SAP Financial Consolidation(以降FC)は、長年にわたり広くSAPの連結会計ソリューションとして、多くのお客様にご利用頂いています。一方2017年には、新たな連結会計ソリューションとしてSAP S/4HANAに統合されたSAP S/4HANA for group reporting(以降GR)がリリースされており、お客様により高い価値を提供する為の開発が進められています。(GRに関する詳細はこちらをご確認ください

本記事では、FCで好評を頂いていた機能の反映を含めた、GRに関する今後の重要な新機能ロードマップについてご紹介させて頂きます。

SAPでは、FCをご利用のお客様からのフィードバック等も踏まえてGRの新機能ロードマップを加速するプログラムを進めており、連結会計データ収集のためのGroup Reporting Data Collection(以降GRDC)の領域も含めた大きな投資を行っています。

  • GRDCは、Webフォーム経由で個社報告データを直接入力したり、アップロードするためのクラウドソリューションであり、GRDCを中心としたデータ収集領域では今後、データチェック機能やデータインポート&マッピング機能といった既存機能を入力フォーム画面から起動可能とする新機能や、複数期間データの入力フォームの作成、入力フォーム間のリンク機能、新しいユーザーインターフェースでのデータ収集プロセスモニタリング、パッケージの提出/統合機能など、多数の機能を提供予定です。
  • 個社/連結調整のためのマニュアル修正仕訳入力画面では、貸借形式での仕訳入力に対応し、より分かり易い操作感を実現します。
  • 自動連結修正仕訳機能については、FCで好評であった強力で柔軟性の高い連結ルール機能に追加機能を取り込み、新たな連結ルールエンジンとして開発を進めています。
  • レポーティングにおいては、連結財務諸表作成プロセスにおける担当者間での連携と分析をより円滑にするための、レビューブックレットでの連結データへのコメント入力機能やMicrosoft Teamsとの統合が予定されています。
  • さらに、連結決算プロセスにおけるAIシナリオとして、財務データの分析・レポーティングに生成AIを組み込むことで、子会社及びグループレベルデータに対する分析コメントを作成する取り組みなどを行っています。

各機能の詳細については、以下のロードマップ情報リンクからご確認いただけます。

GRのロードマップ全般に関する情報は以下のリンクからご確認いただけます。
SAP Roadmap Explorer.