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IBM、SAPとのパートナーシップを拡大し、RISE with SAPソリューションで自社のビジネス・オペレーションを変革

プレスリリース

(本リリースは5月11日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

 IBM(NYSE:IBM)とSAP SE(NYSE:SAP)は、長年のパートナーシップにおける最新のマイルストーンとして、IBMがSAPの ERPソフトウェアをベースにした世界最大級の企業変革プロジェクトに着手し、同社の成長を促進し顧客支援を強化することを発表しました。

パートナーシップ拡大の一環として、IBMはSAPの次世代ERPソフトウェアであるSAP S/4HANA®に移行し、120カ国以上、1000の法人、ソフトウェア、ハードウェア、コンサルティング、ファイナンスを支える多数のIBM事業において業務を行います。このプロジェクトは、RISE with SAP S/4HANA Cloud, private edition, premium supplier option with IBM Consultingによるビジネスプロセスの改善を主眼としており、最終的には375TB以上のデータをIBM Power on Red Hat Enterprise Linux on IBM Cloudに移行する予定です。RISE with SAPは、企業がデジタル変革の目標を追求し、クラウドへの移行を加速させるために必要なものを結集しています。

IBMは、お客様のクラウド運用を支援できるよう、プロセスをモダナイズするとともにより優れた洞察を提供する必要性を認識し、RISE with SAPを活用して世界中のデータの集中化・標準化を進めています。SAP HANA®データベースにより、データにリアルタイムでアクセスでき、ビジネスユニットやチーム間でより効率的に共有することができます。また、パートナーシップの拡大により、AIと自動化されたワークフローによる意思決定の改善を支援します。変革が完了すれば、IBMの580億米ドルの売上のほぼすべてがSAPソフトウェアを経由することになります。

SAP SEのCEO兼エグゼクティブボードメンバーであるクリスチャン・クライン(Christian Klein)は次のように述べています。「このパートナーシップの拡大により、IBMはクラウドにおけるビジネス変革を加速し、将来の成長を促進することができます。その結果、IBMは、お客様に最高価値のサポートと柔軟性を提供し、お客様はRISE with SAPの価値を最大限に享受しながら、ビジネス変革を簡素化・加速できるようになります」

このビジネス変革では、最終的に300以上のSAPインスタンスを移行し、500台のサーバーをIBM Power on Red Hat Enterprise Linux on IBM CloudのRISE with SAPソリューションで統合する予定です。SAP S/4HANAへの移行は、同社のソフトウェア事業部全体ですでに進行しています。初期導入はIBMのSaaSと課金システムに注力し、注文や契約の迅速な処理を実現し、課金・決済システムの簡素化を図ることで、お客様やIBMのビジネスパートナーにメリットを提供しています。

IBMコンサルティングは、38,000人以上の高度なトレーニングを受けたSAPコンサルタントを擁し、これらの複雑なシステムやアプリケーションをデジタル環境に移行するために必要なアドバイス、実装、セキュリティー、業界および技術に関する専門知識を提供して、変革をリードしています。これは、IBMとSAPによって加速するエコシステム戦略の一例で、テクノロジーとコンサルティングの専門知識の両方でチームを組み、ほとんどのクラウド環境をサポートすることで、お客様がハイブリッドクラウドのアプローチを採用し、ミッションクリティカルなSAPソフトウェアのワークロードをクラウドに移行することを容易にすることを支援します。

IBMの会長兼CEOであるアーヴィンド・クリシュナ(Arvind Krishna)は、次のように述べています。「企業のお客様は、ミッションクリティカルなワークロードをモダナイズする際に、より多くの選択肢とコントロールを求めています。RISE with SAPによって実現されたこの取り組みは、その複雑さと規模から、両社にとって画期的なビジネス変革の取り組みとなります。本プロジェクトとIBMが社内でRISE with SAPを使用した経験により、お客様のハイブリッドクラウドとビジネス変革のジャーニーを支援する準備がより一層整うことになります」

 

RISE with SAP on IBM Power on Red Hat Enterprise Linux on IBM Cloudのプレミアム・サプライヤー・オプションを拡大
非常に規制の厳しい業界のお客様を含め、お客様にさらなる柔軟性とコンピューティング能力を提供できるよう、IBMは、自社の移行に使用したものと同じクラウドベースのコンピューティング能力をお客様に提供します。プレミアム・サプライヤー・オプションの拡大により、RISE with SAP on IBM Cloudを実行しているお客様には、IBM Power on Red Hat Enterprise Linux on IBM Cloudでワークロードを実行するオプションを追加提供します。

IBMはプレミアムサプライヤーとして、RISE with SAPにおけるインフラストラクチャー、テクニカル・マネージド・サービス、ビジネス変革、アプリケーション管理サービスを提供する初のクラウドプロバイダーとなりました。ハイブリッドクラウド戦略にてワークロードをモダナイズするお客様が増加する中、IBMとSAPはPowerサーバーを利用するお客様に対し、オンプレミスで稼働するアーキテクチャと一貫して使用可能なRISE with SAP S/4HANA on Powerを提供します。IBM Cloud上でRed Hat Enterprise Linuxを基盤としてIBM Powerを利用する企業は、IBMとRed Hatが提供する柔軟性、回復力、セキュリティー機能により、ミッションクリティカルなワークロードをクラウド環境においても高いレベルのパフォーマンスで実行可能になります。

以上

 

 

SAPについて

SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中でき、持続可能な成長を実現する企業のあり方である「サステナブル・インテリジェントエンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援することを戦略に掲げています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com