(本記事は、3月11日に本社で掲載されたものです)

最近実施されたGigaOm社のベンチマーク調査によると、SAP® Buildはアプリケーション開発を大幅に加速させるだけでなく、コスト削減や本番環境への効率的な展開管理能力も実証されました。

この調査により、SAP Build は従来のカスタム開発手法と比較して、開発速度が 3 倍速く、開発工数を 59% 削減できることが明らかになりました。これらの結果は、SAP Build が開発プロセスの合理化と開発者の生産性向上に役立つ可能性を裏付けるものです。

このベンチマーク調査では、開発時間、コスト、使いやすさといった重要な指標を評価基準として、SAP Build の開発アプローチとカスタム開発アプローチを比較しました。この評価には、両アプローチによるアプリケーションのデプロイメントに対する実地評価と分析が含まれています。調査の結果、ビジネスアプリケーションの開発と自動化のための包括的なプラットフォームである SAP Build は、プロコード、ローコード、および Joule for Developers の AI 機能が統合された機能群を通じて、エンタープライズグレードのアプリケーションを開発できる能力を示しました。

主な調査結果は以下のとおりです。

  • プロジェクト納品が 3 倍速い:合理化された開発ワークフロー、自動化されたサービス実装、統合されたテスト機能により、従来の半分以下の期間でプロジェクトを完了させることができます。
  • AI 支援により開発タスクの生産性が 30% 向上:統合された AI アシスタントが、オペレーションとタスクを合理化することで、開発プロセス全体に幅広い価値をもたらし、データモデリングと模擬データ生成について優れた成果を出しました。

これらの結果は、SAP Build が達成できる実質的なビジネスバリューを浮き彫りにしています。開発期間の短縮、コスト削減、開発者の生産性向上により、企業はビジネスに不可欠なアプリケーションをより迅速かつ効率的に提供できるようになります。これにより、市場投入までの時間が短縮され、企業の俊敏性が向上し、競争力が強化されます。

GigaOm 社のアナリストは、実地評価により、SAP Build の優れた機能と特徴を特定し、以下のとおり、カスタム開発手法と比較した際の利点を明らかにしました。

  • 統一された開発環境:SAP Build は、コーディングツール、テストツール、デプロイメントツールを含み、開発プロセスを合理化することで、開発者にとって一貫性のある開発環境を提供します。
  • AI 支援:SAP の AI コパイロット Joule は、コードの提案、クエリの最適化、問題解決の支援を行い、コーディング時間を短縮し、コード品質を高めます。
  • 事前構築済み統合機能:SAP のビジネスアプリケーションとサードパーティサービスとの事前構築済み統合機能により、複雑なシステム統合が簡単に行えます。
  • ビジュアルモデリングツール:データモデリングとビジネスプロセス設計のための直感的なインターフェースにより、迅速なプロトタイピングが可能になり、必要なコーディングが軽減されます。
  • SAP Cloud Application Programming Model:SAP Build アプリケーション開発のアーキテクチャー基盤により、エンタープライズグレードの開発標準とベストプラクティスが自動的に実装され、セキュリティ、スケーラビリティ、コンプライアンスの一貫したパターンが適用されます。

GigaOm 社のフィールドアナリストは次のように述べています。「開発プロセスの改善を目指すチームにとって、SAP Build は、長期間の開発サイクルやスキルギャップといった一般的な課題に対処するための実用的かつ効率的なソリューションを提供します。統一された環境と自動化機能により、実務担当者は技術的なオーバーヘッドの管理よりも、ビジネスバリューの提供に集中することができます」

GigaOm 社のベンチマークにより、SAP Build は従来のカスタム開発手法と比べて開発期間が短く、労力が軽減されることが確認されています。SAP Build は、統一された開発環境、AI による支援、事前構築済みのエンタープライズ統合機能を組み合わせることで、開発チームにセキュアでスケーラブルなアプリケーションをより迅速かつ効率的に開発できる能力をもたらします。

この調査結果の詳細については、こちらのリンクからベンチマーク調査の全文をご覧いただけます。また、ウェビナー「SAP Build vs. Custom Development: Comparing Benefits and TCO (SAP Build vs カスタム開発:メリットと TCO の比較)」では、GigaOm 社の調査方法と調査結果について解説し、お客様の開発戦略に関する質問にお答えします。


シド・ミスラ (Sid Misra) は、SAP の SAP Build 部門プロダクトマーケティング担当バイスプレジデントです。