誰もが開発者に:SAP、市民開発者/プロ開発者向けツール、組み込みAI、無料の学習プログラムを発表

(本リリースは、11月16日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

SAP SE(NYSE:SAP)は、市民開発者(コーディングのスキルを持たないビジネスユーザー)とプロ開発者の能力を強化してデジタル変革を加速する新しい製品とサービスを発表しました。

新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中の企業で人材不足が重要課題になっている実情を浮き彫りにしました。IDC社によると、常勤開発者の不足数は世界全体で2021年の140万人から2025年には400万人に達する見込みです*。SAPが発表した新しいツール、統合、組み込みAI、学習プログラムは、クラウドファーストの時代に求められる新たなスキルの構築を目指す従業員や就職希望者をサポートすることにより、人材不足を緩和します。この発表は、2021年11月16~18日にオンラインで開催されたSAPのグローバル開発者カンファレンス、「SAP TechEd」で行われました。

SAPエグゼクティブボードのメンバーでCTOを務めるユルゲン・ミュラー(Juergen Mueller)は次のように述べています。「世界中のお客様とパートナー様にとって、未来はクラウドにあります。このジャーニーに適した人材、スキル、能力を獲得することは容易ではありません。SAPが発表した製品とサービスは、市民開発者の能力を強化するだけでなく、プロ開発者の継続的な学習を支援して、今日のイノベーションと将来の成功の土台作りを後押しします」

誰もが開発者に

SAPは、SAP® Business Technology Platform(SAP BTP)で利用できる統合的なローコード/ノーコード開発ツールを発表しました。このツールは、市民開発者とプロ開発者の両方に対応し、新しいアプリケーションの開発、既存のアプリケーションの拡張、複雑なタスクの自動化を容易にします。SAP® AppGyver開発環境によるノーコード開発と自動化の追加、SAP® Business Application Studioによるローコード開発の強化、SAP® Process Automationソリューション(現在プレビュー版)の提供を通じて、従来のIT部門の内外を問わず組織全体でテクノロジー人材を発掘し変革を推進するための新しい道を開きます。

ジスティクス業界をリードするグローバル企業、DHL社は、SAP AppGyverを使用して、フリート管理のプロセスをデジタル化し、従業員のオペレーションを効率化しています。DHL社でトレーラープール&フリート担当ディレクターを務めるイラーリ・アーリッカ(Ilari Aarikka)氏は次のように述べています。「SAP AppGyverで、欧州全体のトレーラーフリートの損害レポート管理を効率化するiOSとAndroid用のモバイルアプリを開発しました。このアプリのおかげで、レポートの信頼性が高まり、現場スタッフの点検も楽になりました」

また、プロ開発者向けに、SAP BTPの無料枠モデルにSAP HANA® CloudとSAP® Integration Suiteが追加されました。さらに、SAP Fiori®の新しい「Horizon」ビジュアルテーマも提供されます(現在プレビュー版)。

柔軟な拡張が可能なエンタープライズソリューションへ

SAPは、個々の課題に対応するモジュール型のアジャイルなソリューションによってビジネスの統合と拡張を可能にする複数のアップデートを発表しました。SAP BTPの統合レイヤーであるSAP Integration Suite最新のアップデートでは、SAPとSAP以外のアプリケーションを統合するための、SAP® API Business Hubで利用できる事前定義済みの統合コンテンツとアダプターが追加されます。SAP Integration Suiteは、2021年中にGoogle Cloud Platformでも利用可能になる予定です。SAPは、お客様がオンプレミスシステムからクラウドにワークロードをほぼリアルタイムで移行できるようにするSAP HANA Cloudの新しい動的拡張機能もリリースする予定です。さらに、オンプレミスのSAP® Business WarehouseシステムからSAP Data Warehouse Cloudソリューションに円滑に移行するための新しい方法と、SAP S/4HANA® Cloudの拡張ローカリゼーションオプションを導入します。

ポートフォリオ全体にAIサービスを組み込む

SAPは、開発者やお客様のAI活用と生産性向上を促進する組み込み人工知能(AI)機能を拡張しました。SAP® Conversational AIサービスの新機能では、チャットボットの開発と監視をシンプル化して、タスクやワークフローを自動化できます。また、SAPは、ニューラルネットワークベースの新しいレコメンドエンジン、Personalized Recommendationサービスをリリースする計画です。さらに、SAPの多くの製品とサービスでAIが活用され、会社間の伝票突合の自動化、ワークフローでの推奨アクションの表示、ビジネス文書からのデータ抽出と加工、学習の提案などが可能になりました。

学生から企業役員まで学習をサポート

SAPは、SAP Learningサイトを刷新しました。シンプルで直観的なデザインになり、あらゆるレベルのSAP開発者が、重要なイノベーション領域のスキルを簡単に習得および再学習できます。しかも学習は無料で提供されます。この新しいエクスペリエンスには、エキスパートが指導するセッションやハンズオントレーニングからマイクロラーニング用ビデオまで、包括的な学習コンテンツがさまざまな形式で用意されています。さらに、中等教育機関向けのAIカリキュラムや、SAPのクラウドソリューションを大学や大学教授に提供するプログラムも新設されました。

以上

 

SAPについて

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