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SAPジャパン Talent Attractionチームによる本企画では、SAPでの仕事内容や印象深いエピソードなどを幅広くお届けします。活躍する社内メンバーの話から、SAPで働く魅力をお伝えできればと考えています。 第3回のインタビュイーは、サービス事業本部でシステムエンジニアとして活躍される高橋伶奈さん。開発者目線で見るSAPのリアルな実態をお聞きします。

開発者の醍醐味を味わいつつ、お客様の経営を支える

「もともと鉄骨を作る会社を営む父や祖父の背中をずっと見てきて、モノづくりに憧れを抱いていました。実は文系で法学部出身なのですが、英語や国語が好きだったんです。システマティックに文章を組み合わせてモノが動くことがすごく面白いなと感じたのがエンジニアを志したきっかけでした。 いまはSAPのシステムエンジニアとして、SAP製品に使用されている、ABAPという言語でプログラムの作成やそのテストを行っています。開発以外にも、設計書の作成や翻訳、海外の同僚やお客様とのブリッジ的な役割もあります。 SAPに入社してからは、プログラミングそのものの面白さを感じています。前職でのシステム開発は単発的で再利用性が低かったのですが、いまはSAPが考える会計の仕組みを前提に製品とのつながりを考えて作っていくので、もっと深く、より完成度が高いものが出来上がるんです。自分が作ったものが、お客様のさらに先にいるお客様にも役に立っている実感があって非常にやりがいを感じています。

高橋伶奈さん サービス事業本部ソリューションデリバリー本部 ディベロップメントエンジニア

SAP製品を活用する前提で業務を組み立てなおそうとするプロセスで、『実はこうだったんだ』『こう変えてみよう』と新たな発見が生まれ、経営視点での業務改善のきっかけになる場面があるんです。すばやく情報をキャッチして経営判断につなげることができるのは、SAP特有のメリットだと思います。グローバルで何度も検証された方法論をユースケースとしてそのまま流用できるので、お客様への価値提供にとても有意義だと感じます。」

 

プログラムと対話する。でも人との対話がより重要

「開発面はもちろんですが、それ以上に人との関わり合いの中で自分の成長を実感できています。先輩方がプロフェッショナルな視点で丁寧にヒアリングして要件定義に落とし込む場面を間近で見られたことや、その設計内容をインドの開発者に工夫して伝えながら開発を進められたことは貴重な経験でした。『こんなに密にコミュニケーションをとってくれるのは、レナさんが初めてだよ!おかげでプロジェクトを良い雰囲気で進められたよ。』とインドの開発者から言ってもらえて、嬉しかったです。 システムエンジニアって、引きこもりがちなイメージがあるかもしれませんが、実は意外とコミュニケーションを活発にすることが大事なんです。お客様とは、目線を合わせた言葉を使うように心がけています。専門用語をできるだけ嚙み砕いて伝えたり、逆にお客様が使う用語の意味をひとつひとつ確認したり。すると共通言語で話すことができるようになるし、徐々にお客様との知識レベルが合ってくるので真意を理解しやすくなるんです。 以前は他人との関わり合いに苦手意識がありました。でも、SAPは上下関係なく『みんな仲間だよ』『もっとフランクにいこうよ!』という文化があって周りが優しいので、少しでも気になることがあれば遠慮せずに言おうと思えるマインドに変わりました。

エンジニアの道を突き進むには、ここは最高の場所

IT技術は、グローバル規模でスピーディに進化していくものだと思います。開発者としての成長という観点で、SAPの環境をどう感じるかについて聞きました。 「学ぶ環境として、SAPはものすごく良いと思います。開発者向けの教育資料がとても整っているし、教育プログラムも豊富です。開発者同士で集まって研究をしたり、ワークショップを開いてくれたりする方もたくさんいます。参加するだけでも最新の技術や機能をキャッチアップできるんです。 社内の開発者はSAP一筋で長く続ける方が多く、定着率は比較的高い印象があります。中にはABAPの神様と呼ばれている方もいて、開発専門職として超人的な方も多いです。私も現時点ではエンジニアとしての道を志していますが、自分の適性を見ながら、リーダーやプロジェクトマネジメント、あるいはコンサルティングや要件定義をする立場など、様々な選択肢を見据えていろいろと挑戦したいと思っています。」 

知ることが始まり。“アンコンシャスバイアス”とは

開発技術だけでなく、国内外のお客様やSAPの仲間など、人との関わりの中で学びを得ている様子が伺える高橋さん。本業以外でも、だれもが働きやすい世の中を目指して積極的に活動をされています。 「ダイバーシティ&インクルージョン(D&I)活動に参加していて、”アンコンシャスバイアス(無意識の偏見)”と呼ぶ、『女性はこうあるべき』『男性はこうあるべき』というようなマインドを取り除くことを目指しています。男性が持つ特権、障害のない方が持つ特権もきちんと認識して是正しようと、講習会などもサポートしています。 女性活躍の観点では、SAPは産休が長くとれたり生理休暇が多くもらえたり、ベビーシッターのチケットがもらえたりと、制度として整っています。文化としても、産後にフルタイムで戻られる方や、時短勤務の中で重要な仕事を任されている方もいます。社内にロールモデルがたくさんいるので、これから自分のライフステージが変わっていくことにあまり不安はない環境だなと思っています。 私自身、フィリピンと日本のハーフでこれまで人との違いを意識したり、疎外感を感じたりすることもありました。かつ、女性特有の悩みであるPMDDに苦しめられてきました。(※PMDD:月経前不快気分障害) 私がD&Iに関わっているのは、もともと自分が困ってきたことを当事者としても解決したいというのもあると思っています。 どういう背景で生きてきたのかは、ひとりひとり違うものですよね。だから目の前の人に真摯に向き合って相手がどんなことで困っていて、自分には何ができるのかを考えていきたいです。 偏見をなくすことはなかなか難しいことだと思いますが、『自分のどこかに思い込みがあるのでは』と、日々疑い続けることが一番大事なのではないかと思います。」 

ITと地域貢献。その先にある、人類愛に満ちた社会を目指して

SAPのエンジニアとして奮闘しながら、D&I活動にも打ち込む面も見せてくれた高橋さん。今後の目標は「ABAPの女神様になる!」かと思いきや、想像を超える回答が返ってきました。 「私は人に対しての愛情に溢れているので、これからもそういう人間であり続けたいです。それから、地元や社会に貢献する自分でありたいです。まずは地元である秋田のIT化を応援できるような啓蒙活動ができたらいいなと思います。 SAPには、人類愛に溢れている人がいっぱいいると思います。それぞれのルーツが違っても、みんな仲良くできると信じている同僚ばかりだから。人間は群れで生きている動物だし、動物はどうしても自分とは少しでも違うものが入ると群れから排除しがちですよね。でも、いろんな人がいるからこそ社会が成り立っていて、人類として生きていける。これが私の考えの根底にあるんです。 システムを通して貢献をするだけではなく、D&Iのような私たちが行っている活動をシェアすることで、アンコンシャスバイアスに気付いて自分の意識を変えてくれる人が社会全体にひとりでも増えてくれたらいいなと願っています。」 大きな心で世界を見れば、人と人との「違い」なんて、取るに足らないものかもしれませんね。開発者としての探求心と人への愛情あふれる人間性という素敵なギャップを見せてくれた高橋さん。これからも熱意と愛情をもってたくさんの人の心を動かしてくれることに期待しています。

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