Accenture社とSAP、企業によるサステナビリティ変革の推進、 新たな価値ソースの創出、循環型経済の主導を支援するため提携関係を拡大

プレスリリース

(本リリースは、4月26日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

Accenture社(NYSE:ACN)とSAP SE(NYSE:SAP)は、数十年に及ぶ提携関係を拡大し、企業が戦略の策定からその実行まで、事業運営全体にサステナビリティを組み込み、企業全体、およびそのバリューチェーンとサプライチェーンにとっての新たな価値を生み出せるよう支援します。

SAPのテクノロジーと、Accenture社のサステナビリティサービスおよび幅広い業界知識を組み合わせることによって、両社は連携を拡大し、企業がサプライチェーンにおける化石燃料からの完全な脱却を加速させ、循環型経済がもたらす推定4.5兆ドルの経済成長の恩恵を受けられるよう支援する新たなソリューションを共同で開発していきます。*

今回の提携関係の拡大を通じ、Accenture社とSAPは、責任ある生産と設計に関する新しいSAPソリューションのイノベーションと開発を共同で進めていく予定です。このソリューションは、企業が、製品の設計と製造に重点を置いて、バリューチェーンとサプライチェーン全体にサステナビリティ指標を組み込めるように支援する機能が含まれます。業務の枠を超えて統合されたデータの活用によって、企業における製品の設計と生産が改善され、さらに廃棄物の減少、リサイクル性の向上、リサイクル量の増加を実現できるのです。またこれにより、梱包に関する新たな規制や拡大生産者責任(EPR)法によって増大するコンプライアンスコストを削減することもできます。

Accenture社のCEOを務めるジュリー・スイート(Julie Sweet)氏は次のように述べています。「SAPとの提携により、Forbes Global 2000社の92%を含むSAPの顧客が、自社のコアシステムを使用してサステナビリティアジェンダを推進し、ESGパフォーマンスを最適化し、目標を達成できるようになるでしょう。今回の提携関係の拡大は、SAPとの長年にわたる関係があってこそ実現したものです。SAPとは、国連グローバル・コンパクトおよび3M社との共同パートナーシップや、持続可能な開発目標の実施推進に対する共同コミットメントなどで連携してきました」

Accenture社は、SAPのClimate 21イニシアチブもサポートしています。このイニシアチブは、あらゆる業種の企業がアナリティクスによって二酸化炭素(CO2)排出量を測定して最小化し、製品ライフサイクルを通じてカーボンフットプリントを削減できるよう支援するものです。例えばある調査によると、上流サプライヤーによる二酸化炭素排出量は、平均すると企業の直接業務による排出量の5倍以上に達します。**サステナビリティ指標をサプライチェーン全体に組み込むことで、企業は環境面での節約とコストへの影響を統合的に把握し、業務をより容易に最適化できるのです。

SAPのCEOを務めるクリスチャン・クライン(Christian Klein)は次のように述べています。「世界が現在直面している最大の脅威に適切に対処するには、ビジネスと社会のあらゆるレベルにおける連携が必要です。SAPとAccenture社は、長年にわたって信頼に基づいて築いてきた提携関係をもって、お客様が長期的な成長を持続可能な方法で実現できるよう、力を合わせていきます。これにより、環境への影響をバリューチェーン全体で可視化し、企業が適切なアクションを実行し、循環型経済への移行を加速させるために必要とするインサイトを提供していきます」

先月、SAPとAccenture社は、SAP.iO Foundryにおいて、サステナビリティにフォーカスしたアクセラレータープログラムを開始しました。SAP.iOにおける過去最大規模のコホートであるSustainable Futureプログラムは、二酸化炭素排出量追跡および取引、リソース効率、気候リスクのトラッキングと軽減、循環経済という4つの対象領域で、創設間もないB2Bスタートアップのデジタル変革とイノベーションの推進を目指します。SAP.iO Foundry BerlinおよびSAP.iO Foundry Munichに選ばれた13社のスタートアップは、Accenture社のエキスパートや幅広い業界の大手企業と連携します。

IDC社で世界のビジネスコンサルティングおよびESGビジネスサービス担当シニアリサーチアナリストを務めるビヨルン・ステンゲル(Bjoern Stengel)氏は次のように述べています。「ESGに関する問題の幅広さ、関係者の多さを考えると、持続可能なサプライチェーン管理と循環型経済の原則の導入は、企業にとって非常に困難なタスクになります。IDCの調査によると、製品の設計およびライフサイクル管理や品目調達など、企業の価値創出プロセスに関する問題は、短期的に最も大きな需要が想定されるESGトピックです。AccentureとSAPが提供する新製品により、顧客は持続可能なサプライチェーン構築に必要とされる非財務指標を考慮し、企業による共有価値の創出を支援する重要なエンド・ツー・エンドのデータ主導型インサイトを生み出すことができます」

今回の連携は、Accenture社とSAPがこれまで進めてきた一連のイニシアチブの一環として、企業がサステナビリティから価値を生み出せるよう支援するためのものです。国連グローバル・コンパクトは、持続可能な開発目標(SDGs)の達成を支援するAccenture社およびSAPとともに、2020年1月にはSDG Ambitionを立ち上げ、2020年9月には「SDG Ambitionガイド」と「SDG Integrationガイド」を発行しました。また、2021年2月に開始されたSDG Ambitionアクセラレーターにより、65カ国の600社を超える企業が、これらのツールをビジネスに活用するためのスキル向上に励んでいます。

* ピーター・レイシー(Peter Lacy)ほか、「The Circular Economy Handbook」、Palgrave MacMillan社、2020
**CDP Supply Chain、「Changing the Chain」、2019

以上

 

Accenture社について
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