外国籍市民の生活をサポートし、地域に根付いた国際交流を実現するため、団体の事業を継続的に行えるような業務フローの設計を必要としています。

課題へのアプローチ

SAPのチームは、Services部門1名、Presales部門2名、Marketing部門1名、Sales部門2名、Partner部門1名という幅広い組織から集まった有志7名です。YOCCAの様々な活動を推進している4つの部会と、全体を統括する事務局に対しヒアリングを実施し、一部業務の効率化を目指すこととなりました。現在は、そのために必要な新しい管理ツールやマニュアルの作成・提供を進めています。

チームメンバーの声

「YOCCAの活動は、参加前に想像していた以上に幅広く、全体の運営から、事業・イベントの実施まで、すべてがボランティア主体で行われています。メンバーの皆様の熱意と意欲に大変感銘を受けました。一方で、運営に必要な様々なツールに、クラウドなどの新しい技術が取り入れられておらず、活動の効率化に向けて改善できる余地がたくさんあると感じました。私たちがビジネスで培ってきた経験を活かし、YOCCAの素晴らしい取り組みを今後も長く継続していくためのお手伝いが出来ればと思います。」

 

団体3.認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)

ジェンダー平等社会実現に寄与することを目的として、女性運動の情報や活動の相互交流の場を提供し、女性のネットワークの構築と、エンパワーメントに寄与する事業を行っている団体です。主な事業の一つとして、ミニコミ誌を電子データ化し、ウェブサイト上に保存・公開する電子図書館「ミニコミ図書館」を運営しています。

課題

ミニコミ図書館には現在、約1,100タイトル、5,000冊近い貴重な資料が収蔵されていますが、保存されているはずのデータや設定サムネイルが消失するなどの問題が発生しています。図書館としてのアーカイブ性を重視する観点から、データ消失のない安定的なシステム運営の実現が課題です。

課題へのアプローチ

WANの課題対応に当たるチームは、Services部門3名、HR部門1名、Presales部門1名の計5名です。「現行システムの構成」「(ユーザーに対して)使い勝手」「(サイト運営者に対して)運用」の3つの観点でヒアリングを行ったところ、新たな課題も見えてきました。現在、追加ヒアリングと最終成果物の準備をチームで分担して進めています。

チームメンバーの声

「普段は交わることのない業界のお話を伺うことができ、とても新鮮で、楽しく活動をしています。業務の関係でなかなかミーティングに参加できずに申し訳なく感じたり、貢献できているか不安になったりすることもありますが、私自身も大変よい経験をさせていただいております。」

プロボノ活動の成果

各チーム、11月上旬から11月下旬にかけて、3カ月半にわたる活動の最終成果物の納品を控えています。今回のプロボノ活動によってどのような成果をそれぞれのNPO法人にもたらすことが出来たのか、SAPメンバーは3カ月半の活動でどのような成果を得ることが出来たのか、気になるプロボノ活動の成果については次回のブログでご報告させていただきます。お楽しみに!!

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