SAPジャパン、社内起業支援プログラム「NVT Intrapreneurship」を 日本でも展開し、社員の革新的なビジネスアイデアの事業化を支援

プレスリリース

SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下 SAPジャパン)は、世界17カ国20拠点で展開する社内起業支援プログラム「NVT Intrapreneurship(エヌ・ヴイ・ティ・イントラプレナーシップ)」の日本での展開を発表しました。

SAP本社では、2008年の世界金融危機以降の競争環境激化に迅速に対応すべく、プロダクトライフサイクルの高速化など企業競争力強化をめざし、新規事業を生み出す仕組みの構築に取り組んできました。2018年にはNew Ventures and Technologies(NVT)という新規事業の統括部署を本社CEO直下に設置し、従来の開発部門を中心とした連続的な製品開発だけではなく、顧客や社員からのニーズを直接的に製品開発に繋げるための改革を進めてきました。

この改革の一環として開始した「NVT Intrapreneurship」は、優れた才能や強みを持つ社員を社内で発掘し、彼らのビジネスアイデアに基づく社内起業を支援することで、革新的な製品やサービスを迅速にかつ継続的に市場に展開するためのプログラムです。4段階から構成される約5カ月間にわたる本プログラムには、SAP全社員の約60%に当たる6万人の社員が何らかの形で関与します。「NVT Intrapreneurship」のもと、これまで11社がSAP社員により創設されました。そのうち代表的な企業が、チームプロジェクトの管理ソリューションを提供するRuum by SAPや、エンジニア採用におけるスキル評価ソリューションBrilliant Hire by SAPなどです。

「NVT Intrapreneurship」は、下記の4段階から構成されます。

  1. 才能ある社員と革新的な事業アイデアの発掘(1カ月間)
  2. 社内起業家の教育やアイデアの改善を目的とした「ファストトラック」プログラム(8週間)
  3. 事業計画の策定や資金調達の準備を目的とした「アクセラレーター」プログラム(3週間)
  4. 社内起業の必要資金を調達するための「インベストメントコミッティミーティング」

「NVT Intrapreneurship」では、以下の3つのテーマのいずれかに沿ったアイデアを社員から募集します。世界各国の社員から集まったアイデアは、市場規模、SAPビジネスとの関連性、実現可能性をもとに精査されます。

  1. 「AI-Powered Process Automation」:AI(人口知能)を活用したプロセス自動化
  2. 「Code-Free Business Application」:コード不要なビジネスアプリケーション
  3. 「Data-Centric Business Models」:データ駆動型のビジネスモデル

このたび、本プログラムの日本での展開を開始することにより、SAPジャパン社員発のビジネスアイデアと事業が世界へ展開され、世界各国の顧客に利用されるよう目指します。

SAPジャパン 常務執行役員 チーフ・トランスフォーメーション・オフィサーの大我 猛は、次のように述べています。「これまでSAPジャパンでは、日本のお客様のご要望をSAP本社の製品開発に反映させるための協働イノベーションの取組みを進めてきました。本プログラムの日本での展開は、この取組みをさらに加速するものです。日本のお客様との対話で得られたインスピレーションを活かし、SAPジャパンの社員を起点とした新たなイノベーションの創出に挑戦していきます。また、変革を志す日本企業のリーダーと多様なステークホルダーを有機的に結合するためのオープンコミュニティ『Business Innovators Network』等との連携により、本プログラムから得られた知見を積極的に公開していきます。SAP自身の取り組みが、新規事業の立ち上げ、イノベーション人材の発掘や育成に悩む多くの日本企業の参考になり、ひいては日本型のデジタル変革のフレームワークの一部として貢献できるように努めます」

以上

 

SAPジャパンについて
SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPはインテリジェントエンタープライズを基盤とするエクスペリエンス企業として、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェアの市場をリードし、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えています。世界中の商取引売上の77%は何らかのSAPシステムを使用しており、SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術は、企業のビジネスを「インテリジェントエンタープライズ」に変革していくことに寄与しています。SAPは、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、44万以上の企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan

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