SAP Japan プレスルーム

トラスコ中山にて、未来の決算・経理を目指し ブラックラインとSAPの協業ソリューション 「SAP® Account Substantiation and Automation by BlackLine」を稼働


~経営判断・事業活動に貢献する経理組織への変革をサポート~


クラウド型決算プラットフォームを提供するブラックライン株式会社(日本法人:東京都港区、代表取締役社長:宮﨑 盛光、以下「ブラックライン」)とSAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:鈴木 洋史、以下「SAPジャパン」)は、トラスコ中山株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:中山 哲也、以下「トラスコ中山」)が自社の決算業務のプラットフォームとして、ブラックラインとSAPの協業ソリューション「SAP® Account Substantiation and Automation by BlackLine(エスエーピー・アカウント・サブスタンシエーション・アンド・オートメーション・バイ・ブラックライン)(以下「BlackLine」)を稼働したことを発表しました。これによりトラスコ中山の経理部員は、2021年5月度の月次決算業務より、作業業務から脱却し、付加価値業務への移行を開始することが可能になりました。

【背景と経緯】
トラスコ中山は、モノづくり現場を陰から支えるプロツールの専門商社として、国内26の物流拠点から約5,500社の機械工具商やネット通販企業、ホームセンターなどの販売店に商品を届けています。デジタルテクノロジーを積極的に活用した業務改革を推進しメーカーおよび仕入先と販売店をつなぐことで、サプライチェーン全体のデジタルトランスフォーメーション(以下「DX」)に取り組んでいる企業です。経済産業省と東京証券取引所が共同で発表しているDX銘柄として、2020年(*1)、2021年(*2)と2年連続で選定され、2020年には”デジタル時代を先導する企業”としてグランプリに選定されました。

トラスコ中山は、こうした全社をあげたDX推進活動の一環として、経理部門において「過去ではなく今・未来を扱い、経営判断・事業活動に貢献するための決算への変革」を目指すべく、特に課題のあった決算業務の高度化を行うために、「SAP® Account Substantiation and Automation by BlackLine」の導入を決定しました。

*1 https://www.meti.go.jp/press/2020/08/20200825001/20200825001.html
*2 https://www.meti.go.jp/press/2021/06/20210607003/20210607003.html

【導入前の課題】
決算作業、経費精算、伝票の入力とチェック、内訳書作成や財務諸表作成などの業務において、人による作業や、ペーパーワークが多く発生していました。また日々の業務に加え会計数値の分析にも多くの時間を費やしており、経理部門において分析のための必要な情報の取得や内容の精査にも時間を要することが課題となっていました。

【BlackLine導入の効果】
2021年1月~5月にBlackLineを導入し、5月度の月次決算より従来業務との並行稼働を開始しました。導入により、内訳書(補助簿)の自動作成、証憑証跡や承認履歴の電子化、担当者・承認者の役割の明確化と進捗の可視化、過去情報への容易なアクセスが可能となります。経理部 経理課・財務課 課長の山口 悟氏は次のように述べています。「導入以降の月次決算では、従来、ペーパーワークで行っていた決算仕訳の確認及び承認をすべてBlackLineで行い、証憑書類含む紙の出力は0(ゼロ)となったことや進捗管理も担当者各自がエクセルへの入力により状況把握していたものが、タスク管理として全員が同様に進捗状況を認識することが出来るようになり、処理の遅れや後続作業への影響を確認しやすくなったなどの効果も出始めています。」

【導入後目指すべき姿】
経理部門の課題である人による作業やペーパーワーク、人が判断をするチェック作業を削減し、既存データベースやデジタルツールを最大限活用することで、作業としての業務から脱却し、経営判断や事業価値に貢献する付加価値の高い業務へ移行していくことを目指しています。BlackLine導入後は、内訳書作成の自動化にとどまらず、様々な決算・経理業務を自動化し、データを活用した定量・定性分析で、有効かつスピーディーな経営のための情報提供が行える経理組織の確立を進めていきます。

トラスコ中山株式会社 取締役 経営管理本部 本部長 兼デジタル戦略本部 本部長 数見 篤氏は次のように述べています。
「当社は2020年1月に基幹システム刷新を行い「SAP S/4HANA®」を導入し、「自動化出来る業務は全て自動化する」をコンセプトに業務変革に挑んでいます。業務変革の目的は「業務の自動化」ではなく、社員一人一人の目的(ありたい姿)と会社の目指すこころざしが繋がり、ヒトや社会のお役に立つ企業と人材をつくることです。経理業務において、今回BlackLineを導入しました。決算業務の可視化、決算の短縮はもちろん「フロントライトを照らせ!」を経理部門の方針とし経営の未来の道標となる仕事への変革を目指しています。」

 ブラックライン株式会社 代表取締役社長 宮﨑 盛光は次のように述べています。
「トラスコ中山様の経理財務業務の基盤としてBlackLineを選定いただき、さらに導入から短期間で高い成果を挙げられていることを大変嬉しく思います。経理財務部門のデジタルトランスフォーメーションを促進することで決算業務負荷を削減し、本来の業務に集中できる環境を整えることで、トラスコ中山様が目指す経営判断に貢献する経理組織の確立をサポートしてまいります。」

SAPジャパン株式会社 バイスプレジデント&エグゼクティブオフィサー 戦略インダストリー事業統括 髙塚 裕輝は次のように述べています。
「トラスコ中山様は、SAPの提供する多様なアプリケーションやプラットフォームを活用し、従業員がより価値の高い仕事に従事するための業務変革とデジタルトランスフォーメンションに取り組んでこられ、全世界のSAPユーザー企業のうち僅か70社のみが選ばれる「SAP Innovation Awards 2021(*3)」のファイナリストにも選出されました。SAPは、これからもトラスコ中山様のインテリジェントエンタープライズの実現に向けたサポートを行ってまいります。」

(*3)
SAP Innovation Awards は先進的な企業や個人を表彰しその成功を記念するものです。
最新のSAP製品やテクノロジーを活用し、インテリジェントエンタープライズの実現やビジネス新時代における成功、また経済、環境、社会に対して良い影響を与える活動などを通じ「Help the world run better」 に寄与した実績に対して贈られます。

 

 

【ブラックラインについて】
ブラックラインは決算業務プロセスのデジタル化、リモート決算を実現するクラウド型決算プラットフォーム「BlackLine」を提供しています。「BlackLine」は運用効率向上、リアルタイムの可視化、統制およびコンプライアンスの改善によって、単一の統合クラウドプラットフォーム上で決算業務管理と経理業務の自動化が可能となり、導入企業は継続的な経理モデルへと変革することができます。そして、自動化による経理財務業務の近代化を支援することで、より正確で洞察に富んだ決算報告書の作成と更に効率的な決算処理を実現できます。世界130か国以上、3,400社の企業、300,000を超えるユーザーに利用されています。詳しくはwww.blackline.jpをご覧ください。

 

【SAPジャパンについて】
SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPはエンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支え、そのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中できる企業のあり方である「インテリジェントエンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援しています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan

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