(本記事は、4月1日に本社で掲載されたものです)


IDC社の新しい調査結果では、SAP Business Networkがどのように発注・受注を迅速化し、市場投入を早め、高い ROI を実現し、調達部門の成功に貢献しているかが示されています。


今日の相互接続されたビジネス環境において、調達業務とサプライチェーン管理業務は、バックオフィスにとどまらず、その役割を企業成功のための戦略的ドライバーへと進化させています。リスク耐性があり、業務効率が高い顧客中心のサプライチェーンを構築しようとすれば、革新的なテクノロジーの採用が極めて重要になります。SAP Business Network は、企業が製品やサービスを調達し、エンド・ツー・エンドのサプライチェーンを管理する方法に革命をもたらす、ゲームチェンジャー的なプラットフォームです。

SAP 後援による最新の IDC社の ホワイトペーパー「The Business Value of SAP Business Network-for Buyer Organizations(バイヤー組織にとっての SAP Business Network のビジネスバリュー)」は、SAP Business Network がバイヤー組織に与える顕著な影響を明らかにしています。さまざまな業種の既存顧客に対する詳細なインタビューに基づく、この調査結果では、SAP Business Network による効率性、コスト削減、収益成長における目覚ましい改善が示されています。以下、このテクノロジーの変革力がどのように調達の現状を変えつつあるのかを掘り下げてみましょう。

高い俊敏性と透明性で収益成長を加速

グローバルなトレンドデータを部門間でより適切に監視・共有できるようになれば、市場の需要に迅速に対応し、市場投入戦略をスピーディに推進することが可能になります。この調査によると、SAP Business Network は企業に以下のようなメリットをもたらしています。

  • 製品のローンチやサービス開始が以前より 30% 速くなった
  • グローバルトレンドを監視し、在庫を需要の高い分野に迅速に振り向けられるようになった
  • 部門間でリアルタイムのデータと分析を共有し、市場への迅速な対応を実現

その結果、収益は平均で年間 6,600万ドル(取引先100社あたり120万ドル)の増加しました。この目覚ましい成長は、SAP Business Network を利用する企業の 3 年間の平均 ROIを404% に高め、投資回収期間をわずか 14 カ月に抑えるという結果をもたらしました。

パートナーのオンボーディングからオーダー処理まで業務効率を最大化

グローバル・サプライ・チェーンの管理は、反復的で、かつ必要不可欠なタスクを可能な限り効率化することが、その成功の鍵となります。インタビュー対象者は、SAP Business Network がこの領域において、以下のとおり大幅な改善をもたらしたと回答しています。

  • パートナーのオンボーディング時間を70%短縮(54 日から16日へ)
  • 請求書処理時間を 59% 短縮(16.3日から 6.7日へ)
  • 例外なく処理された請求書の割合が64%から89%に増加
  • 請求書関連プロセスを担当する常勤換算人数 (FTE) を60%削減

ビジネス戦略とその実行が重視されているにもかかわらず、調達部門の人員増加がない場合、こうした効率性の向上は特に重要でした。反復的な作業を自動化し、十分な情報に基づいた意思決定のためのリアルタイムのデータを提供することで、SAP Business Network は、部門メンバーを戦略的イニシアチブに集中させることができました。

同様の効果は調達業務とサプライチェーン計画業務にも見られ、回答者はこれらの業務に必要な FTE 数がそれぞれ19% および47%減少したと報告されています。

 数百万ドルのコスト削減を実現

SAP Business Network は、業務の合理化、手作業の削減、リソース配分の最適化を支援する機能を提供します。その結果、インタビュー対象企業においては、さまざまな部門全体で大幅なコスト削減が実現しました。

  • IT メンテナンス:年間平均 659 万ドルの節約
  • 倉庫と物流:年間総額約 650 万ドルのコスト削減
  • 在庫管理:ある製薬会社が手持ちの安全在庫を50%削減するなど、在庫レベルを最適化

インタビュー対象企業は合計で、業務コストの削減と効率向上により、年間平均 1,358 万ドルのコスト削減を実現したことになります。

 業務効率化によるパフォーマンスの向上

SAP Business Network が業務効率に与える影響は、非常に大きなものでした。

  • IT インフラの統合:複数のシステムの排除により、業務の合理化を実現
  • サプライヤーとの連携強化:従業員は戦略的業務に多くの時間を割けるようになった
  • 受注追跡と出荷積載率の改善
  • 需要予測と在庫管理の改善

成功事例

SAP Business Network の変革力は、ユーザーの実際の声から最もよく理解できます。ある製薬会社では、安全在庫を半分に削減し、他の企業では輸送プロセスと需要予測の大幅な改善が報告されています。

これらの成功事例は、SAP Business Network がさまざまな業界や部門で具体的なメリットをもたらすことを裏付けるものです。リアルタイムのデータと分析により、企業は変化する市場の需要に対応し、新たな機会を最大限活用することができ、結果、製品やサービスの市場投入までの時間を平均 30% 短縮することができました。

IDC社のこのホワイトペーパーは、調達業務とサプライチェーン管理業務に革命をもたらす SAP Business Network の潜在能力を説得力のある形で描き出しています。SAP Business Network は市場への展開を迅速化し、業務効率を改善し、大幅なコスト削減を実現することで、ますます複雑化するビジネス環境において企業の成長を支援しています。

将来を見据えた際、SAP Business Network のようなプラットフォームが、次世代の調達とサプライチェーン管理の卓越性を形作る上で重要な役割を果たすことは明らかです。このテクノロジーを採用する企業は、かつてないほどの成長と革新を推進し、大きな競争優位性を獲得することができるでしょう。

ネキストステップ

SAP Business Networkが企業にもたらす潜在的な影響についてご関心はございますか?以下のリソースをご活用いただくことで、さらなる情報を入手いただけます。

引き続き、購買担当者に焦点を当てた本記事のインサイトを補完する形で、サプライヤー向けの SAP Business Network のメリットを解説する今後のインサイトにご期待ください。調達部門の未来は明るく、SAP Business Network は調達とサプライチェーン管理の潜在能力を解き放ち、企業の成功を推進する役割を担い続けてまいります。


トニー・ハリス (Tony Harris) は、SAP Business Network のマーケティング&ソリューション担当 SVP 兼責任者です。