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SAPの見解:新しいテクノロジーで、偽造医薬品の流通阻止がほぼ可能に

(本リリースは、1月19日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

話題
最近公開された裁判所文書によれば、バイオ医薬品企業Gilead Sciences社のHIV治療薬の偽造品が、薬局店頭や患者の手元に届いてしまいました。

Gilead社は、小規模な薬品サプライヤーや流通業者で構成されるネットワークの中でパッケージが改ざんされ、医薬品の流通履歴(薬剤が本物であることを証明する添付文書)が偽造されたと指摘しています。そのネットワークは最終的に8万5,247本の偽造ブランド医薬品、価格にして2億5,000万ドル以上を販売しました。

SAPの見解
米国の製薬会社は、いったん卸売業者に販売された医薬品について、その後の流通経路を把握していません。ヨーロッパでは、法規制に基づいてその種の情報を保管および共有するシステムが開発されましたが、米国の医薬品サプライチェーンセキュリティ法(2013年)は、製薬業界に対してそのようなシステムの導入を2023年まで猶予しているからです。

SAPのライフサイエンス業界アドバイザーを務めるケビン・ブロフィー(Kevin Brophy)は次のように述べています。「現在のヨーロッパでは、薬局がその気になれば検証を行える仕組みが設けられていますが、米国ではそれが行えません」

ブロフィーは、現在米国では、医薬品の返品のための「トラックアンドトレース(追跡)」システムが運用されており、製薬業界は、この仕組みから戦術とテクノロジーを借用することで、製薬業界は偽造品の混入を未然に防ぐシステムを素早く構築することができると述べています。

事実、来年までには、流通履歴文書システムが改善される見込みです。ブロフィーは次のように述べています。「これまでに述べたシステムの欠点を補うために、テクノロジーは大きな役割を果たします。情報の不備は解決されていくでしょう」

また、きわめて重要な情報にアクセスして医薬品の出荷をトレースできる、SAP® Information Collaboration Hubの利用も予定されています。さらに、疑いを持った薬剤師による製品の信頼性の検証をする労力をかける必要のない、パッシブなシステムを構築するためのテクノロジーが開発されています。代わりに、そのデータは他の製品固有の情報とともに標準化されるでしょう。

現在、医薬品の返品を追跡するために使用されているブロックチェーンテクノロジーを活用することで、さらなるイノベーションが実現する可能性もあります。ブロックチェーンで注目すべき点は、すべての関係者が参加して、返品プロセスの任意の時点における製品の状況を正確に確認できることです。これは、販売向け追跡システムの拡張にも利用できます。

ブロフィーは次のように述べています。「ブロックチェーンにはいろいろな情報を埋め込むことができ、何かを探して検証する場合の信頼度は100%です」

以上

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