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社会貢献活動の自分ごと化プロジェクト –プロボノ4年目の挑戦!過去最大の注目度!?

Close-up of colleagues working together at desk in office discussing papers

私たちSAPジャパンのプロボノプロジェクトは、2024年で4年目を迎えました。
このプロジェクトは、社員ボランティアアンバサダーと協力して企業のCSR活動の一環として推進しています。

本年は、以前にも中間支援をしていただいていたNPO法人サービスグラント様と再びタッグを組み、2つのNPO団体に支援活動を行うことになりました。

4月中旬に開催された社内説明会には、延べ80人以上の社員が参加し、本活動に対する関心が高まっていることを実感しました。また、プロジェクトの社内エグゼクティブスポンサーであるCFO大倉からも本活動を応援する熱いコメントがありました。

2024年のプロジェクト参加者は、事務局メンバーを含めて23名となり、6月初旬に各団体とのキックオフを迎え、具体的なヒアリングや団体訪問などの活動を開始しています。

本ブログでは、今年支援する2つの団体の活動概要と抱えている課題についてお伝えします。

支援団体1:              NPO法人BASE 

NPO法人BASEは、「就労継続支援B型BaseCamp」を運営しています。ここは精神障害・精神疾患を経験したメンバー(利用者)の仕事や作業の場であり、同時に居場所としても活用されています。メンバーはお互いの生活について話し合い、そこから「創作」や「発信」の活動も展開しています。

日本の精神科医療が薬物療法と入院中心であることに対し、より対話的な精神保健福祉の形成を目指し、表現重視のアプローチで社会課題に取り組んでいます。

 

団体は「就労継続支援B型BaseCamp」を通じて、精神科医療を受けた経験のある人々に自信と驚きを感じる機会を提供し、その人らしさを発見してもらえるような活動をしていますが、新規利用者数は減少傾向にあります。一方でイベントの参加者層は、精神疾患を抱えた本人やその家族、支援職だけでなく、近隣住民やアート関係者などにも広がり、ますます多様化していますが、各層へ向けた効果的な集客に課題があります。

団体の特徴や活動を適切に言語化し、新規利用者やイベント参加者へと繋げる効果的な集客と団体の認知拡大が、現状の主な課題です。

 

今回のプロジェクトでは、団体内部、外部ステークホルダーのヒアリングや、類似団体のリサーチなどを通じて、環境調査や分析などを行い、新規利用者・イベント参加者増に向けて、どのようなターゲット層に、どのようなアプローチをしたら良いか、施策提案を行います。

 

支援団体2:             Global Oncology Trials Japan

一般社団法人Global Oncology Trials Japanは、米国国立がん研究所(NCI)傘下の多施設共同試験グループである「NRG Oncology」の国際メンバーとして、婦人科癌、乳癌、放射線治療を中心に、多領域にわたるがんの新規治療の開発に参画し、患者さんに新規治療法を提供することを目指しています。

臨床試験結果に基づき、新規医薬品や医療器具、治療法の開発、がん治療ガイドラインの改訂などを行い、よりよい治療法をがん患者さんに届けることが可能になり、また現存治療法がない状況の患者さんに対しては、最後の砦として研究治療の実施を可能にしています。

この活動は、がん研究・臨床・教育が一体となり、相互に向上することで、がん患者さんの治療という希望を生み出す社会を形成することを目的としています。

 

設立当初は小規模で活動し、医療者が事務作業も含めて臨床試験全体を管理していました。

試験数が増え、ステークホルダーやコミュニケーション、業務量も増えたことで、事業運営や組織体制の整備・改善が必要な段階となっています。新規スタッフの雇用が進行中で、組織的な運営に移行したいと考えていますが、新規スタッフの教育や人手不足の問題があり、何を優先的に行うべきかが不明確な状況です。

 

今回のプロジェクトでは、団体内部ステークホルダーのヒアリングを通じて、事務局業務の棚卸しを行い、業務フローを整理するとともに、より効率的な運営のための改善提案を行います。

 

次回のブログでは、プロボノメンバーと、各チームの課題へのアプローチについて紹介したいと思います。

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