(本リリースは、9月1日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)
SAP SE(NYSE:SAP)は本日、ウォルター・サン(Walter Sun)をAI担当のグローバル責任者に任命したことを発表しました。サンは、マイクロソフトのCopilot Applied Artificial Intelligence for business applicationsのバイスプレジデントを務め、SAPには9月1日付で着任しました。
サンは、技術革新を推進し、戦略的なビジネスリーダーシップを発揮してきた実績により、関連性および信頼性の高い、ビジネス向けに責任あるAI(レスポンシブルAI)を構築するというSAPの先駆的なビジョンを強化する上で極めて重要な役割を果たすことになります。
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SAP製品エンジニアリング担当のエグゼクティブ・ボード・メンバーであるトーマス・ザウアーエシッヒ(Thomas Saueressig)は次のように述べています。「エンタープライズAIのリーダーであり、ビジネスの重要課題を解決する最先端テクノロジーの開発・拡大に長年携わってきたウォルター・サンをSAPに迎えることができ、大変うれしく思います。SAPがビジネスAIを主導するにあたり、確実にイノベーションを継続して、お客様の極めて差し迫った問題を解決できる人物は彼をおいてほかにいません」
ウォルター・サンは、2005年にマイクロソフトに入社後、科学・製品開発の管理職を歴任し、最近はビジネス向けのAI機能や機械学習機能を開発する学際的チームを率いていました。また、匿名化された集約データを予測分析に活用するBing Predictsを立ち上げました。ほかにも、Bing Search、Microsoft Windows、Microsoft Dynamics 365、Microsoft Power Platformなどのアプリケーションをはじめ、マイクロソフトのポートフォリオ全体に多くのAI機能をもたらしました。それ以前は、BlackRock Financial Management社でクオンツポートフォリオアナリストとして、Apple社でシニアソフトウェアエンジニア兼サイエンティストとして勤務していました。
サンはこれまでに、確率過程、信号処理、機械学習とディープラーニング、オペレーションズリサーチ、大規模言語モデルなどの応用研究に取り組んできました。また、シアトル大学の非常勤教授、ワシントン大学の非常勤講師を歴任し、現在はジョージア工科大学のアドバイザリーボードメンバーを務めています。
また、統計的信号および画像処理、コンピュータービジョンの医療画像への応用に関して、マサチューセッツ工科大学で博士号を取得しています。
サンは次のように述べています。「エンタープライズソフトウェアを発明したSAPがビジネスのあり方を今まさに再定義しようとしているこのタイミングで、SAPに入社できたことをうれしく思います。現在、AIの重要性はかつてないほど高まっています。SAPなら、過去に例を見ないほど大規模にAIをビジネスに活用し、企業の運営方法を根本から変えることができるでしょう。SAPには、幅広いアプリケーション、お客様、シナリオ、人材がそろっているので、あらゆる業界で生成AIの力を最大限に生かすことができます」
以上