SAP Japan プレスルーム

「Inspired.Lab」がオープンから5周年

Shot of a team of creative businesspeople applauding an achievement while working late in the boardroom

最先端技術をもったテクノロジー企業が集い、オープンイノベーションで大きな社会インパクトを生み、共創する新事業創出の拠点

 

SAPジャパンと三菱地所株式会社が2019年2月にオープンした大企業の変革の拠点であり日本を代表するディープテックスタートアップの集積拠点であるInspired.Labが、本年2月で5周年を迎えました。

これまで、28社の大企業の新事業創出と37社のスタートアップの成長をサポートし、当初11社からスタートしたコミュニティは現在では38社・600人超にまで成長しています。

この5年間でコロナ禍や新しい生活様式への変化に柔軟に対応し、次々と新しい取組みを展開してきました。

大企業の新事業創出サポートとして、SAPジャパンではデザイン思考を活用したワークショップを数多く展開し、企業間だけでなく官民の垣根を超えた、「目的あるイノベーション」創出のフレームワークを確立してきました。設立当初は日本ではまだ馴染み薄かったデザイン思考の普及にも貢献し、現在では多くの大企業が展開する「ラボ」スペースの成功事例として認知されています。

三菱地所は、2007年のEGG(旧EGG JAPAN)の設立を皮切りに丸の内へのスタートアップの集積を進めており、Inspired.Labはその4つ目のプロジェクトです。これまでになかったAI、IoT、ロボティクス等の分野での優れた技術を持つスタートアップの集積拠点を目指し設置した本施設は、現在では核融合・バイオテック・無線給電・遠隔操作技術など秀でた研究開発型スタートアップが参画。スタートアップの事業成長に伴い施設の面積も昨年2割拡張し、今後も世の中を変えていく技術を持った「ゲームチェンジャー」に最良のワークプレースとコミュニティを提供していきます。

Inspired.Labは、SAPジャパンと三菱地所だけでなくストックホルムロースト株式会社とMIRAI-INSTITUTE株式会社との4社体制で運営していることで、カフェラウンジを中心に魅力的なイベントが数多く実施されているほか、スタートアップと大企業の垣根を越えたコミュニティ形成が容易である点が最大の特徴といえます。運営する4社のそれぞれの強みや保有するネットワークを活かすのはもちろん、入居企業が自ら進んでイベントを企画したり参加するイベントに貢献したりする風土が醸成されてきました。

Inspired.Labの設立当初の目標である、スタートアップと大企業の新事業創出部隊という一見異なるベクトルをもつ人々が集い、それぞれの事業目標に向かってフルスイングする、というコンセプトは、この5年でその一部は実現されています。同時にこの5年でメンバー企業からのフィードバックから得たインサイトを基に各種サポートをさらに発展させ、日ごろラボを使う中で自然と新たな気づきや人生の楽しみのようなものを見つけることができるオフィスでありコミュニティとなるべく、これからの5年も元気いっぱい夢いっぱい・フルスイングする人々と共に走っていくことで、日本のイノベーション創出に貢献してまいります。

 

■5周年にあたってのメッセージ

「経済産業省 大臣官房」参事/「中小機構 創業・ベンチャー 支援部/ファンド事業部」審議役 石井 芳明氏からのメッセージ

5周年おめでとうございます!

スタートアップ、大企業、大学、金融機関、公的セクターの結節点として「場」と「コミュニティ」の形成にご尽力されておられること、心より敬意を表します。特に、イノベーションのシーズの実証実験から社会実装に向けて踏み込んで支援するプロセスは素晴らしく、課題先進国日本の未来を明るくするもの。東京・大手町から世界への貢献につながると信じています。今後、益々のご発展を期待しております。

 

e-Compass LLC」CEO & Founder 工学博士 山下 昌哉氏(元 旭化成株式会社 シニアイントラプレナー)からのメッセージ

Inspired.Labオープン5周年という区切りは、私にとって41年以上勤務した旭化成社員として締めくくりの期間とも重なって、非常に充実した期間でした。入居当時「出島」という表現をよく用いましたが、この古いはずの日本語に、なぜか新しさを感じたところに、Inspired.Labの本質的な意義が込められていると私は思います。日本の産業界は、決して貿易上の鎖国をしたわけではありませんが、高度成長期の成功体験によって、日本人全体が無意識にもその古い考え方に囚われていることすら気付かない社会になっているように感じます。思考プロセスを一度古い常識から解放して、本来の自由度を取り戻すためには、Inspired.Labのような環境がとても重要な役割を果たすと身をもって体感した5年間でした。

 

REVISIO株式会社」代表取締役社長 郡谷 康士氏からのメッセージ

Inspired.Lab、5周年おめでとうございます!家をファースト・プレイス、職場をセカンド・プレイスとしたときに、サード・プレイスを目指したのがスターバックスですが、Inspired.Labは、本来ならばサード・プレイスにしかないカジュアルさや出会いをも包含した、唯一無二なセカンド・プレイスだなとつくづく思います。他のシェア・オフィスも経験してきたREVISIOですが、運営上の課題をご相談するときの反応の素早さ、真摯さは、Inspired.Labは群を抜いておりました。その素敵さがこれから更に重なっていきますように!

 

「ENEOSホールディングス株式会社」未来事業推進部 事業推進4グループ グループマネージャー山口 謙太郎氏からのメッセージ

Inspired.Labが5周年を迎えられましたこと、おめでとうございます。弊社の未来事業推進部もInspired.Labとほぼ同時期に立ち上がったこともあり、草創期より今日現在に至るまで二人三脚の歩みでした。これまでの5年間の歩みの中でInspired.Labは、CVCとしての取り組みの発信拠点であり続け、社内外の人材コミュニティの結節点として機能しています。加えて、弊社の社内起業プログラムの運営にあたっては、アイディエーションやデザイン思考ワークショップ等、各種イベントの開催を通じたイノベーション人材の創出や変革マインドの醸成といった社内風土改革の一翼を担ってきました。多様なバックグラウンドを持った人的ネットワークの交差するInspired.Labが創り出す空間がオープンイノベーション活動におけるホームグラウンドとなっています。

 

TomyK Ltd.」代表/「エルピクセル株式会社」代表取締役CEO 鎌田 富久氏からのメッセージ

『大手町から世界を変える』。Inspired.Labにはイノベーションを志すスタートアップ、大企業、アカデミアの方々が集まり、日々お互いを刺激しながら、新しい事業を生み出しています。そして、これまで接点のなかった異次元の交流により、新たな発想が生まれる。Inspired.Labが世界で1番未来に近い場所になったら、すばらしいと思います。新しいことが常に起こり、この場所に踏み入れると自分もその1人として一緒に未来を創っていると思えるような場所になると最高ですね。

 

■参考)各社の概要と取り組み

三菱地所について

三菱地所は1937年設立の総合不動産会社です。「まちづくりを通じた社会への貢献」を基本使命に掲げており、東京・丸の内に代表されるオフィスや商業施設の開発・賃貸・運営管理をはじめ、住宅の開発・分譲、更には設計監理や不動産仲介、海外事業、エリアマネジメントなど多岐にわたる事業を展開。多様な人・企業が集い、交流することを通じて進化していくまちを目指し、丸の内エリアの「オープンイノベーションフィールド」化を進めており、先端技術・テクノロジーのまちづくりへの実装の一環として本取組みを行っています。

*公式サイト:https://www.mec.co.jp/

 

SAPジャパンについて

SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、すべての企業のビジネスをインテリジェントエンタープライズに変革することを支援しています。さらにSAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。

(www.sap.com/japan)

 

ストックホルムロースト株式会社について

2019年6月に設立したストックホルムロースト株式会社は、コーヒーをメイン商材とした小さな会社です。2017年よりスウェーデン・ストックホルムに焙煎所を持つ「STOCKHOLM ROAST AB」と日本展開をスタートし、現地で焙煎されたコーヒー豆を輸入・提供をしていましたが、2021年より「SR(エスアール)」とブランド名を改め、日本橋兜町にてコーヒー焙煎所を設置し、卸売・コーヒースタンド/アイスクリームショップの運営・企業オフィス内カフェの運営業務・イベント企画/運営をしています。

 

MIRAI-INSTITUTE株式会社について

MIRAI-INSTITUTEは自分たちの未来はどうあるべきか、実際に社会に働きかけるための組織です。 より善い未来をつくるためには他者への想像力を自身の創造力に変えながら、一人ひとりがより善い生き方を追求すること。そして、より善い生き方を実現するためにはまず働き方を変えることが近道だと考えています。 その一環として、これからの働くを提示していくことで社会が面白くなるような状況や場を創造していくことをミッションとして、2012年より「働く」の実証実験の場としてMIDORI.soの運営をはじめ、他施設のコミュニティ運営サポートや立ち上げ支援、コンサルティング事業を行っています。

モバイルバージョンを終了