SAP ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下SAPジャパン)は、住宅設備機器・建材メーカーの株式会社LIXIL(本社:東京都江東区、会長 兼 CEO : 瀬戸 欣哉、以下LIXIL)が、より迅速なグローバルでの経営判断を可能とするために、LIXILグループを横断した新たな経営情報管理基盤にSAP® Analytics Cloudを本格稼働させていることを発表しました。
2011年に国内の主要なメーカー5社が統合して誕生し、その後世界的ブランドを傘下に収め、日々の暮らしの課題を解決する水まわり・建材製品の分野で、トップクラスの実績を誇るLIXIL。現在約270のグループ会社で構成され、150以上の国と地域で商品・サービスを提供するLIXILグループでは、精度の高い意思決定を実現するために、グループを横断してすべての経営情報を統合管理する新たな基盤を構築する必要がありました。
そこで同社は、グローバル規模の成長戦略に貢献する情報活用プラットフォームの構築を目指しました。それは、従来と同様のシステムを設計仕様だけ統一して作り直すというものではなく、財務以外の多様な業務データも含めて、全社横断でデータの集積・管理が可能なデータウェアハウス(DWH)を構築し、グループ内の緊密なデータ連携とリアルタイム経営を実現するものでした。経営情報の管理基盤では、予算、見込み、実績などのデータをリアルタイムで登録・連携・分析できる機能が必要です。将来的には財務データ以外のあらゆる業務データも集約することを考えると、システムには膨大なデータを高速処理できるパフォーマンスが求められました。
その結果、DWHには圧倒的な高速処理を実現するSAP® BW powered by SAP HANA®を採用しました。また、データのインプット/アウトプットおよび分析ツールには、SAP 製品同士の親和性やクラウドによる開発スピード、分析機能の豊富さ、ダッシュボードによる柔軟なレポーティングの仕組みが提供されることから、SAP Analytics Cloudを採用しました。クラウドは導入期間が短いこともメリットで、オンプレミスで数カ月単位の時間を要する開発期間が、今回は数週間で導入が完了しました。最初は、2019年1月に海外拠点にて稼働を開始し、予算計画、予測分析の機能を活用しています。
また、SAP Analytics Cloudはシンプルなパッケージのため、複雑な操作を新たに習得する必要がありません。海外のユーザー部門を対象とした初回の導入では、ワークショップなどを開催することなく、簡単なマニュアルを使った教育でスムーズに稼働することができた、とLIXILの担当者は述べています。
今後、LIXILでは海外拠点での導入に続き、日本国内での導入を計画しています。
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■ご参考: SAP Analytics Cloudの導入事例、製品情報集はこちらからご覧いただけます。
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