当レポートでは、2022年12月7日にオンラインで開催されたSAP TechEd Japan について、開催サマリーとセッションハイライトを SAPジャパン 高橋からご報告させていただきます。
SAP TechEd Japan 概要
- 開催日程:2022年12月7日(水)10:30-17:35
- 参加方法:事前登録制・参加費無料・オンライン開催
- 対象:SAP製品の技術と実装方法について関心のあるすべての方々
- 主催:SAPジャパン株式会社
- 協賛:パートナー16社
SAP TechEd Japan は主にSAPグローバルで開催される SAP TechEdのコンテンツとメッセージを、日本国内のお客様にしっかりとお届けしよう、という主旨のもと3年前より日本独自で開催をしています。昨年は2日間に分けての開催でしたが、今年は参加する皆様がスケジュールしやすいよう、セッション数は減らさずに1日での開催に変更し、昨年を上回る1,000名を超える方々に当日リアルタイムでご視聴いただきました。
全編 SAP もしくは SAPパートナー様の日本語スピーカーによる20以上のセッションで構成されており、① SAP S/4HANA Cloud (最新技術機能や技術要素にフォーカス)、② SAP BTP* : Application Development & Integration、③ SAP Signavio、④ SAP BTP : Data to Value の 4つのセッションカテゴリーに色付けされています。
* SAP BTP = SAP Business Technology Platform
上記の通り、SAP TechEd JapanではSAPが長らく事業の主軸としてきた業務アプリケーションのコア機能(プロセス)部分ではなく、これを支える技術やプラットフォームの最新情報や活用についてフォーカスしており、SAPシステムの導入に寄与する技術群はもちろん、業務プロセスのデジタル化や効率化を目指すDX推進部や開発者の方々にも有益となるコンテンツラインナップとなっています。
ということで、ここでキーノートおよび各カテゴリーごとのハイライトをご紹介します!
まずオープニング・キーノートでは、グローバルSAP TechEdの2つの基調講演(Day1/Day2)の要点を振返りながら、日本のユーザーやパートナーの皆様がわかりやすいよう、日本視点での補足やコメント、国内での取り組みを紹介することで、SAPのテクノロジー領域の戦略やメッセージを嚙み砕いてお届けしていました。具体的には、予測できない激しいビジネス環境の変化におけるEnd to Endプロセス内の俊敏性や回復力に寄与する技術革新として、SAP Buildの発表、SAPの統合戦略およびSuite Qualitiesの進化、拡張開発やインテグレーション技術の進化、またこれらすべての基盤がSAP BTPである、という点が触れられていました。
* ALM = Application Lifecycle Management
どうでしょうか、非常に多彩で豊富なコンテンツが揃っていたと思います。実際にご参加いただいた方に向けたアンケートでは、回答者の内 98% の方が「参加した価値があった」と回答されており、SAPが提供する技術やプラットフォームサービスについての興味・関心の高まり、こうした技術情報発信の場の必要性を、改めて感じる機会ともなりました。
SAP TechEd Japan オンデマンド視聴のお知らせ
当日のライブ配信を見逃してしまった方、当レポートを見て内容にご興味を持って頂いた方に朗報です。
SAP TechEd Japan のオープニング・キーノートを、YouTubeで公開してます。オープニング・キーノートは登録なしですぐにご覧いただけますので、是非ご覧ください。
2023年2月2日~3月2日にかけては、SAP技術に携わるSAP内外のメンバーにより構成されるSAPコミュニティによるイベント、SAP Inside Track Tokyo 2023 が開催されます。SAP公式イベントではなかなか聞けない、技術者の本音が聞けるかも知れない!?ので、こちらもチェックしてみてください。
SAP Inside Track Tokyo 2023
※イベントは終了しましたが、イベント動画が公開されていますので是非ご視聴ください。
お知らせが多くなりますが、SAPコミュニティサイトの中で、日本語でのやり取りが可能な、Tokyoグループが2022年11月よりオープンしています。日本語でのQ&Aや情報交換の場となっていますので、ユーザーやパートナーの皆様からの投稿やコメント、お待ちしております。
以上が2022年12月に開催された SAP TechEd Japan の開催レポートとなりますが、いかがだったでしょうか。
SAP Signavio で End to End のプロセスを可視化し、SAP の ERP をコアとして、SAP BTP で様々なプロセスやデータを繋いでいく、 SAP の掲げる Intelligent, Sustainable Enterprise、また真のDXの実現には、これらテクノロジーやプラットフォームの活用が欠かせません。
今後もSAP BTP をはじめとして、様々なイベントの開催や情報の発信を行ってまいりますので、是非ご注目頂ければ幸いです。