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SAP Intelligent RPA におけるプロセスの自動化

Shot of a group of programmers working together on a computer code at night

※旧ブログサイトよりの転載ブログです。部分的にリンクが機能しない箇所があります。予めご了承くださいますようお願い致します。


日本の労働環境の変化(働き方改革の推進、少子・高齢化に伴う労働者の減少など)に伴い、近年、急速にRPA領域が注目されています。
SAPもRPAソリューションをリリースし日々機能強化を続けています。
製品名:「SAP Intelligent Robotic Process Automation」(以下 SAP Intelligent RPA)

今回は、SAP Intelligent RPAの製品コンセプトや、今までのRPA製品との違いをご紹介します。

 

そもそもRPAとは

RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、これまで人間が行ってきた定型的な パソコン操作をソフトウエア の ロボットにより自動化するものです。具体的には、ユーザー・インターフェース 上の操作を認識する技術と ワークフロー実行を組み合わせ、表計算  や メールソフト、ERP など複数のアプリケーション を使用する業務 プロセス を オートメーション化します。

RPA による自動化によって生産性が向上することはいうまでもなく、人為ミス の介入がなくなって サービス品質が向上したり、監査証跡の確実な保存による コンプライアンス 強化にもつながるメリットがあります。また、これからの人員不足の解消手段として大いに期待されている領域です。*RPA 導入で年間数千~数万の作業時間を削減された事例も多く報告されてきています。

 

SAP Intelligent RPAの特徴

SAP Intelligent  RPA の思想・コンセプト

・SAPアプリケーションおよび周辺プロセスの自動化を考慮した実行形態
・RPAコアにAI / 機械学習技術を連携することで自動化・自律範囲を拡大
・SAPベストプラクティスとして構築済みRPAボットを提供
(ユーザーの実装時間とメンテナンス工数を大幅に削減)

SAPが提供している豊富なMachine Learningソリューションや、SAP Conversational AI(対話型AIプラットフォーム)と連携することにより、シンプルなルールベース自動化だけでなく、AI技術を駆使した一歩先の自動化を実現することができます。
まずは、こちらの動画をご参照ください。SAPが目指しているRPAの方向性がわかります。

SAP Intelligent RPA 2つの実行形態と自動化

SAP Intelligent RPAは、有人実行(下図:Attended)と無人実行(下図:Unattended)をサポートしており、要件により最適な実行形態を選択することができます。

また 、SAP連携においては、豊富なAPI をご利用することにより、画面レイアウトや操作手順に依存することなく、対象とする SAPアプリケーションに直接処理を実行させることができます。

今後、AIや機械学習の進化により、多くのプロセスが自動化されていくでしょう。

SAPアプリケーションにおける活用イメージは下図の通りです。今まで人が対応していた作業や、個別開発された複雑なアドオン(ルールベース)領域の自動化に対応することができます。

 

SAPベストプラクティスの活用(構築済みRPAボット)

SAPではノウハウを集約したベストプラクティスを事前定義済みコンテンツとして提供します。
そのままご利用することも出来ますし、カスタマイズして、個別要件にも対応させてることができます。事前定義済みコンテンツは四半期毎に追加・更新されるので、これらのコンテンツを活用することにより、クイックスタートを実現することが可能です。

*SAPベストプラクティス:https://rapid.sap.com/bp/#/IRPA_S4HANA

まとめ

SAP Intelligent RPAのコンセプトや概要イメージをおおまかにご理解いただけましたでしょうか。

RPAの活用領域は、まだまだルールベースの定型業務の自動化に留まっている状況です。
SAPアプリケーションとSAP Intelligent RPAを連携することにより、AI・機械学習要素を加えた高度な自動化を実現することができます。今後は、業務の完全な自動化を目指してRPAも進化していくことでしょう。

その中で重要なのは、連携対象となるアプリケーションとの接続親和性(例:SAP S/4HANAなど)や開発生産性・運用保守性が考慮されているかがポイントとなります。
SAPは、全領域のソリューションを提供できるので、End to Endのシナリオや複雑な要件においても柔軟に対応することができます。
また、SAPのベストプラクティスを適用することで、短期間での実装と継続的な更新が可能です。

さらに、RPA導入で成功する為には、事前にビジネスプロセスをうまく流れるようにした上で、RPAを実行することもポイントになります。稼働中のプロセスにおける問題やボトルネックを可視化し分析するソリューションもSAPは提供しておりますので、SAP Intelligent RPAと連携することでさらなる効果が期待できます。

SAP Intelligent RPAは業務改革と働き方改革の切り札となる大きなポテンシャルを持っています。
是非、SAP Intelligent RPAを活用しビジネスの自動化を実現していきましょう。

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