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プロボノプロジェクトを始めてから、今年で3年目に突入しました。昨年まではNPO法人サービスグラントの中間支援を受けながらプロジェクトを実行していましたが、今年はSAP社自身で支援を必要としているNPO法人を探し、交渉をし、支援活動を行うことを決めました。

本ブログでは、今年支援することが決まった団体の活動概要と団体が抱えている課題にフォーカス致します。


NPO団体活動概要

NPO法人全国てらこやネットワーク(てらネット)

「子供達が困難な状況に陥らないための予防を」という精神科医森下一先生の理念に共感し、てらこやネットワーク創始者 湯澤氏が「鎌倉てらこや」を2003年に設立。現在、約20年を経て、日本各地に40か所を超える「てらこや」が生まれています。日本各地の「てらこや」では、それぞれに特徴のある活動を行っており、地域の歴史・自然・文化と多様な人財の力を活かした「複眼の教育」によって、子どもたちに感動体験とよき人(ロールモデル)との出会いを届けています。

この全国のてらこやの横の連携を作る活動を、全国てらこやネットワーク(てらネット)と呼び、2009年にNPO法人として設立。全国に広がる地域総がかりの教育の場「てらこや」をネットワーク化し、子どもたちだけでなく、学生や大人たちも育つ場を創造し続けています。てらネットは、日本各地の「てらこや」が力をあわせるための組織であり、てらこや同士が共同して行う共同事業「こども世界遺産キャンプ」や、理念と成果を共有する成果・情報の共有事業である「理事会」「総会」の運営、各地のてらこやが主催するイベントに別のてらこやのメンバーが参加する「てらこや交流事業」などを行っています。

 

団体が抱えている課題

全国にあるてらこやをネットワーク化して各地のてらこや同士で力を合わせ、最終的な受益者である「子供たち」に良い影響をもたらすために、より良い活動をしていく、エコシステムを作り上げていくことを目指しています。

しかし、てらネットの活動に積極的に参加するてらこやは、コロナの影響もあり全国40のうち、9〜11に留まっています。また、40のうち約20のてらこやは、活動自体が1年以上休止状態にあり、これらの状況から団体が抱えている課題は主に以下の二つになります。

  • てらこや個別の活動はしているものの、てらネットに参加していない約10のてらこやに対し、てらネットに参加してもらうためにどのようなアプローチを行うのが効果的か?
  • 休止状態の約20のてらこやに対して、活動再開とてらネットへの参加を促すにはどうしたらよいか?

また、その他関連して、活動をより広範に認知してもらうための「広報啓発事業」も強化していきたい思いがあるものの、具体的な内容ややり方について定まっていないことも解決したい課題として捉えています。


※プロボノプロジェクトの社内説明会にて支援団体の方からのメッセージ動画で想いを共有

 

以上がてらネットの活動概要と対面している課題のご紹介ですが、社内説明会では、てらネット理事長の上江洲様からSAPへの期待として、「デザインシンキングなどのSAPの強みである課題解決の手法を通じて自分たちのありたき姿を自身で描けるようになった上で、団体のコアメンバーと共に課題解決に向けて伴走してもらいたいと」動画によるメッセージを頂きました。

 

てらネットの課題解決支援のためのプロボノメンバーを2月に社内で募集を行い、11名に本プロジェクトへの参加表明を頂きました。

次回のブログでは、プロボノメンバーと、各チームの課題へのアプローチについて紹介したいと思います。