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(本記事は6月4日に本社で掲載されたものです)

本日 SAP Sapphire で、SAP の生成 AI コパイロット Joule を Microsoft Copilot for Microsoft 365 と連携させる計画が発表されました。

この双方向の深い統合が実現すると、従業員は SAP および Microsoft 365 のビジネスアプリケーションを利用中にシームレスに情報にアクセスして、それぞれの業務中により多くのことを成し遂げることができるようになります。

私はよく、「うちの会社ではコパイロットはいくつ必要でしょうか?」という質問を受けます。

しかし問うべきは、いくつ必要かではなく、どのコパイロットをいつ使うか、なのです。

ビジネス向けの大手生成 AI コパイロットの 2 つを統合することで、ユーザーは両方を同時に使用して仕事をこなすことができます。将来的に計画されている双方向の統合により、ユーザーはどちらのコパイロットを使用しても、一度に両方から恩恵を受けることができるようになります。

SAP SE エグゼクティブ・ボード・メンバーで SAP Product Engineering 責任者であるムハマド・アラム (Muhammad Alam) は、次のように述べています。「AI から大きな可能性を引き出すには、高価値で、信頼性が高く、そして現在使用しているアプリケーションから利用できる機能が必要です。Joule と Copilot for Microsoft 365 の双方向の統合により、SAP だけでなく Microsoft 365 のビジネスアプリケーションから情報にシームレスにアクセスできることで、従業員が仕事の流れの中でより多くのことを成し遂げられるようになります」

Microsoft のCloud+AI 担当エグゼクティブ・バイス・プレジデントであるスコット・ガスリー (Scott Guthrie) 氏は、次のように述べています。「Microsoft と SAP は、顧客が最も基本的なビジネス課題を解決できる世界クラスのソリューションを提供することに尽力しています。Microsoft Copilot と Joule の統合は、従業員の生産性を向上させる生成 AI の力を結集させ、企業が、統一されたエクスペリエンスで顧客中心のイノベーションを加速させることを可能にします」

SAP と Microsoft は、Joule と Copilot for Microsoft 365 の統合を今年後半から開始します。これによって、SAP ソフトウェア上にある企業データと、Microsoft Teams、Microsoft Outlook、Microsoft Word などを含む Microsoft 365 のコンテクスチュアルなナレッジが組み合わされ、より良い意思決定のためのリッチなインサイトが提供されるようになります。

この統合により、SAP と Microsoft は生産性を向上させる全く新しい方法を生み出します。

例えば、Copilot for Microsoft 365 を Joule に取り込むことで、ユーザーは SAP Concur と Joule を使ってフライトを予約し、Joule が Microsoft Outlook のカレンダーをブロックできます。

また、部門横断型チームで新製品の立ち上げに取り組んでいるプロダクトマネージャーは、Microsoft Teams で定期的にミーティングを行い、チームメンバーは Microsoft 365 で共同作業を行います。そして Joule は、SAP SuccessFactors ソフトウェアに保存されているチームメンバーのスキルプロファイルと、SAP S/4HANA® Cloud 上のコアビジネス情報にアクセスできます。この新しい統合により、プロダクトマネージャーは、数回のクエリだけで、チーム内でビジネス活動を調整することができます。

先週発表された AI と SAP BTP の新しいコラボレーション対象である 3 つの地域と同様、本日発表されたコラボレーションは、SAP と Microsoft の長年のパートナーシップの次なるステップであり、エンタープライズ対応の最新の生成 AI イノベーションを活用して、顧客の最も基本的なビジネス課題の解決を支援するものになります。

フィリップ・ヘルツィヒ (Philipp Herzig) は、SAP のAI担当最高責任者(chief artificial intelligence office)です。

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