(本リリースは、7 月 28 日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE (NYSE:SAP) は本日、Inclusive Entrepreneur(インクルーシブアントレプレナー)によって設立または主導されるスタートアップのサポートが、2022 年 7 月時点で 200 社に達したことを発表しました。当初目標の 2023 年より、6 カ月早い達成になります。
2019 年 1 月に、SAP は SAP.iO No Boundaries(英語)を開始しました。これは、ビジネスソフトウェア業界で過小評価されがちな起業家たちを支援し、排除のないインクルーシブな起業家精神を推進する初の取り組みです。SAP の認識では、多様性はより優れたイノベーションをもたらすにもかかわらず、ベンチャー投資の多くは、人口統計上きわめて狭い範囲の層によって設立・主導されるスタートアップに流れています。
このため SAP は、インクルーシブな起業家精神に重点を置き、ゼロエクイティ(株式の持ち分を求めない)の社外スタートアッププログラム SAP.iO Foundries(英語)を世界の拠点で拡大することを約束しました。SAP はまた、Inclusive Entrepreneur によって設立・主導されているスタートアップを、2023 年までに少なくとも 200 社サポートするという意欲的な目標を設定しました。この目標を達成するために、SAP.iO Foundries プログラムは多様性豊かなチームを編成して、スタートアップの募集プロセスを明確に説明し、イベントの参加や Inclusive Entrepreneur をサポートする組織との提携を進めてきました。
その結果、SAP.iO プログラムに参加する 450 のスタートアップで構成されるポートフォリオのうち、Inclusive Entrepreneur によるスタートアップは 44% を占め、成功の測定に利用されるベンチマークでは、競合他社と同等かそれを上回っています。Inclusive Entrepreneur によるスタートアップは以下に相当します。
- ポートフォリオのうち、プログラムを終了した企業の 51%(35 社のうち 18 社)
- ポートフォリオのうち、ユニコーン企業の 50%(4 社のうち 2 社)
- iO プログラム内でスタートアップによって調達された累積ベンチャー資本の 42%(66 億米ドルのうち 27 億米ドル)
- SAP とのパートナーシップ拡大に至る可能性が高い
SAP の SAP.iO Foundries and Intrapreneurship のグローバルヘッドを務めるアレクサ・ゴーマン (Alexa Gorman) は次のように述べています。「SAP は、人材は世界のあらゆる場所に一様に分散していると確信していますが、チャンスはそうではありません。起業家が世界のどこにいてもより多くのチャンスをつかめるようにすると同時に、SAP のお客様のイノベーションと価値を段階的に拡大するため、私たちにできることはすべて行っています。
スタートアップは、プログラムに参加している間、技術と市場参入に関するサポートを受けることによって、SAP との統合を促進し、厳選されたエコシステムに参加して、自社のサービスを SAP のお客様に簡単に提供できるようになります。
SAP.iO プログラムで最も成功したスタートアップの1つは、女性が設立した Censia Inc(英語)す。先日、Censia 社のアプリは、SAP Store サイトに提供されたパートナーソリューションのうち 1% 未満しか認定を獲得できない、SAP® Endorsed Apps に認定されました。Censia 社は、履歴書のレビュー、積極的でない採用候補者の発掘、候補者評価に役立つ AI 活用のソフトウェアによって、SAP が提供する人事管理ソフトウェアを拡張します。Censia 社は、SAP および大手ブランドの Tapestry Inc.、TJ Maxx、PepsiCo Inc. などによる 14 件の導入を決定しています。
Censia 社の CEO であるジョアンナ・ライリー (Joanna Riley) 氏は次のように述べています。「私は、SAP が長年の経験から得た教訓を学んでビジネスに応用し、競合他社の一歩先を進んでいます。SAP.iO はスタートアップには貴重なリソースなので、どの企業にも、とりわけ大企業を取引先として事業を展開する場合、SAP.iO への参加を検討するようお勧めします」
SAP.iO Foundries プログラムは、その勢いに弾みをつける計画を立てています。2028 年までに、スタートアップのうち、人口のシェアに比べてテクノロジー業界のベンチャー資本投資のシェアが低く、釣り合いの取れていない層の人々によって設立・主導された企業で、ポートフォリオの 45% を構成したいと考えています。2018 年のこの数字は 40% でした。
プログラムでは、確かな実行戦略を継続するとともに、地理的な面で人口のシェアに釣り合うように企業を募集し、目標を達成しようと取り組んでいます。例えば、SAP.iO Foundries は 2022 年に南米とカリブ諸島に範囲を拡大(英語)しました。また、すでに SAP.iO Foundries を展開している地域では、ナイジェリアやパキスタンなど、特定の国に力を入れて取り組みます。
SAP.iO の支援を受けてスタートアップがどのように SAP と連携し、事業の立ち上げと拡大を進めているかについては、https://sap.io/(英語)をご覧ください。
以上
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