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SAPジャパン Talent Attractionチームによる本企画では、SAPでの仕事内容や印象深いエピソードなどを幅広くお届けします。活躍する社内メンバーの話から、SAPで働く魅力をお伝えできればと考えています。 第9回のインタビュイーは、今年新卒としてSAPへ入社した江連星来(えづれせいら)さん。インターン生のときから参画している社会貢献活動についてお聞きします。

日本の貧困問題に目を向ける、SAPの新たなプロジェクト

「私は2022年1月から営業部に配属予定なのですが、いまは営業スキルを学ぶ傍らで、Social Recruiting Platformという社会貢献のプロジェクトに広報として参画しています。この企画では、生活困窮者の方々に仕事の機会を提供する仕組みを作ろうと活動しています。これまであまり注目されてこなかった『日本の貧困』を焦点に当てている点でその新規性が評価され、SAPグローバルでの社内アントレプレナーシップ企画としてはアジアでノミネートされるのは2回目で、予算も獲得できた凄いプロジェクトなんです。私自身、日本は裕福な国だと思っていたのですが、実は国民の6人に1人が相対的貧困と言われるほど日本の貧困は深刻なのだと気づかされるきっかけになりました。(Social Recruiting Platform についての記事はこちらから。)

江連星来(えづれ せいら)さん

このプラットフォームは、SAP® Fieldglass®というSAPの外部人材管理のソリューションを土台として構築しています。企業に対して人材を提供できるというバリューはもちろんあるのですが、苦しい状況下の人たちでも社会的に孤立せず、自分の状況に合わせて柔軟に働ける機会を見つけられることに価値を見出しているんです。貧困問題に取組むグラミン日本という一般社団法人と連携していて、そこに属する企業を巻き込もうと活動をしています。SAPはこのプラットフォームを無料で提供しているわけではなく、ちゃんとシステム使用料をいただくので、いわゆるボランティアではなく、価値を提供しつつ、事業としても機能し回っていくビジネスモデルになっているんです。」 社会貢献とはいえ、ビジネスの側面を持ちながら、活動自体が持続することを目指しているのですね。このプロジェクトを通じて実現したい世界はどのようなものでしょうか。

 

「働く」をきっかけに、暗闇から抜け出すエネルギーを生み出したい

「大きな目的として『働く人たちを支え、日本の生産性を向上させたい』ということを謳っています。世の中に提供できる労働自体を増やすことができるし、またその流動性も高めることに価値があると考えているんです。具体的には、日本シングルマザー支援協会MAIAAnimoに属する雇用の機会をなかなか獲得できない人たちへ提供する職種の数自体を増やし、その就職率を上げるという明確でわかりやすい数値目標を設定します。 このプラットフォームをきっかけに、経済的に厳しい状況にあるシングルマザーの人たちがどんどん仕事ができるようになれば、そのお子さんたちにも働いている生き生きした姿を見せられたり、自分自身も生きがいを感じることができたりします。仕事をすることで、外からの認知や評価を得られるので、今まで暗闇の中にいるかのように感じていた人たちの心を明るくする支援ができるんです。実際に、利用者の方からそのような声もいただいているんですよ。 もともと日本人は失敗を恐れて挑戦することを避けたり、変化を嫌う傾向があるけれど、たとえどんなに苦しい状況下であっても、だれもが自ら動き、『働く』を手段にしながら自分の殻を破ることができれば、世の中に新しい価値が生まれ、どんどん労働の流動性も高まります。そうすれば、ゆくゆくは日本が世界でもう一度名を上げられるような国になるのではないかと思っているんです。」 特に労働の流動性が低い日本にとっては、大事な取組みですね。ただ、新しいプロジェクトならではの苦労もあるのでは・・・?

単なるボランティアではない。価値の連鎖の中に当事者としてメリットを感じて欲しい

「社会貢献活動と聞くと、どうしても他人事になってしまいがちで、興味を持ってもらうこと自体がまず難しいです。CSR活動やただのボランティア活動と思われてしまうことが多くて…。いわゆる企業の宣伝みたいなイメージで止まってしまいがちです。 ただ、この活動は単なるCSR(Corporate Social Responsibility・企業の社会的責任)ではなく、CSV(Create Shared Value・共通価値の創出)なんです。ビジネスとしてちゃんとマネタイズされたり、自社のソリューションの強みを発揮できたり、さまざまな価値を企業同士が創り出しあって、その良さを広げていく活動なんです。このことを私からも、社内の営業さんからも、そして経営陣からも多くの企業へ伝えてもらうように努めています。まだまだ正直、登録している人も少なくて回し切れていないけれど、綺麗事でもボランティアでもなく、ちゃんとこの仕組みを使って、関わる人たち皆がバリューを回している事例をSAPが自ら作っていけたらと思っています。」  このプロジェクトの価値と江連さんの熱い想いは、きっと広く世の中に伝わると信じています。最初はインターン生としてSAPに関わり、今年の春に新卒として入社した江連さん。SAPを選んだ理由や、今後の展望をお聞きします。

社会に良きインパクトを与えたい。そのために、SAPという場所を生かしたい

「人や社会を動かす影響力って、個人よりもすでにバリューが認められている組織や団体から発信されるもののほうが、力が発揮されやすいですよね。いまの時代、一人で働くことも起業することも選択できる中で、会社に入る意味はここにあると強く思っているんです。ではどのような影響力を与えたいのかというと、もちろん経済的なバリューもありますが、今まで焦点が当てられてこなかった社会課題の解決やより良い世界のため、という観点でインパクトを与えることが大事なのではないかと考えています。この私自身の考えと、SAPが掲げる”We help the world run better and improve people’s lives.(世界をより良くし、人々の生活を向上させる)”が、すごく繋がっていると感じたんです。世の中のために生きる。そのために自分が成長する手段として、会社という場をうまく活用する。そういう風に考えています。 Social Recruiting Platformのプロジェクトのリーダーと関わり、そのリーダーシップに憧れて『近くで全部ノウハウを吸い取りたい!』と思ったことも、SAPに入社を決めた大きなきっかけです。長期インターンのときは、まだ自分の考えも空っぽで、あるとき『この3か月間、何がしたいの?』と聞かれたときに、ボロボロでも自分なりの考えを提示したのですが、ちゃんと汲み取ってくれて、全部を認めてくれたんです。SAPの方々は、私がどんなに未熟なことを言ったとしても、とにかくまず認めてくれて、その上で育ててくれます。私を信頼してお客様のところにも同行させてくれたり、また経営層の方であってもメールで連絡すれば個別面談で相談に乗ってくださったり。びっくりするほど受け入れてくれます。」

いつか自分もだれかの背中を押せるようになるために

「今後のキャリアの目標としてはまだまだ漠然としているけれど、私は『面白い人間になりたい』とはずっと思っています。例え明日死んだとしても、なんか周りの人から明るく笑ってもらえるような存在になりたいんです。いつも何かに挑戦している人って面白いし、誰かの背中を押せる力を持っていると思うんです。これまでを振り返ると、自分もそういう方々に背中を押されて挑戦してきたから。そう考えたときに、SAPには挑戦する場所も環境もあると思ったから、ここに入社したんです。辛いことも沢山あるかもしれないけれど、自分が選んだことなのでいつも楽しいんです。生き生きしている私の姿を見て、そうなりたいと思ってくれる人が一人でも現れたらすごく嬉しいし、そういう連鎖を生み出せるようになりたいと思っています。」 

社会貢献や自分の成長に向けて、新たな挑戦を語ってくれた江連さん。SAPでのキャリアはまだスタートしたばかり。可能性は無限大です。これから江連さんのパッション溢れる姿が、周りの人や社会に良きインパクトを与えてくれることを楽しみにしています。

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