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SAPジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:鈴木 洋史、以下 SAPジャパン)は、本日、倉庫ロボット連携ソリューション「SAP® Warehouse Robotics(エスエーピー・ウェアハウス・ロボティクス)」を提供開始しました。

昨今、情報伝達手段のデジタル化と多様化により、商流と商機が大きく変わっています。消費者側はメーカーの製品に関する情報を多方面から、かつスピーディーに入手できるようになり、購買行動の変化につながっています。一方、メーカー側は消費者のニーズを直接的に把握できるようになり、これまでにはないキャンペーン施策などの展開も可能になっています。

この結果、製品提供のビジネスプロセスにも大きな変化が生まれており、企業は、倉庫プロセスや倉庫レイアウトをダイナミックに変更しつつ、倉庫オペレーションには自律走行搬送ロボットを活用して対応するということも一般化してきました。しかしながら、変化し続けるのが倉庫現場の実態です。現場の改善活動に応じて、役割に応じた複数のロボットを稼働させることが望ましくても、複数の異機種ロボットが稼働する環境の構築と管理は、時間も手間も掛かり容易ではなく、結果的に1社のロボットベンダーに依存するという状況を生み出しています。

SAP Warehouse Roboticsは、能力と役割の異なる複数の異機種ロボットの稼働について、それぞれのロボットの集約管理、指示連携を行い、1社のロボットベンダーに依存することのない柔軟な倉庫オペレーション構築の一端を担います。これまでは数カ月を要していたロボットとの連携開発も、数週間の速さで実現可能となり、また1台のロボット接続からスタートでき、業務の拡大に合わせて新しいロボットの追加も容易に行えます。

迅速で簡単な現場業務のスケール拡大を支援するSAP Warehouse Roboticsは、カスタム製品など商品種別の増加や生産労働人口減少化に向かう日本市場でのロボティクスニーズに加えて、複雑なマテリアルハンドリングやキッティングタスクの自動化による現場業務の省人化にチャレンジします。

また、SAP Warehouse Roboticsは、倉庫現場業務を担うロボットと連携する一方で、在庫管理や商品の処理・移動をサポートする倉庫管理システムであるSAP® Extended Warehouse Managementとも連携し、さまざまな倉庫タスクを処理します。例えば、軽量物を搬送する際はロボットAに指示を行い、重量物を搬送する際はロボットBに指示を行うといった、タスクに応じた振り分けを自動処理します。この指示連携により、異機種混在のロボットを活用した複雑な業務の遂行を可能とします。

将来的には、製造業向けの管理システムであるSAP® Digital Manufacturing Cloudと連携した、製造現場における仕掛品搬送指図への対応などを予定しており、倉庫現場から製造業現場におけるロボットを最大限に活かした、次世代物流倉庫およびスマートファクトリー実現を支援します。

以上

 

SAPジャパンについて

SAPジャパンは、SAP SEの日本法人として1992年に設立されました。SAPの戦略は、あらゆる企業がインテリジェントエンタープライズになるよう支援することです。SAPは、エンタープライズ・アプリケーション・ソフトウェア市場のリーダーとして、あらゆる業種・規模の企業の成功を支えており、世界中の商取引売上の87%は、SAPのお客様によって生み出されています。SAPのマシンラーニング、IoT、高度なアナリティクスの技術により、従業員がより価値の高い成果に集中でき、持続可能な成長を実現する企業のあり方である「サステナブル・インテリジェント・エンタープライズ」へとすべての企業が変革できるよう支援することを戦略に掲げています。さらに、人々や組織が的確なビジネス判断を行うための洞察力を深めるサポートをし、高い競争優位性を実現するための協業を促進しています。よりシンプルになったSAPの技術により、企業はボトルネックにわずらわされずに目的に沿ってソフトウェアを最大限に活用できるようになります。SAPのエンド・ツー・エンドのアプリケーションスイートとサービスは、世界25業種における企業および公共事業のお客様が利用し、ビジネスにおいて利益を上げ、絶え間ない変化に適応し、市場における差別化を実現するサポートをしています。お客様、パートナー、社員、ソートリーダーなどのグローバルネットワークを通して、SAPは世界をより良くし人々の生活を向上させることに貢献しています。( www.sap.com/japan