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(本リリースは、5月8日に弊社本社から発表された発表文の抄訳です)

新たな価値創造(New Value Generation)パートナーシップの取り組みは、新しい生成AI機能と業界に特化したクラウドソリューションにより、お客様の生産性向上とイノベーションの実現に注力

IBMとSAPは、本日、両社のパートナーシップにおいて、お客様がビジネス価値を引き出すのに役立つ新しい生成AI機能と業種別クラウドソリューションを含む、次時代のビジョンを発表しました。

IBM Consulting シニア・バイス・プレジデントのジョン・グレンジャー(John Granger)は、次のように述べています。「IBMとSAPが共有する生成AIへのアプローチは、オープンなエコシステム、信頼性、目的に応じたモデルに基づいて構築され、お客様がビジネスの成果を最適化できるよう支援します。両社の新たな価値創造パートナーシップの取り組みによりお客様は、生成AIを通じてイノベーションや競争優位への道筋を加速し、次世代企業への変革を可能にします」

SAPのカスタマーサクセス担当最高収益責任者兼執行役員であるスコット・ラッセル(Scott Russell)は、次のように述べています。「IBMとのパートナーシップを拡大し、より多くのお客様がRISE with SAPを活用してクラウドへの移行を加速し、クラウドビジネスに対する生成AIの革新的なメリットを実現できるよう支援することは、理にかなっています。このパートナーシップの拡大により、より多くの両社のお客様が、クラウド、データ、ビジネスAIを活用したイノベーションを創出し、ビジネスを成長させ変革することで新たな高みに到達できるよう支援していきます」

IBM ConsultingとSAPは、以下の主要分野でお客様を支援することで、RISE with SAPにより実現する変革の加速を目指しています。

  • 次世代のAIビジネスプロセス:両社は、RISE with SAP向けの新しい生成AI機能を構築し、業界固有のクラウドソリューションや基幹業務アプリケーション全体にわたるSAPのビジネスプロセスにAIを導入する機会を検討しています。IBMはまず、SAP® Business Technology Platform(SAP® BTP)を基盤とするSAPのクラウドソリューションとアプリケーションのポートフォリオ全体にAI機能を拡張する予定です。これには、RISE with SAP、GROW with SAPソリューション、CFOオフィス向け財務ソリューション、サプライチェーン管理ソリューション、人的資本管理ソリューション、SAP Customer Experienceソリューション、Intelligent Spend Managementソリューションなどが含まれます。さらにIBMは、SAP® Signavio®SAP® Business AIソリューションを活用し、PoC(概念実証)適用プログラムを通じて次世代ビジネスプロセスの定義を支援する予定です。
  • 次世代の業界イノベーション:両社は、データドリブンの洞察によるエンド・ツー・エンドのビジネスプロセスに、インテリジェントな業界向けユースケースを構築し、次世代の業界イノベーションを促進予定です。まずは、製造、消費財、小売、防衛、自動車、公益事業にフォーカスし、これには、最近両社で共同開発した、消費財および小売業界向けの新しいAIソリューションも含まれます。IBMは、この取り組みの一環として、業界、基幹業務、製品提供にわたる100を超えるAIソリューションの広範なポートフォリオの開発を開始しました。さらにIBMは、次世代のビジネスプロセスとAIによる効果を定義する、規範となる業界バリューマップの開発を予定しています。お客様は、グローバルなIBM Innovation StudiosSAP Innovation Centerを通じて、これらすべての新たなAIソリューションにアクセスいただけます。
  • 次世代プラットフォームアーキテクチャーとお客様導入アプローチ:次世代企業には、次世代プラットフォームアーキテクチャーと、お客様導入への近代化されたアプローチが必要です。価値創造パートナーシップの取り組みを通じて、IBMはクリーン・コア・アプローチを可能にする次世代リファレンスアーキテクチャーを提供し、そのためにSAP BTP、SAP Signavio、LeanIXのソリューションを活用する予定です。これらの新しいリファレンスアーキテクチャーは、データ、プロセス、システムとデバイスの統合、プロセスのオーケストレーション、自動化にわたる標準の定義に役立ちます。SAPプロジェクトを担当するIBMのコンサルタントは、IBMのAIサービスプラットフォームであるIBM Consulting Advantageと、独自のメソッド、アセット、アシスタントのポートフォリオを活用し、再現性と一貫性をもってお客様を支援しています。また、 IBM Consulting Advantageの活用により、IBMのコンサルタントは、ユーザーストーリーの作成、テストスクリプト、トレーニング、変更管理コンテンツ、コード生成などのタスクを完了するために生成AIを活用することで、SAPソリューションの提供方法を変革し、生産性を向上させ、リスクを低減することができます。
  • 次世代エコシステムの拡大:両社は、IBMとSAPのビジネス女性ネットワーク、SAP University Alliancesプログラム、SAPとIBMのVeterans to Workプログラムなど、それぞれの従業員ネットワークグループや「次世代」コミュニティーを中心に提携し、コンサルティング職におけるSAPソリューションの経験を増やし、次世代の人材を育成する予定です。両社はまた、IT分野における若者の育成や、グローバル・サプライ・チェーンへのソーシャルビジネスの統合を加速するなど、社会的に影響のあるプログラムにおける協力の新たな方法を模索していきます。
  • watsonx Generative AI Hubで利用可能になる予定:IBM Granite モデルシリーズは、SAPのクラウドソリューションとアプリケーションのポートフォリオ全体で利用できるようになる見込みで、これはSAP® AI CoreのGenerative AI Hubに支えられています。Generative AI Hubは、適切で信頼性が高く、責任あるビジネスのためのAIを促進し、幅広い大規模言語モデル(LLM)への即時アクセスを提供します。これにより、IBMとSAPは、IBM Watson AIテクノロジーをSAPソリューションに組み込むことに関する協業をさらに拡大します。また、ai Graniteの機能をさらに強調するためIBMは、一部のお客様向けにGenerative AI Hub上のモデルを活用して拡張機能を構築する予定です。

この取り組みは、テクノロジー、業界、分野の深い専門知識に基づいた、両社の50年以上にわたる協力関係を基礎とし、お客様を第一に考え、市場の需要に応えるために進化し続けるという両組織の共同コミットメントを示すものです。

IBM Consultingは、パートナーとのオープンなエコシステムを活用し、ハイブリッドクラウドとAIテクノロジーによって企業のビジネス変革を加速します。戦略、エクスペリエンスデザイン、テクノロジー、オペレーションにまたがる業界とビジネスの深い専門知識により、世界で最も革新的で価値のある企業の信頼できるパートナーとして、最も複雑なシステムのモダナイゼーションと安全性の確保を支援しています。同社の16万人のコンサルタントは、オープンな働き方を実践し、IBMの実績ある共創手法であるIBM Garageを活用し、アイデアを成果へとスケールさせています。テクノロジー企業内で唯一のグローバルな大手システムインテグレーターとして、同社は単にアドバイスするだけではありません。詳しくはIBM.com/consultingをご覧ください。

価値創造パートナーシップの取り組みの詳細については、リンクをご覧ください。

 

以上

 

IBMについて
IBMは、世界をリードするハイブリッドクラウドとAI、およびコンサルティング・サービスを提供しています。世界175カ国以上のお客様の、データからの洞察の活用、ビジネス・プロセス効率化、コスト削減、そして業界における競争力向上を支援しています。金融サービス、通信、ヘルスケアなどの重要な社会インフラ領域における4,000以上の政府機関や企業が、IBMのハイブリッドクラウド・プラットフォームとRed Hat OpenShiftによって、迅速に、効率良く、かつセキュアにデジタル変革を推進しています。IBMは、AI、量子コンピューティング、業界別のクラウド・ソリューションおよびコンサルティングなどの画期的なイノベーションを通じて、オープンで柔軟な選択肢をお客様に提供します。これらはすべて、信頼性、透明性、責任、包括性、ならびにサービスに対するIBMのコミットメントに裏付けられています。詳細は、www.ibm.comをご覧ください。

 

SAPについて
SAP(NYSE:SAP)は、エンタープライズアプリケーションとビジネスAIのグローバルリーダーとして、ビジネスとテクノロジーの融合を推進しています。50年以上にわたり企業と共に歩み、進化を続け、財務、調達、人事、サプライチェーン、カスタマーエクスペリエンスなどのビジネスクリティカルな業務を統合し、お客様のビジネスを成功へと導く支援をしています。詳細は、こちらからご覧ください。www.sap.com