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社会貢献活動の自分ごと化プロジェクト“CSR for everyone” – 第3回 課題解決提示とプロボノ活動を通じて感じた社会課題解決への貢献とは

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第2回では、企業のプロボノ活動を支援する認定NPO法人サービスグラント様ご協力のもと、3つの社会支援団体でスタートした活動の様子をお伝えしました。 昨年12月にプレスリリースでも公表した通り、各社会支援団体へ成果物をおさめ、2021年7月半ばから11月末までの3.5ヵ月間の支援活動を完了しました。 今回は、それぞれの活動での提案概要と、活動全体に対しての社会支援団体およびSAP参加メンバーの声をお届けします。本業とは違うところでSAPがどのように社会貢献できたのか、また、SAP社員が普段の業務と異なる経験をしたことがどのように各人の糧になったのかについて、お伝えできれば幸いです。

団体1.ワーカーズ・コレクティブ ちろりん村

身内による子育てのサポートや、地域とのつながりが少なくなってきている今の時代において、家庭の子育てが孤立したものにならない社会を作るために活動しているNPO法人です。西東京市を拠点に、家庭訪問によるママたちの悩み相談や、親子で参加できる離乳食教室やリトミック教室などのイベント開催を通じて、地域の子育てを支援しています。

課題解決の提案内容

前回のブログでお伝えした通り、事業継続の資金不足に対する支援を行うため、寄付金集めのチラシを作り、納品しました。寄付者と行政の共感を得やすいチラシとなるように、ちろりん村関係者の方々にヒアリングした内容をもとに、デザインシンキングを用いて、ちろりん村の活動ビジョンを再定義しました。 ビジョンを明確にしたうえで、誰に対して、何を依頼しているのかが分かりやすく伝わるよう、レイアウトとデザインを工夫してチラシを作成しました。 今後は、WEBサイト上で寄付金を募れるよう、ちろりん村にてサブスクリプションサービスなどを用いたWEBサイト公開を検討される予定です。

ちろりん村からのフィードバック

活動を通してメンバーの感想

団体2.四街道市国際交流協会(YOCCA)

「国境を越え、世代を超え、互助精神で人と人とを結ぶ」をモットーに、誰もが日常生活の中で体験できる国際交流を目指して、四街道市を中心に外国人市民の日本語学習や生活サポート、語学、文化交流事業など様々な分野で活動をしています。

課題解決の提案内容

前回のブログでお伝えした通り、YOCCAのキーメンバーへのヒアリングを実施し、団体が順調に成長する中での様々な課題を把握しました。課題は多岐にわたりましたが、ヒアリングした結果をとりまとめ、一つひとつに対して解決策(案)を整理しました。 YOCCAの事業活動は約300人のYOCCA会員のボランティア活動によって支えられています。各会員が持つ語学スキルをはじめとする技能を把握し、的確にタスクを割り当てることで、より良い事業運営が可能となります。数ある課題の中でも、事業活動の基盤であるYOCCA会員情報管理の改善が最重要と捉え、課題の掘り下げを行うとともに、クラウドサービスを活用したシステムを提案しました。

YOCCAからのフィードバック

活動を通してメンバーの感想

団体3.認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)

「ウィメンズ アクション ネットワーク(WAN)」(以降WAN)は、ジェンダー平等社会実現に寄与することを目的として、女性の情報や活動の相互交流の場を提供し、女性のネットワークの構築と、女性のエンパワーメントに寄与する事業を行っている団体です。主な事業の一つとして、ミニコミ誌を電子データ化し、ウェブサイト上に半永久的に保存して、いつでもどこからでもアクセスできる電子図書館『ミニコミ図書館』を運営しています。

課題解決の提案内容

前回のブログでお伝えした通り、問題点を深掘りするために行ったヒアリングにより、新たな課題も明らかになりました。 [ヒアリングにより新たに認識した課題]

これらの課題に対して、以下の5つのポイントでの改善施策を提案しました。

  1. D-WANのITインフラレイヤーの安定化に向けた活動
  2. D-WANのユーザーもしくは管理者観点での改善に向けた活動
  3. D-WANを運用時において属人化を極小化する為の業務フロー作成
  4. D-WANにて保持するメタデータ整備に向けた活動
  5. D-WANの新規ユーザー獲得に向けた検討

1については、D-WANの運用保守会社の変更とサーバーの移行により、これまでのような貴重なデータの消失は発生せず、また定期的なバックアップ取得を推奨することで今後の運用面での不安点も解消しました。 2については、ヒアリングを通してD-WANにおいて必要とされる機能を確認し、「課題・要求一覧」としてカテゴリに分類し、対応する優先順位を整理しました。また、新システムへの移行を見据えて、必要なタスクの整理と「課題・要求一覧」を満たす、国内外の学術機関にて使用される2つのパッケージソフトウェアの簡易比較表を作成しました。 3については、D-WAN運用における業務フローを作成することにより、属人化していた運用を目に見える形にし、効率的にD-WANを運営できるようにしました。 4については、検索性を改善するためにはアプリケーションの操作性を上げるだけでは課題の解消にはつながらないため、格納している文献データの整備も併せて行う必要があると判断し、D-WANにとって有用なメタデータ情報について一覧を作成してデータの整備を行うことを提案しました。 5については、SAPジャパンの若手社員にD-WANを実際に使用してもらい、ヒアリングをし、新規ユーザー獲得に向けて有効と見込まれる施策をいくつか提案しました。

ウィメンズアクションネットワーク(WAN)からのフィードバック

活動を通してメンバーの感想

最後に

企業のプロボノ活動を支援する認定NPO法人サービスグラント様にご協力いただき、企業として社会課題解決のためのプロボノ活動に参画したことはSAPジャパンとしては初めての試みでした。SAPは”Help the world run better and improve people lives”というpurpose(目的)をグローバルで掲げていますが、これをもっと身近に感じて自分ごととして社会課題を肌で感じ、自分がそれらに対して貢献できることは何かを考えることで、社会貢献への手ごたえが得られた活動だったと思います。2022年も引き続きこの活動を通じて社会課題解決に向き合う社員がまた一人、また二人と増えていくことを目指していきたいと思います。

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