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どんな難題も乗り越えた先に本物の悦びがある。技術屋がプロ目線で見たSAPの姿とは|Life@SAP Japan vol.15

SAP社員にインタビュー!SAPってどんな職場?仕事のやりがいや魅力は?Vol.15
SAPジャパン Talent Attractionチームによる本企画では、SAPでの仕事内容や印象深いエピソードなどを幅広くお届けします。活躍する社内メンバーの話から、SAPで働く魅力をお伝えできればと考えています。 第15回のインタビュイーは、ビジネスプロセスシニアコンサルタントの青木優也さん。調達、生産領域の業務プロセスにおいてSAPが提供するシステムのコンサルタントとして、お客様の複雑な要望や質問に対応されています。現在のお仕事内容やSAPのカルチャーなど、幅広くお話をお聞きします。

業務をSAPで実現させるため。ソリューションを見つけだす大事な役割

「私のポジションは、基本的にはアプリケーションコンサルタントのお仕事です。アプリケーションコンサルタントとは、調達・生産・販売など、お客様の業務領域ごとに専門性が分かれるコンサルタントのこと。前職から調達分野に関わっていたので、SAPに入ってからも調達領域をメインで担当してきました。ここ数年は、生産領域にも分野を広げ始めています。具体的な仕事としては、お客様の業務プロセスを『SAPで実現したい。どうすれば標準機能でできる?』などのご質問や、お客様からいただくイシュー(課題)に対してどう回答すべきかを考えて対応しています」

青木優也さん ビジネスプロセスシニアコンサルタント

 

「例えば、以前、会計上の在庫の扱いの方法でFIFO(先入先出法)と呼ばれる要件を用いているお客様がありました。FIFO自体はSAPの標準機能で対応しているのですが、お客様が何十年も培ってきた固有の要件を混ぜ込んだ上でSAPで実現したいというお話をいただきました。その要件をいかに実現させるのかを考えるのは、すごく苦労しましたね。『このパターンでは、この金額で、この仕訳が起きて欲しい』と、裏で発生する複雑な仕組みがSAPの標準機能とはマッチしない部分もあるので、完全に『標準で出来ます!』とは言えません。丁寧に調べてから正確に判断し、『ここまでは標準で対応できます。この部分は拡張機能を追加する必要があります』とまとめてご報告をしました」

自分の仕事は「SAPの回答」 ー テクニカル分野の最後の砦としての使命感

「今の私の立場として、一番大変なのは、『標準機能ではできません』という判断を下すこと。できないことを証明するのは大変です。様々な機能を詳細に調べた上で、SAPとして、『標準機能では対応不可』と結論付ける。その判断は重いです。お客様の期待に応えきれていない回答にもなるので。だからそう結論付けるまでに、本当に隅々まで調べるんです。 前職のITコンサルティングファームの立場であれば、SAPはあくまでお客様の要件を満たすための一つのツールでしかありません。なので、SAPの標準機能で対応が難しそうなケースでは、すぐに『アドオンで』と提案しやすいし、ときにはSAP以外のソフトウェアを提案することも当然あります。だけど、SAPのコンサルとしてお客様に期待されているのは、『本当にSAPの標準機能では実現不可能なのか?』という、より深い部分への追求です。時間はかかりますが、自分が本気で調べ尽くさない限りSAPのコンサルタントとして対応する意味が無いんです」 深い知識の習得はもちろんですが、常に最新の知識を維持しながら「SAPとして」の答えを求められるのは責任重大ですね。お仕事の魅力を聞きました。

日々の苦労の積み重ねが大きな喜びに変わる

「大変さの裏返しで、苦労して調べた分、『標準で出来ます!』とお客様に示せたときには、感謝されるし、自分でも満足できるサービスが提供できたと感じます。簡単に解決する案件が少ないからこそ、ソリューションが見つかったときの達成感は大きいです。 仕事のやりがいや楽しさって、溜めた苦労の裏返しだと思うんです。なかなか簡単に解決しないときは、すごく辛いし『もうこのタスク辞めたい…』と思うこともあると思います。でも、それを乗り越えた上で成果が表れるとやっぱり楽しい。苦労が報われたと感じるし、そういうケースでは周りのメンバーやお客様も苦労を共にしていることが多いので、お互いに『本当に大変だったね。よく頑張ったよね』という空気感になるし、全員でやりがいや感動を共有できます。そこに原動力があるのかなと思います」 SAPのコンサルタントとしての使命感と責任感の強い青木さん。これまでのキャリアについてお聞きしました。

無限の可能性を感じたIT。その中でSAPを選んだ理由とは

「もともと私は理系で、大学院まで物理を勉強していました。物事に対して『どういう構造なのだろう』と調べるのが好きで、その延長線上で今の仕事も自分に合っている気がします。いまの仕事も『なぜこの動きになるのか』『この設定が要因なのか』などと判っていくと、『ひとつ賢くなった』と感じて嬉しくなります。 就職活動をしていた当初は、メーカーへの就職も検討していました。ただ、IT業界の方が色んな企業の中身を知りながら自分の進みたい方向性や業種を見つけられるのではないかと考え、ITコンサルティングの会社を選びました。 ITコンサルファームでは、既に本稼働を迎えたシステムの監視や保守をメインに担当していました。そのときに扱っていたのがSAPだったんです。当時は古いバージョンのシステム保守運用だったので、最新版のSAPの知識をキャッチアップしたいと思い、社内で相談をしたのですが、なかなか異動も難しくて。『このままではマズイ』と思い、新しいSAP製品の知識を身に着けたいという想いが転職の一番の動機になりました。 正直、保守の立場から見て一番印象が良かったのがSAPでした。『SAP製品はよくできているなぁ』とずっと思っていたので、転職エージェントからSAPを紹介いただいたときには、『やった!』と思いましたね。それで、そのままSAPへの転職を決めたんです」


実際に2017年からSAPメンバーとして働き始めてからの印象や、入社後に感じたギャップはどうでしょうか。

ともに成長しながら、一緒に働く仲間をケアし合うSAPのカルチャー

「SAPのカルチャーのひとつとして、自分が得た知識を皆に共有するナレッジシェアの姿勢が強いと思います。シニアな先輩方も、ものすごく深く調査した資料を共有してくださったりとかして。勉強になりますし、お互いの知識を醸成していこうという姿勢があると感じます。とくにこのアプリケーションコンサルタントのポジションは、周りを見ていても勉強熱心で探求好きな方が多いです。 とはいえ、この仕事においては、『一人でやろうとしないこと』が大切だと思っています。SAPで働く魅力のひとつに、日本に限らず、グローバルな知見も借りられるメリットがあります。自分一人で調べているとどうしても偏ってしまったり、網羅しきれかったりします。ですが、少なくともSAPジャパンの組織においては、さまざまなコミュニティで情報共有セッションを開催しますし、もしもグローバルな知恵を借りたいときには、海外のエキスパートに打診してお話を聞くこともできます。 また、SAPに入ってびっくりしたのは、仕事とプライベートのバランスが本当にとりやすい会社であるということ。休暇を取りたいときも、事前にマネージャーに相談しておけば、『ここの期間はプロジェクトを割り当てないようにするね』と、比較的容易に取得させてもらえます。個人的には今年の6月に第二子が産まれる予定があったとき、『1ヶ月丸々休みをもらいたいです』と話をしたところ、マネージャーからも他のプロジェクトの方からも『1ヶ月でいいの?もっと取らなくていい?』と言ってもらったりしました。社員を大切にする会社だなと感じます」 キャリアのステップアップの中でSAPにたどり着き、今ではグローバルかつ働きやすい環境に恵まれた青木さん。今後の展望を聞きました。

メンバーの成長を牽引する先輩としてスキルアップを促したい

「就職活動をしていた当初は、最終的に自分が進みたい方向性の事業会社にたどり着いたら良いなと考えていました。でも今はこの仕事が楽しいので、この業界に留まりつつ、さらに技術的な知見を深めていきたいという方向性に変わってきました。個人的には、自分がお客様と話すときにカバーできる領域を広げたいという第一の目標があります。 また、少しずつ年次が上がってシニアになっていくので、これからは先輩としては、まだまだ知識レベルもコンサルとしても未成熟な後輩たちを助けられるようになりたいと思っています。若手のうちは、そもそもどう調べたら良いのかわからないことも多いものですよね。そういうときに、『こういう方向性で調べてみてはどう?』とガイドを出してあげて、本人が持つスキルや実力以上の部分を引き出させてあげる=『レバレッジ』を効かせてあげることが大事だと思うんです。プロジェクトを通じて、アウトプット力をより高めて上げるということも先輩の役割として必要なのかなと思っています。 もちろん、たくさんのケースで苦労することは多いです。でも、メンバー間で助け合いながらお客様のご要望にお応えできたときの達成感は、何にも代えがたいものがあります。ぜひ、一緒に歩めるメンバーが来てくれたら嬉しいなと思っています」


ご自身の「好き」「得意」をキャリア人生とうまく結びつけて成長を続けてきた青木さん。決して簡単ではない課題でも解決の糸口を見出してくれる頼もしいコンサルタントの姿が目に浮かびました。これからは後輩たちを導きながら、SAPの技術分野の専門家としてさらに活躍されることを楽しみにしています。
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